
蓄電池とは?選び方からメリット・デメリットまで徹底解説
この記事は2025/04/11に更新されています。
近年、東京では太陽光発電設備の義務化などが始まった影響で、「太陽光発電とセット導入をおすすめされる蓄電池って何?」「家庭用蓄電池ってどんな種類・選び方があるの?」と疑問を持たれる方も多くなっています。
蓄電池を導入すれば、太陽光で発電した電気を貯めることが可能です。とはいえ、具体的にどのようなメリットが得られるのか気になりますよね。
この記事では、蓄電池がなぜ必要なのか、基本的な仕組みから導入で得られるメリット・デメリットまで解説します。後悔しないために、蓄電池容量の選び方についても徹底解説しますので、あわせてご参照ください。
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蓄電池とは?
蓄電池とは、その名の通り、電気を蓄えられる家庭向けの充電装置設備です。発電した電力をそのまま貯めておけるため、夜間などの時間帯も、太陽光で発電したクリーンなエネルギーで生活できます。
基本的な仕組みは、スマートフォンのモバイルバッテリーと似ています。太陽光発電システムなどで発電した電気を一時的に蓄電池本体に貯蔵し、夜間や災害時など必要なタイミングで放電して、家庭内の電化製品などで利用できるようにする仕組みです。
蓄電池は技術の向上によって小型化や軽量化も進んでおり、災害時などの緊急用電源として、近年では多くの注目を集めています。
家庭用蓄電池の役割
家庭用蓄電池には、「電力を貯める」というもっとも重要な役割を持っています。通常であれば、太陽光発電で生み出された電力は、そのまま自家消費できない分を売電する形となります。
しかし、昨今の電気代高騰・制度変更を踏まえると、売電するよりも、発電した電力を自家消費した方がお得なのも事実です。その自家消費率を高めるために、家庭用蓄電池が大きな役割を果たします。
売電額は、国のFIT制度(固定価格買取制度)によって一定の額が保証されています。2025年度(4〜9月)における売電額は、家庭向け10kW未満の太陽光発電設備で1kWhあたり15円です。
一方で、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安では1kWhあたりの電気代は約31円となっています。つまり、単純計算では、売電するよりも自家消費した方が倍以上お得になると言えます。
実際には、契約している電力会社・契約している料金プランによって異なるものの、家庭用蓄電池は「発電した電気の自家消費率を高めて、電気代をお得にする」という大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
家庭用蓄電池の価格相場

家庭用蓄電池の価格は、「設備費が15~20万円/kWh、工事費は2万円/kWh」程度が相場だとされています。一方で、補助金事業における家庭用蓄電池の設置価格相場は「11.1万円/kWh+工事費1万円kWh」程度が価格水準です。
家庭用蓄電池の設置容量が多ければ多いほど、総額は増えるものの、kWhあたりの単価は低下する計算となります。
蓄電容量 | 価格相場(税込) |
---|---|
4~7kWh | 100~180万円 |
8~11kWh | 180~250万円 |
12~16kWh | 250~320万円 |
家庭用蓄電池の価格は、蓄電容量によって変動します。蓄電容量とはバッテリーが蓄えられる電気の量を指し、「kWh(キロワット時)」という単位で示され、各メーカーのカタログや販売サイトで確認することが可能です。
基本的に、蓄電池の容量が小さいほど総額は抑えられ、容量が増すにつれて価格も上昇する傾向が見られます。また、蓄電池が持つ機能の種類によっても価格相場は異なり、単機能型やハイブリッド型などの種類にも数十万程度の価格差が存在します。
太陽光発電を導入済みの状態で選ぶ場合、単機能型はパワーコンディショナと呼ばれる機械が2つ必要です。ハイブリッド型は1つのパワーコンディショナで済みます。パワーコンディショナの寿命は10~15年だとされているため、買い替えにもコストが掛かります。
家庭用蓄電池を導入するときは、後悔しないためにも「自分にあった蓄電池容量」をもとに、しっかりと比較検討することが重要です。
自分に合った家庭用蓄電池の選び方
家庭用蓄電池の導入効果を最大化するには、自分のライフスタイル・目的に合った適切な容量を選ぶことが大切です。自分に合わない家庭用蓄電池を選ぶと、「災害時の備えとして思ったように使えない」「期待していた電気代削減効果を得られない」といったリスクも。
家庭用蓄電池を選ぶときは、以下のポイントを重視して選ぶことが大切です。
- 蓄電容量:家庭に最適な容量を見つける
- 蓄電池の種類:単機能・ハイブリッド・EV対応の違い
- 停電時の稼働方式:全負荷型と特定負荷型の違い
- 設置する場所:屋内・屋外のどちらがベストか
蓄電容量:家庭に最適な容量を見つける
蓄電容量とは、蓄電池が貯められる電気の量を表す指標で、「kWh(キロワットアワー)」という単位で示されます。カタログには「定格容量」と「実効容量」の2種類が記載されていますが、重視すべきは「実効容量」です。
- 定格容量:規定の条件下で充電可能な最大の容量
- 実効容量:実際に使用できる容量(通常、定格容量よりも小さい)
蓄電池を長持ちさせるために、満充電や過放電の状態を避ける必要があるため、定格容量よりも実効容量は少ない傾向にあります。
そのうえで、ご自宅の電気消費量&発電量に合わせた蓄電池容量を選ぶのがベストです。
蓄電池のサイズ | おすすめなご家庭 |
---|---|
6.5kWh | ・災害対策として、非常時に電気を使いたい方 ・電気の使用量が月間400kWh未満で比較的使用量が少ない方 |
9.8kWh | ・夜間電力も蓄電池である程度賄いたいと考えている方 ・電気使用量が月間400kWhを超える方 |
16.4kWh | ・電気の使用量が極端に多い方 (例 二世帯で暮らしている、ペット用に空調を使い続けている など) |
太陽光発電の発電量と合わせる
太陽光発電システムを設置していたり、今後設置を検討していたりする場合は、1日に発電できる量に合わせて蓄電容量を選ぶのがおすすめです。発電した電気を無駄なく自家消費するためには、発電量に見合った容量の蓄電池を選ぶ必要があります。
現在の電気使用量を除いた太陽光パネルの平均発電量に蓄電池容量を合わせれば、最適な蓄電池を選びやすくなります。
一般的に、自家消費は30%ほどだとされているため、1日の発電量の約70%分を目安に家庭用蓄電池を購入すると自家消費量を最適化できるのがポイントです。ただし、ご利用の環境によって目安が変わるため、失敗したくない方はプロに相談してみるのをおすすめします。
1日の消費電力量との比較してみる
太陽光発電を設置していない場合は、ご家庭の1日の平均的な消費電力量を把握するのがベストです。近年ではアプリやWebサイトから1日の電気消費量をチェックできるため、それらを把握すれば自分に必要な蓄電池の容量をある程度把握できます。
消費量よりも少し多い容量を選べば、電気料金の削減効果を最大限に活かせます。また、災害時に使いたい家電の容量に合わせるのもポイントです。計算式は「出力(W)×時間(時間)÷1000=電力量(kWh)」で算出できます。
たとえば、「冷蔵庫 (450ℓ)の消費電力は250W」です。計算式に当てはめると、「250 ×20 ÷1000=5kWh」となり、蓄電池の実効容量5kWhがあれば、停電時も20時間ほど冷蔵庫を問題なく運用できる計算となります。
照明や情報収集のための通信機器など、重要な家電製品の消費電力を合計し、必要な時間を掛け合わせればおおよその必要容量を算出できます。太陽光発電設備とセットで導入すれば日中の発電などを含め、停電時でも夜間に家電を利用することが可能です。
蓄電池の種類:単機能・ハイブリッド・EV車対応の違い
蓄電池には、電力の変換や制御を行う「パワーコンディショナ(パワコン)」が搭載されています。パワコンには、大きく分けて「単機能型」「ハイブリッド型」「EV車対応型」の3つのタイプがあります。
- 単機能型:蓄電池単独での利用に最適
- ハイブリッド型:太陽光発電との連携に強み
- EV車対応型:V2H対応のEV車と優れた相性
単機能型:蓄電池単独での利用に最適
単機能型は、蓄電池専用のパワーコンディショナです。すでに太陽光発電システムを設置済みで、蓄電池のみを後付けしたい場合や、蓄電池単独での利用を考えている場合に適しています。
太陽光発電の制御は既存のパワコンが行うため、太陽光発電を導入済みの場合は蓄電池と合わせてパワコンを計2台設置する必要があります。
ハイブリッド型:太陽光発電との連携に強み
ハイブリッド型は、蓄電池と太陽光発電の両方を1台のパワーコンディショナで制御できるタイプです。蓄電池と太陽光発電システムを同時に導入する場合や、将来的に太陽光発電の導入を検討している場合に適しています。
単機能型に比べて、ハイブリッド型は設置スペースやコストを抑えられるメリットがあります。
EV車対応型:V2H対応のEV車と優れた相性
EV車対応型は、蓄電池と太陽光発電に加えて、EV車をバッテリー代わりにできるパワーコンディショナです。いわゆる「V2H」に対応しており、EV車は従来の蓄電池に比べて大容量の電力を蓄えて置けるため、災害時の非常用電源を確保したい方におすすめです。
EV車の充電にも対応しているため、太陽光のクリーンなエネルギーで生活を送りたい方から注目を集めています。
停電時の稼働方式:全負荷型と特定負荷型の違い
災害による停電が発生した場合、蓄電池がどのように電力を供給するのかは非常に重要なポイントです。蓄電池には、「全負荷型」と「特定負荷型」の2つの稼働方式があります。
- 全負荷型:家全体をカバー
- 特定負荷型:一部のコンセントを対象
全負荷型:家全体をカバー
全負荷型は、停電時に家全体の電気をバックアップできる方式です。「普段と変わらない生活を送りたい」「太陽光発電システムと連携させてより多くの電力を活用したい」「電気代の削減効果を最大化したい」といった場合に適しています。
ただし、特定負荷型に比べて導入コストが高くなる傾向があります。
特定負荷型:一部のコンセントを対象
特定負荷型は、通常時に使用するコンセントの一部(あらかじめ指定した部屋や設備)にのみ電力を供給する方式です。停電時には、選定した特定の場所でのみ電気を使用できます。電気の無駄遣いを抑え、限られた電力でより長く生活を送れるのが特長です。
「災害時は必要最低限な家電のみ使用に抑えたい」「導入コストを抑えたい」といったシーンに適しています。
設置する場所:屋内・屋外のどちらがベストか
蓄電池の設置場所は、製品によって屋内専用、屋外専用、または屋内・屋外両対応の3つのタイプに分かれます。積雪、塩害といった被害を避けたい場合は屋内設置が理想的ですが、パワコンの小さな駆動音が聞こえる点に注意が必要です。
蓄電池の騒音は一般的に35~40デシベル(dB)以下と、静かな図書館程度のノイズになっています。
屋内設置:省スペースで設置しやすい
屋内設置型は、室内の限られたスペースに設置できるため、設置場所の自由度が高いのが特徴です。ただし、製品によっては運転音が気になる場合や、設置スペースの確保が必要になる場合があります。
屋外設置:悪天候に強く、メンテナンスも比較的容易
屋外設置型は、雨風や塩害などの自然環境に強い設計がされています。庭や駐車場などの屋外スペースに設置するため、室内のスペースを圧迫しません。ただし、設置場所によっては景観を損ねる可能性もあります。
屋内・屋外両対応:設置場所を選ばない柔軟性
屋内・屋外どちらにも設置できるタイプは、設置場所の選択肢が広がるため、さまざまな住宅環境に対応できます。ただし、すべての製品が対応しているわけではありません。
家庭用蓄電池を導入するメリット・デメリット
太陽光発電等の設備とセットで家庭用蓄電池を導入すればさまざまなメリットを得られます。家庭用蓄電池による具体的なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 停電時も非常用電源として使える
- 電気代の削減効果が期待できる
- 環境に優しいエネルギーをフル活用できる
- 電気自動車と相性がいい
- 補助金でお得に導入できる
デメリット
- 初期費用・導入コストが高い
- 設置スペースが必要
- 使える電気量に限りがある
- 経年劣化で寿命を迎える
メリット:停電時も非常用電源として使える

家庭用蓄電池があれば、災害時に非常用の電源としても使えます。停電時も事前に溜めた電気を使えるため、最低限の生活を維持することが可能です。
冷蔵庫の中身を腐らせてしまったり、ペットを避難所に連れて行けずに頭を悩ませたりするケースもありますが、太陽光発電&家庭用蓄電池があれば、万が一のトラブル時も生活の質を落とさず過ごせます。
メリット:電気代の削減効果が期待できる

家庭用蓄電池があれば、電気料金が安い時間帯の電気や、太陽光発電の電気を貯めて活用できます。その結果、高い料金の電気を買わずとも安い料金・太陽光発電の電力を自家消費できるため、電気代の大幅な削減効果が期待できます。
たとえば、「0円ソーラー」のハチドリソーラーでは、毎月支払うリース料金を「節約できた電気代」と「売電収入」が上回るため、支出を減らしながら負担なく導入できる計算です。
メリット:環境に優しいエネルギーをフル活用できる
家庭用蓄電池を利用すれば、太陽光発電で作った電気を無駄なく自家消費できるようになります。その結果、自然に優しいエコなエネルギーで生活を送れるため、自然環境に配慮したい方には特におすすめです。
化石燃料に依存する電力への依存度を下げ、CO2排出量の削減に貢献しながら、自然に優しい暮らしを送れます。
メリット:電気自動車と相性がいい
近年普及が進んでいる電気自動車(EV)と家庭用蓄電池と組み合わせれば、さらに経済的なメリットを受けられます。
EV車(V2H)に対応した家庭用蓄電池&パワコンであれば、電気料金の安い時間帯に蓄電池に蓄えた電気を使ってEVを充電できるため、ガソリン代よりも大幅にコストを抑えられます。
太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯め、その電気でEVを充電すれば、実質的に燃料費ゼロでEVを利用することも可能です。さらに、一部の蓄電池やEV車は「V2H」に対応しており、EVに蓄えられた電力を家庭に供給できるため非常用電源として活用できます。
メリット:補助金でお得に導入できる
家庭用蓄電池の導入には、国や地方自治体から補助金が交付される場合があります。補助金を利用すれば、初期費用を抑えて蓄電池を導入できるのがメリットです。
特に、「太陽光発電単体」の補助金は少ない傾向にあり、「太陽光発電+蓄電池」のセット導入が補助金対象となるケースが多くなっています。国・都道府県・自治体の補助金はそれぞれ併用できる事例も多いため、補助金制度をフル活用すれば、低価格で蓄電池を導入することも可能です。
ただし、自治体等の補助金は予算が少ないため、短期間で募集が終了してしまう場合も。導入を検討されている場合は、できる限り早めのお申し込みをおすすめします。
たとえば、東京都では太陽光に1kWあたり12万円、家庭用蓄電池に1kWhあたり15万円、V2Hに上限100万円と多額の補助金が出されています。
デメリット:初期費用・導入コストが高い
家庭用蓄電池の導入には、本体価格に加えて、設置工事費用や関連機器の費用など、高額な初期費用がかかります。蓄電容量が大きいほど価格も高くなる傾向があります。そのため、複数のメーカーや販売業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
また、長期的なメリットを見据えて、電気代の削減効果や非常用電源の価値を考慮する必要があります。
なお、太陽光発電設備と蓄電池をセットで導入すれば、セット割引や補助金の対象となるため、初期費用・導入コストを大きく抑えられます。
デメリット:設置スペースが必要
家庭用蓄電池は、一定の大きさがあり、設置&配線するためのスペースが必要です。屋内設置型と屋外設置型があり、設置場所の環境や広さに合わせて適切なタイプを選ぶ必要があります。設置場所の安全性やメンテナンスのしやすさも考慮しなければなりません。
また、大容量など重量のある蓄電池の場合は、床の強度なども確認が必要です。特に、寒冷地域など積雪等の影響が考えられる場合は、蓄電池とパワーコンディショナを屋内設置するケースも。寒冷地非対応の蓄電池も存在するため注意が必要です。
デメリット:使える電気量に限りがある
家庭用蓄電池に貯められる電気の量には上限があり、際限なく使えるわけではありません。停電時などに使用できる電力量は、蓄電池の容量によって決まります。停電時に何をどれくらいの時間使いたいかを具体的に想定し、必要な蓄電容量の蓄電池を選ぶことが重要です。
蓄電池の容量を見誤ってしまうと、思っていた節電効果を得られない可能性もあります。
ご自身で試算した結果だけでは不安な場合は、弊社でも必要な太陽光発電設備の容量&蓄電池容量の計算をサポートさせていただきますので、ぜひお気軽に「0円ソーラー」のハチドリソーラーまでお問い合わせください。
デメリット:経年劣化で寿命を迎える
家庭用蓄電池は繰り返し充放電を行うことで徐々に性能が劣化し、蓄電容量が低下していきます。一般的に、蓄電池には寿命があり、一定期間が経過すると交換が必要になります。サイクル数は1日に1回と仮定すると、「6,000サイクル」の製品では16年ほど使える計算です。
実際にどの程度のサイクル数まで使えるかは、メーカーや機種、製品のカタログスペックによって異なります。一般的に、6,000~10,000サイクル前後の製品(寿命15~25年程度)が登場しています。
家庭用蓄電池の電気代削減効果はどのくらい?

家庭用蓄電池単体の電気代削減効果は、「もっとも電気代が安い時間帯」と「よく使う時間帯」の差額で算出できます。
たとえば、東京電力の「夜トクプラン8」では、午後11時~午前7時の電気料金単価が31.64円です。午前7時~午後11時は42.60円と、10.96円/kWhと価格に差があります。
もし、大容量の蓄電池を導入して夜間のお得な電気代を昼間の時間に充てれば、実際の費用感は環境やライフスタイルによって大きく変化するものの、およそ月々2,000円~4,000円ほどの削減効果を望めます。
一般的なポータブルバッテリーとは異なり、家庭用蓄電池は住宅の照明設備や給湯器(エコキュート)、調理器(IHクッキングヒーター)といったさまざまな設備を稼働させることが可能です。そのため、電気代の削減効果に大きく貢献すると言えます。
家庭用蓄電池は太陽光発電とのセット導入がおすすめ

ご契約の電気プランによっては、家庭用蓄電池単体でも電気代の削減効果を受けられます。しかし、電気代の削減効果を最大化したい場合は、太陽光発電とのセット導入がおすすめです。
「0円ソーラー」のハチドリソーラーでは、太陽光発電システム+蓄電池をセットかつ初期費用無料でご導入いただけるプランをご用意しております。
月々10,000円を超える経済効果をご実感いただいたお客様も多く、家庭用蓄電池は太陽光発電とのセット導入によってメリットを最大化できます。
30秒でチェックできる「太陽光発電による電気代削減効果」のシミュレーションもご利用いただけますので、まずはいくらお得になるか、ぜひチェックしてみてください。
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ZEH補助金の対象にも!
「ZEH(ゼッチ)」とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」という言葉の略称です。高い断熱性能を持つ住宅において、太陽光発電などの再生可能エネルギーでエネルギーを創出しつつ、高効率な設備機器を利用してエネルギー消費を抑え、年間のエネルギー消費量を実質的にゼロにすることを目指す住宅を指します。
地球温暖化対策の一環として、政府は2020年までにすべての新築住宅をZEH基準に適合させることを目標としており、その普及を促進するために補助金制度も設けています。
現在自宅の建て替えや新築をご検討中で、ZEHに関心をお持ちでしたら、太陽光発電システムと蓄電池の組み合わせを検討されることをおすすめします。
GX志向型住宅を選ぶ方も!
GX志向型住宅とは、「高い断熱性能」「省エネ設備の活用」「再生可能エネルギーの活用」を重視した、省エネ性能を大幅に高めた住宅です。住宅の断熱性能に加えて、高効率の給湯器や太陽光発電設備、高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入を前提としています。
ZEHよりもさらにグレードの高い性能を追求しており、快適な暮らしを送りたい方や電気代削減効果を最大化したい方には特におすすめの住宅です。ZEHと同じく、GX志向型住宅にも補助金が活用できるため、住宅を建てようとご検討されている方はぜひチェックしてみてください。
太陽光発電+家庭用蓄電池は卒FIT対策にも!
太陽光発電を導入して10年、固定価格買取制度(FIT)の期間がまもなく終了する、いわゆる「卒FIT」を迎える方も多くなっています。卒FIT後も変わらず電気会社に売電はできますが、買い取り価格が下落してしまうのも事実です。
発電した電気をどう活用していくか、売電収入が見込めなくなる点に頭を抱える方も少なくありません。
年度(FIT) | 売電単価(円/kWh) |
---|---|
2025年度 | 15円 (10月以降は最初の4年間24円、以降6年間8.3円) |
2024年度 | 16円 |
2023年度 | 16円 |
2022年度 | 17円 |
2021年度 | 19円 |
2020年度 | 21円 |
2019年度 | 26円 |
2018年度 | 28円 |
2017年度 | 30円 |
2013年度 | 38円 |
2009年度 | 48円 |
ご覧のとおり、固定価格買取制度(FIT)の売電単価は年々大きく低下しています。
電力会社 | 通常買取価格(1kWhあたり) |
---|---|
東京電力 | 8.50円 |
中部電力 | 7.00円 |
北陸電力 | 8.00円 |
四国電力 | 7.00円 |
中国電力 | 7.15円 |
関西電力 | 8.00円 |
九州電力 | 7.00円 |
北海道電力 | 8.00円 |
東北電力 | 9.00円 |
FIT期間が終了すると、売電価格は大幅に下落するため、これまでのようには収益が見込めなくなります。しかし、売電に頭を悩ませている方にこそ、太陽光発電+家庭用蓄電池の組み合わせがおすすめです。
なぜ太陽光発電と家庭用蓄電池が卒FIT対策になるの?
FIT期間中は、発電した余剰電力を電力会社に売ることで収入を得ていました。しかし、卒FIT後は売電価格が大幅に下がるため、売電するメリットは薄れてしまいます。そこで重要になるのが「自家消費」という考え方です。
家庭用蓄電池を導入すれば、日中に太陽光発電システムで発電した電気を貯めておき、電力会社からの購入電力が必要となる夜間や、電気料金が高い時間帯に自家消費できます。これにより、以下のようなメリットが得られます。
- 電気代の大幅な削減: 電力会社から購入する電気の量を減らせるため、電気代を大幅に削減できます。特に、時間帯別料金プランを利用している場合は、電気料金の高い時間帯に蓄電池の電気を使うと、より効果的な節約が可能です。「再エネ賦課金」の負担も減らせます。
- 売電収入の最大化: FIT期間終了後も余剰電力の売電は可能ですが、買取価格は大幅に下がります。蓄電池で自家消費を優先すれば、売電量は減るものの、結果的に電気代の削減効果の方が経済的メリットが大きくなる場合が多くあります。
- エネルギーの自給自足: 太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、電力会社への依存度を減らし、エネルギーの自給自足率を高められます。
つまり、卒FITを迎える方はこれまでの「売る」選択肢から、「自分で使う」選択肢へシフトする取り組みが賢明な判断と言えます。家庭用蓄電池は、自家消費を後押ししてくれるツールです。
太陽光発電システムを最大限に活用し、卒FIT後も賢く電気を使うためにも、家庭用蓄電池の導入をぜひご検討ください。電気代の削減だけでなく、安心で快適な暮らしの実現にも繋がります。
まとめ:家庭用蓄電池でスマートで安心な暮らしを実現できる

家庭用蓄電池は電気代の節約や災害への備え、そして環境への貢献といったさまざまなメリットを得られるツールです。スマートで安心な暮らしを取り入れたい方も多く、家庭用蓄電池を導入する事例が増加傾向にあります。
家庭用蓄電池の導入には初期費用などのハードルはあるものの、太陽光発電との連携や補助金活用の後押しによって、メリットが大きくなっているのも事実です。
とはいえ、もっとも重要なポイントは、ご自身のライフスタイルや目的に合った蓄電池を見極めることと言えます。不必要なほど大容量の蓄電池を導入したり、生活プランからかえって少ない容量を選んだりしてしまうと、どちらも不満な気持ちを抱えてしまうかもしれません。
「太陽光発電と蓄電池をセットで導入したいけど費用の負担が……」「電気代の削減効果が気になる」「自分にあった蓄電池を比較検討するのは面倒」とお考えの方は、この機会に「0円ソーラー」のハチドリソーラーをご検討ください。

ハチドリソーラーでは、初期費用0円で導入できる太陽光発電設備をサポートしており、20,000件を超す施工実績を持つ事業者と提携。全国47都道府県をカバーしています。
補助金申請のサポートだけでなく、お客様一人ひとりのケースに合ったプラン・蓄電池サイズをご提案させていただきます。興味をお持ちいただけましたら、まずはいくら電気代を削減できるのか、30秒でチェックできるシミュレーションをご利用ください。
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