認定NPO法人地球市民の会は「みんなのしあわせが わたしのしあわせに」をコンセプトに、国際協力、国際交流、地域づくり、地球共感教育の活動を行っています。そんな地球市民の会の活動の原点は、1986年に九州で開催されたシンポジウムでの「日本人はバナナか!」という言葉でした。
目次
1. 地球市民の会の活動の原点は・・
1983年に佐賀県で設立された地球市民の会。
1986年に九州で開催されたシンポジウムに参加をしました。
そのシンポジウムでタイのソーシャルワーカーである、
ジャナロン・メキンタランクラさん(故人)が冒頭の言葉を投げかけました。
「日本人はバナナか!」
意味は、
「見かけは黄色人種でも、中身は欧米にいる白人のようだ」
というものでした。
「日本人は、欧米ばかりを見ていて、アジアを見ていないんじゃないか」
ということにハッと気づかされ、タイで活動をすることを決めました。
1987年に初めてタイを訪問しましたが、
そこで出合ったのは、生活の貧しさや教育の惨状の一方、
子どもたちの屈託のない笑顔や心の豊かさでした。
2. 途上国が抱える、教育をあきらめざるをえない3つの理由
1. 経済的理由で家の手伝いをせねばならず、学校に行けない
2.文房具や教科書を買うお金がない
3.校舎の数が足りず、学校までの通学路が遠く、進学をあきらめる
これらの社会課題を解決するため、地球市民の会は、
学校建設やスクールバスの寄贈などを実施。
そして1990年からは、学校に通うための奨学金制度を続けてきました。
3. 大切にしている考え「与えない支援」
ミャンマーの少数民族・パオ族のリーダー
ウ・アウンカムティー氏の言葉でした。
「食べ物を与えるより、
食べ物の作り方や調理方法を教えてほしい。
そうでないと、私たちの民族は、
ただ口を開けて待っているだけの人になってしまうから」
それまで、日本でお金や物の寄付を集めて現地に送る支援が中心でした。
しかし、この言葉をきっかけに2003年のミャンマープロジェクトは開始とともに、
国際協力の支援の方向性が「与え合い、ともに学ぶ」と変化しました。
ミャンマーは栄養価の低い赤土であるため、農業が難しいです。
水道が通っていないため、雨水をためて生活する人も少なくありません。
まだまだ学校数も少なく、学校の建設はとても大切なことです。
ミャンマーでは、「循環型社会の創造」をテーマに、
有機農業の普及や給水施設などの建設、学校の建設を実施しました。
このプロジェクトにより多くのミャンマーの住民たちが、
付加価値の高い有機野菜を作る知識を得るとともに、
きれいな水を飲める場所ができ、教育を受けられるようになりました。
4. 最後に
地球市民の会では困っていたり、つらかったり、悲しかったりする人たちに幸せの種を届け、世界中からたくさんの「ありがとう」を預かって、私たちを応援してくださるみなさまの心に届けることを大切にしています。
ほかの人の幸せを願うと、心が温かくなります。
世界中が、そんな温かい心を持った人ばかりだったら、 戦争も、人種差別もいじめも、きっとなくなる。
より多くの人々に幸せの種を届けるたいと思っているので、皆さまと一緒に幸せの種を世界中に広げていきたいです。
認定NPO法人アジアキリスト教教育基金
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