太陽光発電を設置したい!設置費用と年間でかかる費用を解説
※最終更新日|2024年4月30日
1. はじめに
昨今の電気代高騰を受けて電気代の削減方法を真剣に考えているご家庭も多いのではないでしょうか?
それにあたり自宅へ太陽光パネルの設置を検討したことがある方は、設置費用が高額で断念された方も多いのではないでしょうか?
実は、太陽光パネルの価格はこの10年で大幅に下がりました!
昔は戸建て住宅のパネル平均設置容量4.5kWを設置した場合、200万円以上かかっていた導入費用が、現在はほぼ半分の120万円ほどで太陽光パネルが設置できるようになっています。
太陽光パネルの技術も向上し、発電効率も良くなり、1度の導入で長く使い続けられるようになった今こそ、太陽光発電を設置すべき理由を、費用対効果も含めてわかりやすくお伝えします。
2. 太陽光発電の設置費用の相場
太陽光発電には何が必要?
太陽光発電を設置するにあたって必要な設置するものは太陽光パネルだけではありません。
太陽光発電に欠かせない機器を紹介します!
機器 | 用途 |
太陽光パネル(太陽光モジュール) | 小さな四角い半導体の「セル」と呼ばれる単位の太陽光電池を複数直列で繋いだものをさします。 これらのセルをさらに直列で繋ぎ合わせることでモジュールという単位に変化し、発電量を大きくしています。 |
接続箱 | 太陽電池モジュール(太陽光パネル)ごとに発電した電気をまとめ、パワーコンディショナに送る機器です。 太陽光パネルで発電した電気はパネルに繋がっている配線に流れます。 これらを接続箱に集約し、まとめてパワーコンディショナに送ることで家庭で電気が使えるようにします。 |
パワーコンディショナ | 太陽光パネルで発電された電気は直流の電気のため、そのまま家庭で使用することはできないため、発電した電気をこの機器で家庭で使える電気(交流)に変換します。 |
カラーモニター(発電量モニター) | 自宅の屋根で発電した電気の量をリアルタイムで確認でき、電気量をデータとして蓄積することができる機械です。 ※ほとんどの方が導入していますが、カラーモニターは必ずしも設置が必要な機器ではありません。 |
これらを総称して、「太陽光発電システム」と呼びます。
住宅用の場合の費用相場
【太陽光発電の1kWあたりの設置費用内訳】
太陽光パネル:14.5万円
パワーコンディショナ:4.2万円
工事や手続きの諸費用:7.1万円
架台:2.1万円
その他:0.2万円
合計:25.9万円(値引き代-2.2万円)
参考:経済産業省 調達価格等算定委員会 「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」
設置規模や設置方法による費用の違い
太陽光発電の設置に必要なkWあたりの費用は、パネルの設置枚数が多いほどお得になります。
理由としては、太陽光パネル自体も安く仕入れられることはもちろんのこと、パネル設置枚数が多いほど1kWに占める工事費用が安くなるためです。
例えば、4.26kWの太陽光発電を設置する場合にかかる設置費用は、約100万円となり、1kWあたりでいうと約24万になります。
しかし、9.65kWの太陽光発電を設置する場合にかかる設置費用は、約187万円となり、1kWあたりでいうと約19万円になります。
※ハチドリソーラー購入プランで試算した場合
※屋根の大きさや屋根材により、価格が変動する場合があります。詳しくはハチドリソーラーへお問い合わせください。
このように、設置枚数が増えれば増えるほど太陽光発電をお得に始められる計算となり、屋根面積の大きなご家庭の場合、よりお得に太陽光パネルの設置が可能です。
ご自宅の屋根にパネルが何枚設置できるかを知るためには、屋根の形状や素材・角度によっても変わる専門知識が必要になります。まずは、一度太陽光発電の専門家に相談してみるのがおすすめです。
3. 太陽光発電システム4.5kWを設置した場合、費用対効果はどれくらいあるの?
1)電気代削減効果
もし、月々の電気使用量が500kWhで日中のご在宅も多い(日中使用割合40%)ご家庭の場合、今まで日中購入していた電気を太陽光パネルで発電した電気で賄えるため、その分電気代が削減されます。
東京電力従量電灯Bをお使いの方で、月々の電気使用量が500kWh、発電時間帯に200kWh(500kWの40%)を自家消費される生活の場合、月々6,698円の電気代削減効果が得られます。
*自家消費とは発電した電気のうち自宅で利用できる電気のことです
<試算条件>東京電力従量電灯B、自家消費量200kWh、電気料金33.49円/kWh
こんな方におすすめ
・戸建てにお住まいで4人家族以上の方
・2世帯住宅にお住まいの方
・日中テレワークで電気をよく使用する方
・ペットを飼っていて1日中エアコンを稼働させている方
・個人事業主の方
2)売電収入が得られる
発電した電気のうち余った電気は電力会社に売電して収入を得ることができます。
例えば、戸建てにお住まいの4人家族で、在宅ワークで日中もご在宅が多い方の場合、導入前の電気代より年間約9.2万円の売電収入を得ることができます。
試算条件|年間発電量量;4,320kW(4.5kw)|自家消費:売電の割合;30%:70%|FIT売電価格;16円(税込)
2023年度のFIT固定買取価格は16円(税込)なので、FIT固定買取期間である10年間で累計約50万円の売電収入が得られることになります!
そのため、電気代削減額と合計すると、太陽光発電を設置することで10年間で約130万円の削減効果につながるのです!
2023年の太陽光発電の設置費用の相場(4.5kwの場合)が約116万円となるので、約9年ほどで投資回収ができる見込みとなります。
4. 設置後にかかる費用
メンテナンス費用
定期的な点検や清掃が必要で、これには年間で数千円から数万円かかることがあります。特にパネルの効率を維持するためには、定期的な清掃が推奨されます。
修理・交換費用
パネルやパワーコンディショナーなどの設備が故障した場合、その修理費用が発生します。保証期間内であれば無料で修理されることもありますが、保証期間が切れている場合は自己負担となるので注意しましょう。
保険料
自然災害や事故による損害をカバーするため、太陽光発電システム専用の保険に加入することも一つの選択肢です。この保険料は年間数千円から数万円程度です。
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解体撤去費用
太陽光パネルの撤去に関する費用は、様々な要素によって決まります。
総額の相場
撤去作業にかかる費用の相場は、作業費、人件費、足場設置代を含めておよそ10万円から15万円程度です。ただし、この金額はあくまでも一般的な目安であり、具体的な費用は撤去する太陽光パネルの数量や条件、作業の複雑さによって異なります。
費用の内訳
撤去費用には、作業員の人件費、足場の設置と撤去に必要な費用、および廃棄物としての処分費が含まれます。
追加の可能性
また、屋根の修理や補修が必要な場合は、追加の費用が発生することも考慮する必要があります。
5. 太陽光発電のメリット
災害時の備えになる
災害時の備えといえば蓄電池とセットというイメージを持たれてる方が多いですよね。しかし、日中の話でいえば太陽光パネルのみ設置する場合でも、電気を自由に使うことができます。
太陽の光がある間に全ての電化製品を稼働させ、携帯やポータブルバッテリー等を充電しておくと、夜まで安心して生活できます。
環境に配慮した生活ができる
何十年も前から世界中で問題になっている地球温暖化。そして、地球温暖化の最大の原因とされているのがCO2排出量の過剰増加です。
また、日本におけるCO2排出量の最も多い部門はエネルギー転換部門、つまり発電によるものです。
例えばソーラーパネル18枚(システム容量 5.11kW)を設置した場合、年間2.6トンのCO2削減効果なので、10年間で260トンCO2を減らしたことになります!
これを植林効果にすると、10年間で700本植林したことと同じ効果になるのです!
6. 設置を検討する際の注意点
ソーラーパネルの設置に適した屋根か確認する
ソーラーパネルの設置には屋根の条件によって、設置が向かない場合もあります!下記にあげる注意点をあらかじめ確認しておくことが重要です。設置に向かない屋根に設置した場合、想定していた発電量を下回り、経済メリットが出なくなってしまう可能性もあるからです。
最適な傾斜角度で設置できる屋根
屋根の傾斜は30度が最適と言われています。屋根の傾斜が十分でない場合や方向が最適でない場合、ソーラーパネルを屋根にしっかりと取り付けるための調整可能な架台などを使用することで、発電効率を向上させることができます。
強度が十分な屋根
耐荷重が不足している場合は、補強工事が必要になることもあります。1981年6月に建築基準法が改正され、新耐震基準が採用されるようになったためそれ以降の建物であれば設置は問題ない場合が多いですが、それ以前に建設した住宅や少し心配な方は家を建てた工務店に耐荷重の確認をすることをお勧めします。
日照条件が優れている場所にある屋根
日照条件はソーラーパネルの発電量に影響するため、日当たりの良い場所に設置をしましょう。また、日照時間が比較的短い地域や、日陰が多い場所では、より高効率のパネルやパネル枚数を増やすことがおすすめです。
7. まとめ
太陽光発電の設置を検討する際は、様々な費用が発生することを認識しておく必要があります。最初の設置費用のほかにも、メンテナンス費用や修理費用、保険料、最終的な解体撤去費用などがかかってきます。
最近ではそういった費用がほとんどかからない形で太陽光発電を自宅に設置できるサービスも増えてきています。
太陽光発電には導入するメリットもたくさんあるので、投資回収までの期間をシミュレーションし、最終的な費用対効果を十分に検討した上で、太陽光発電の設置を判断しましょう!
太陽光発電のメリット | 検討が必要な費用 |
非常時の電源として使える、環境への配慮 | 設置費用 |
電気代の削減 | メンテナンス費用、修理費用 |
売電収入 | 保険料、解体撤去費用 |
ハチドリソーラーでは、導入後の経済メリットをシミュレーションさせていただきます!
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