電気代の節約に効く!家庭で気をつけたい無駄な消費と節約方法
家庭の電気代を節約することは、経済的な理由だけでなく環境への配慮という観点からも重要です。
特に2024年5月から政府による電気とガスの負担軽減措置が段階的に終了することで、電気代が上がることは避けられません!だからといって、私たちの生活に電気は不可欠です。
そこで、改めてご家庭の電気代を節約する方法をご紹介しますので、まずはできることから実践してみましょう!
1.家庭の電気代を節約する重要性
電気代の節約が家計にもたらす影響
電気代の節約することはは、家計の負担を減らすことに直接的な効果があります。必要以上の電気の消費を減らすことで、月々の支出が減り、その分を他の生活費用に充てたり、貯金に回すことができます。
節電が環境にもたらす効果
電力の大部分は化石燃料と呼ばれる、石油・ガス・石炭から生産されていますが、これによるCO2排出が地球温暖化の主要な原因の一つです。電気の使用量を減らすことで、CO2排出量を減らし、環境に優しい生活を送ることができます。
2.家電製品別の節約ポイント
エアコン
– 適切な温度設定と運転時間の管理をする
近年、特に夏場のエアコンは生活に欠かせませんよね。適切な温度設定と運転時間を管理することで、快適さを保ちつつ、エネルギー消費を効率的に抑えることができます。
温度設定
一般的に、夏場のエアコンは室内の温度を外気温よりも5〜7度低く設定することが推奨され、温度設定は28度が目安とされています。これにより、過度に室内を冷やすことなく、快適さを保ちつつエネルギー消費を抑えることができます。
また冬場は、20〜24度の間で設定するのが一般的です。外気温が低い場合は、室内の温度を外気温と比べて過度に高く設定すると、消費電力が大幅に増えてしまいます。
設定温度を27度から28度に上げた場合(使用時間:9時間/1日)であれば、年間で約800円ほど電気代を節約することに繋がります。
運転モード
「自動」や「節電」モードの使用がおすすめです。これらは必要に応じて運転を調整し、無駄な電気の消費を減らします。
タイマー利用
就寝時などはタイマーを設定してエアコンが自動的に切れるようにすることで、無駄な運転を防ぎます。
– フィルター掃除と室外機周りの空間確保する
エアコンのフィルターを定期的に掃除することで、エアコンの効率を良くし、電気の消費を抑えることができます。
室内の空気を循環させることで、エアコンの負荷を軽減します。また、室外機周辺の空間を確保し、空気が流れやすいようにすることも重要です。
– サーキュレーターやカーテンなどの併用する
空気の循環や換気をしてくれる「サーキュレーター」を使用することで、エアコンから出る冷気や暖気を室内全体に効率よく分散させることができます。これにより、エアコンが一点に冷気や暖気を集中させるのを防ぎ、部屋全体の温度を均一に保つことができます。
また、サーキュレーターはエアコンに比べて消費電力が少ないため、サーキュレーターで空気を循環させることで、全体としての消費電力を抑えることが可能です。また窓にはカーテンやシャッターを閉めるなどして冷気の侵入を防ぐことで、断熱効果をもたらし、暖房効果を高めることができます。
<参照:Amazon>
冷蔵庫
– 適切な温度設定をする
冷蔵室は一般的に3〜5度が適切です。冷蔵室を必要以上に低温に設定すると、電力消費電力が増えるだけでなく、食品の凍結リスクもあります。
冷凍室はマイナス18度前後が一般的です。これよりも低く設定しても食品の保存状態が大きく改善されるわけではないため、設定温度を適切に保つことが節電につながります。
– 頻繁な開閉と詰め込みをやめる
冷蔵庫の扉を頻繁に開け閉めすると、冷気が逃げて冷却に余計なエネルギーが必要になります。一度の開閉で必要なものを取り出すように心がけましょう。
また、冷蔵庫内が詰め込まれすぎると、空気の流れが悪くなり冷却効率が下がります。適度な空間を確保し、冷気が行き渡るようにしましょう。
– 適切な場所に置くこととメンテナンスを行う
冷蔵庫は他の熱を発する機器から遠ざけ、周囲に十分な空気の流れを確保することが重要です。冷蔵庫の背面や側面に空間を持たせることで、効率よく熱を逃がし、コンプレッサーの負担を軽減します。
ドアのパッキン(ゴム製の密閉材)が劣化していると冷気が漏れやすくなります。定期的にパッキンをチェックし、汚れがあれば拭き取り、破損があれば交換しましょう。また、背面にある冷却コイルはホコリが溜まると冷却効率が下がるため、定期的に掃除を行うといいでしょう。
<出典:ダスキン>
照明
– 使用時間を減らし、使わない場所は消灯する
窓の位置やカーテンの調整で昼間は窓から入る自然光を最大限利用し、壁や床、家具の色を明るい色にすることで、自然光や照明の光を反射し、部屋を明るく保つことができ、電気の使用を減らすことができます。また、使用しない部屋の照明はこまめに消すことが基本です。特に、長時間部屋を離れる場合は照明を消すように心がけましょう。
調光可能な照明器具を使用すれば、必要に応じて明るさを調整できます。部屋の使用状況に応じて光量を減らすことで、消費電力を抑えることができます。
– LED電球への切り替え
従来の白熱電球や蛍光灯と比較して、LED電球は消費電力が少なく、寿命も長いため、電気の消費と電球を買い替える費用の両方を削減できます。白熱電球に比べて約80%以上のエネルギー効率の改善が期待できます。
テレビ
– 明るさ調整
テレビの画面の明るさを適切に設定することで、電力消費を削減できます。特に夜間や暗い部屋での視聴では、明るさを下げることが効果的です。
また、コントラスト設定が高すぎると電気の消費を増加させるため、必要以上に高く設定しないようにしましょう。
– 不要時の電源オフ
テレビの電源を完全にオフにすることで、スタンバイ時の消費電力を削減できます。リモコンの電源ボタンではなく、テレビ本体の電源スイッチを切るか、電源タップを使って一括で電源を切る方法が効果的です。
– 新しいものに買い替える
一昔前に比べるとテレビ自体の消費電力がかなり削減されています(下表)。32V型の液晶テレビの場合、画面の輝度を最大から中間にすると年間で27.10kWh の省エネとなり、約730円の節約になるというデータもあります。
2010年 | 2020年 | |
32V型液晶テレビ | 81kWh/年 | 56kWh/年 |
40V型液晶テレビ | 144kWh/年 | 83kWh/年 |
トイレ
– 温水洗浄便座の設定温度調整
ウォシュレットの水温や便座の温度設定を下げることで、ヒーターによる電気の消費を減らせます。特に夏場は便座ヒーターをオフにするなどして節電が可能です。
また、トイレの照明や換気扇にセンサーを設置しておくと、人がいる時だけ機能が作動し、不必要な電気の消費を防げます。
3.生活習慣の見直しによる節電対策
こまめな電源オフ
使用しない家電製品プラグをコンセントから抜いておくだけで、待機電力による電気代を削減できます。
電気代の節電のためには、日頃使用していない家電製品のプラグはコンセントから抜いておきましょう。
経済産業省資源エネルギー庁によると、一般家庭で年間に使用される電力の内、およそ5%は待機電力に
よるものだと報告されています。一般的な家庭で待機電力だけで消費している年間の電気代は6,000円程度と言われます。
家電の賢い使い方
エアコンや冷蔵庫などの大型家電は設定温度の見直しや定期的なメンテナンスを行い、効率よく使用します。
家の家電を省エネ家電に買い替える
古い電化製品を使用するよりも、省エネ対応の家電に変更することで以下のように電気の使用量が変わります。家電を買い換えるためには初期費用が必要ですが、省エネ対応の家電製品に買い換えることで長期的な視点で電気代の節約効果が得られるため、ぜひご検討ください!
家電名 | 年間消費電力(2011年) | 年間消費電力(2021年) | 省エネ率 | 年間電気代 |
冷蔵庫 | 440〜500kWh | 269kWh | 39〜46%の省エネ | 5,300〜7,160円お得に |
テレビ(40型) | 144kWh | 83kWh | 42%の省エネ | 1,890円お得に |
エアコン | 905kWh | 813kWh | 10%の省エネ | 2,850円お得に |
4.契約内容の見直しで電気代を節約
電力会社の切り替えをする
自由化された電力市場では、多くの電力会社からさまざまなプランが提供されています。各社の料金プラン、契約条件、割引オプションを比較検討します。
基本料金が安いプラン、使用量に応じて割引が適用されるプラン、夜間や週末が安くなる時間帯別プランなど、ライフスタイルに合ったプランを選びます。
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契約アンペア見直しをする
電気料金の明細をチェックし、1ヶ月の総電力使用量や時間帯別の使用状況を把握します。これにより、自宅の電力消費パターンを理解し、現在契約しているアンペアの見直しを行うことで電気代を節約することができます。
割引サービスの活用
一部の電力会社では、インターネットやガスなど他の公共サービスとセットで契約することで割引が適用される場合があります。
また、長期間同じ電力会社を利用することで適用される割引もありますので、そのようなオプションがあるか調べ活用しましょう。
5.最新の省エネ家電への買い替え
電化製品の賢い選び方のポイント
- 日本では、家電製品に「エネルギー消費効率等級」というラベルが付けられています。このラベルは、製品のエネルギー効率を表すもので、星の数が多いほど、または等級が高いほど省エネ性が高いことを示します。
- 製品によっては、年間の推定電力消費量が表示されています。この数値を参考に、実際の使用状況に応じて消費電力が少ない製品を選ぶことが重要です。
- 最新の家電は、節電モードやエコモードなど、エネルギーを節約するための先進的な機能が搭載されていることが多いです。これらの機能を活用することで、日常的に電気の消費を抑えることができます。
- 家電製品を選ぶ際には、家庭のサイズや使用頻度に合った容量を選ぶことが省エネにつながります。例えば、使用する人数に見合わない大きな冷蔵庫は無駄な電力を消費します。
- 省エネ家電は初期投資が高い場合がありますが、長期的に見ると運用コストの削減により、トータルでの節約につながります。
6. 太陽光発電でも電気代を節約することができます!
- 自家発電した電気は無料で使用できる
- 電気代の単価を安くできる
- 断熱効果により冷暖房器の使用量を減らせる
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金の負担を減らせる
5kWの太陽光を導入した場合、買わなくて済んだ電気代と売電収入を足して考えると、16万円ほど電気代を削減することができます。
7.まとめ
家庭の電気代を節約するには、大きく3つの対策が有効です。
(1)生活習慣の見直し
・こまめな電源オフ
・窓の断熱対策
・家電の賢い使い方
(2)契約内容の見直し
・電力会社の切り替え
・契約アンペア数の適正化
・割引サービスの活用
(3)省エネ家電への買い替え
・省エネ性能に優れた最新機種を選ぶ
これらの対策をバランス良く組み合わせることで、確実に電気代を節約できます。節約した分は貴重な家計の余裕につながります。また、節電は環境にも優しい取り組みです。家庭からCO2の排出量を減らすことで、地球温暖化防止にも貢献できます。
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