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YAMAP山守り基金
2020/09/03
人と山をつなぐ 山の遊びを未来につなぐ YAMAP山守り基金

YAMAP代表の春山慶彦と申します。私はYAMAPを通して「山を楽しむ文化」を過去から現在、現在から未来へとつないでいきたいと願っています。

しかし、山をとりまく環境には様々な課題があり、現状のままでは持続が難しくなっている部分があります。YAMAP山守り基金に集まった支援金は、「登山道整備」「山小屋支援」「環境保全」「アウトドアガイドのサポート」などの課題に充てたいと思います。

このレポートでは、YAMAP見守り基金が解決したいもの。今後の方針などについて書かせていただきます。

日本の登山・自然の課題

急峻な山岳地帯にも関わらず多くのハイカーが山を楽しんでいるように、日本は世界の中でも登山文化が成熟している国です。それはひとえにどの山でも登山道が整備されているからだと言えます。もし登山道がなければ、山を登るには相当な経験とスキルを持ち合わせた人に限られるでしょう。では、その登山道を守っているのは誰か。登山道の整備には「山小屋」の存在が大きく関わっています。

山小屋はハイカーの宿泊施設であることはもちろんですが、登山道整備や遭難救助、公衆トイレや診療所の設置等、山のインフラ整備に関して大きな役割を担っています。一方、過酷な立地条件での設備投資や高額な物資輸送によって、薄利なビジネスでもあります。今その山小屋が新型コロナウィルスの影響で窮地に立たされています。

山小屋がなくなれば、登山道は荒れ、山岳救助の初動が遅れ、登山者の安全確保も難しくなり、山と人の距離が遠ざかってしまうでしょう。日本の山岳地帯の多くは国立公園に含まれるため、これは登山界だけの問題ではなく、日本の自然・観光の問題と言っても過言ではありません。

さらに、山小屋と同様にアウトドアガイドも新型コロナウィルスの影響で大きな打撃を受けています。ガイドはその土地の歴史・文化・生物・地質、すなわち風土を知る貴重な存在です。彼らが仕事を続けられなくなることも、日本の自然にとって大きな痛手となってしまいます。

私たちは何をやってきたのか?

2020年、新型コロナウィルスの影響によって山小屋が困窮するとわかってから、私たちはクラウドファンディングで「山小屋支援プロジェクト」を立ち上げ、山小屋へ金銭による直接的な支援を行いました。6281万円の支援金を集めることができ、68件の山小屋に支援金をお渡ししました。

YAMAP山守り基金の方針

YAMAP山守り基金に集まった支援金は、登山道整備、山小屋支援、環境保全、アウトドアガイドのサポートなどに当てられます。

具体的なプロジェクトはその都度みなさまにご報告する予定です。現時点では、2020年7月の豪雨で被害を受けた大分県九重連山エリアへの支援を検討しています。具体的な支援が決まりましたら、共有いたします。

最後に

YAMAPのビジョンは「山と人をつなぐ 山の遊びを未来につなぐ」というものです。このビジョンはこの基金で実現したいことそのものです。もしこのビジョンに共感・応援いただける方は、ぜひYAMAP山守り基金にご協力いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

春山慶彦
株式会社ヤマップ 代表取締役

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