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認定NPO法人アニマルライツセンター
2020/11/23
今こそ毛皮はゼロへ

新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)がミンクに感染し、さらにミンクから人に感染するケースが増加しています*3。ミンクの中でウイルスは変異し、人のワクチンを効かなくさせる可能性も示唆されています。集約的畜産が、ウイルスの進化の温床になることは、これまでも実証され続けてきていることであり、このファッションというものでそのリスクを犯す必要はないというのは世界共通の認識になっているのではないでしょうか。

アニマルフリーの素材が十分にあり、暖かさも涼しさも快適さも十分に担保できる時代になっているのですから・・・。

人間がまごまごしている間にも、ミンクたちが世界中で殺されていきます。新型コロナウイルスに感染したからだけでなく、毎年冬になれば全頭(繁殖用の動物を除いて全て)が殺されていきます。今まさにそのような季節です。

世界中のメディアがデンマークで1700万頭殺されることをセンセーショナルに報じていますが、毎年起きていることであり、何も手を打たなければ来年も再来年も起きることです。デンマーク政府が出した殺処分と一時的な飼育禁止を決定する法案に反対しているのは、消費者ではありません、殺処分に反対するのは毛皮のための犠牲を維持し、来年も再来年も同じ数を殺したいとする産業界側です。

この残酷さに耐えられない多くの人々への唯一の解決方法は、エシカルな社会、持続可能な社会、平和、暴力をなくす、そんな目標のために必要な唯一の方法は、全世界の毛皮農場の即時閉鎖だけです。

 

新型コロナウイルスの現在の状況

COVID-19が発生したことが判明しているミンク農場

デンマーク  237件、450万頭~1700万頭

オランダ  69件、殺処分数2,681,904頭

スウェーデン  10件

スペイン  1件、殺処分数92,700頭

イタリア  1件

米国  11件(ユタ州、ウィスコンシン州、ミシガン州)

ギリシャ  1件、殺処分数2500頭

現在も続く毛皮養殖場(毛皮農場)

日本の毛皮農場は、中国での毛皮農場の台頭と国内で化学物質の排出規制や外来生物の飼育規制、消費者の意識向上により衰退し消えていきました。しかし世界には相当数の毛皮農場が現存し、動物たちが飼育され、殺され続けています。

中国 5040万頭

イタリア 8ミンク農場、6万頭

ブルガリア 3ミンク農場、13万頭(禁止予定)

ボスニア 1ミンク農場 2千頭(禁止予定)

オランダ 今年の冬に終了 (ゼロへ)

フィンランド 700農場  310万頭(減少中)

スウェーデン 38農場 50万頭以内(減少中)

ギリシャ 112農場 50万頭(減少中)

ラトビア 15農場 55万頭(減少中)

エストニア 5000頭(減少中) (減少中)

ポーランド  525万頭(減少中)

スペイン 42農場 75万頭(減少中)

ベルギー 17農場? 20万頭(減少中)

ノルウェー 80万頭(減少中)

デンマーク 1200農場 1700万頭

(ヨーロッパ全体では2018年に3772万頭)

ロシア  126万頭(減少中)

アメリカ合衆国 245のミンク農場、310万頭(全然減ってない!!!)

カナダ 98のミンク農場27のキツネ農場 約150万頭(4年前と比較すると半減)

多くが禁止に向かってフェーズアウトしている最中であったり、法的な規制がかからなくても縮小傾向にありますが、アメリカ合衆国だけは全く減っておらず、意識の低さが露見されます。なお、うさぎの飼育数はこれには含まれておらず、数億が毛皮のために、または毛皮と肉両方のために犠牲になっています。

デンマークの殺処分法案の内容とその影響

デンマークは11月10日にデンマーク国内のすべて農場のミンクを殺処分し、また2021年末まで保有することを禁止する法案を提出しました*1。現在(11月16日現在)その議論が続けられています。この法案が出された直後、すでにその前から多数のミンクを殺処分市続けていたデンマーク国内のミンク農場の映像が流れました。そこには、コンテナの中に詰め込まれたミンクがガスでは死にきれずに生き残ってしまっていた様子が映されており、世界に衝撃を与えました。

しかし、まさかみなさんは、普段、毛皮農場では人道的な方法で殺されているなんて、思っていないですよね?

普段もヨーロッパの多くはガスでミンクを殺しており、今回もそれは同じです。また外国人労働者が殺処分に利用されるなど、普段も決してなれている人が行う作業ではありません。ノルウェーの潜入調査では農場の管理責任者向けの殺処分の高周波30分で終わったと暴露しています。ご存知のように中国では生きたまま毛皮をはがされる状態が約10%起こっています。

これらの映像とともに、この法案に反対し殺処分を回避しようとする動きが見られましたが、これは業界の言い分です。たとえ今殺処分しなくても、この冬殺されますし、また次の冬に同じ数だけ殺されます。今後永続的に毎年1500~1700頭を殺処分し続けるために、今頃したくないと言っているに過ぎません。

2021年末までミンクの保管が禁止された場合、多くのミンク農場が閉鎖されることでしょう。もちろん、殺処分に対して保証金が出ることになっています*2が、それでもでかく太ったミンクを”作り”上げてきた農家からは大きな痛手です。

私達はこの法案が、一時的な禁止ではなく、永続的な禁止になることを望んでおり、FUR FREE ALLIANCEはすべての毛皮農場を閉鎖することを求めています。

今こそすべての毛皮をゼロに

人道的な毛皮産業はありません。

野生種の動物を飼育して人道的になりうることはほぼありません。

野生種でなくとも動物を大量に飼育して人道的であることはまずありえません。

なおのこと、ケージなど自然とかけ離れたスペースで飼育するような状態で人道的なはずもありません。

もしかしたらあなたの大事にされたペットが死んだ後にタンニンなめしでもすればそれは人道的と言えるのかもしれませんが、死体を大切にする風習のある日本人にはあまりそぐわない方法でしょう。

動物を犠牲にした毛皮は必要ありません。環境にも悪いことがわかっており、さらには人への疾病リスク、パンデミックのリスクまであるのです。

#毛皮はゼロへ

改めて、すべての毛皮農場が閉鎖され、消費者も企業も毛皮を売買しない社会に、早急になることを求めます。

*1 https://www.ft.dk/samling/20201/lovforslag/l77/tidsplan.htm
*2 https://www.ft.dk/samling/20201/lovforslag/l77/20201_l77_som_fremsat.htm
*3 https://science.sciencemag.org/content/early/2020/11/09/science.abe5901

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