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公益財団法人PHD協会
2020/07/10
ネパール「ダリット」コミュニティへの緊急食糧支援

こんにちは。
アジア・南太平洋の人々と「ともに生きる」社会の実現を目指す、PHD協会です。

今回のレポートでは、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受けたネパールの「ダリット」コミュニティへの緊急食料支援の活動をご報告します。

 

現在、新型コロナウイルス感染症は世界中に蔓延し、昨年度12月末からの半年間で約800万人が感染、死者数は約44万人にまで昇ります。

特に医療体制やインフラ整備が乏しい国では、今後さらなる被害が予想されます。ネパールは、南アジアに位置するインドと中国チベット自治区に接し、現在、インドや中東、南アジアから帰国した出稼ぎ労働者が火種となり、4月下旬に感染が拡大、6月15日時点で感染者数は約5千人に昇ります。

ネパールの首都カトマンズから車で南東へ約3時間の場所に位置するカブレ・パランチョーク郡のジトリポカリ村とラトマタ村は当会の元研修生サビナ・ビスンケ・ラムテルさん(2018年度)とスシラ・バセル・サルキさん(2019年度)の生活地域です。この地域には、カースト制度の「ダリット」に属する約110世帯、約550名の人々が暮らしています。

「ダリット」はこのカースト制度において最下層に当たり、「不浄」「穢されたもの」と呼ばれ、生まれながらにして差別を受けています。ダリットであるという理由のみで十分な教育を受けられず、土地などの生産活動に必要な資産を持つことができません。そして、今回のコロナ感染状況を受けて、都会や他国へ出稼ぎに出た人たちも職を失い、地方へと戻るも、資金も食糧もなく、深刻な生活困窮に陥っています。

 

「村から国内外へ出稼ぎをしている人や、近くの町で日雇いの仕事をしていた人たちは、みな仕事がなくなり、田畑もない家族はもう食べ物を買うすべがない。」

と、サビナさんからの声が届いたのは5月中旬のことでした。

これを受け、当会は支援金を届け、全110世帯に約2500円分ずつの食糧を配給しました。プロジェクトの現地統括は元研修生のサビナさんとスシラさんが行いました。 

各世帯への食糧セットの内容は、米30kg、豆1kg、油1L、塩1kg、石鹸2つです。

現在、政府や多くの国際協力機関が緊急支援を開始しているが、ネパールの地方部には行き届いておらず、生活改善の兆しは見えていません。当地域の住民たちは貧困の中、新型コロナウイルス感染への恐怖に怯えています。

 彼らのコロナ禍における生活が守られ、現状の貧困状態からの救出が今緊急支援の目的です。さらなる状況の悪化に備え、現地側の状況をフォローアップしながら、今後も彼らの生活を継続的にサポートしていきたいと考えています。 

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