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ソーラーカーポートとは?個人向け補助金や価格相場を徹底解説

2025.01.12 2025.01.21

この記事は2025/01/21に更新されています。

カーポートの屋根に太陽光発電パネルを用いた「ソーラーカーポート」は、家の外観を崩さずに発電できる選択肢として人気を集めています。しかし、ソーラーカーポートは駐車台数2台程度で200万円前後のコストが掛かるなど、導入に一定の費用がかかるのも事実です。

そこでおすすめなのが、ソーラーカーポートの補助金制度を利用する選択肢です。補助金を活用すれば、お得にソーラーカーポートを導入しやすくなります。

この記事では、ソーラーカーポートの導入を考えている個人様へ向けて、基礎概要から個人向け補助金内容を徹底解説します。

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ソーラーカーポートとは

ソーラーカーポートとは、太陽光パネルが設置された駐車スペースのことを言います。従来のカーポートは車を雨や直射日光から守るために設計されていますが、ソーラーカーポートはそれに加えて、屋根に設置された太陽光パネルを利用して、電気を作ります。この電気は家庭での使用や電力会社へ売電することができます。

ソーラーカーポートの種類と価格相場

ソーラーカーポートには、「一体型」と「搭載型」の2つの形式があります。違いとしては、太陽光パネルがカーポートの構造にどのように組み込まれているかです。それぞれの違いによって、導入に掛かる価格相場も異なります。大まかな費用目安は以下のとおりです。

駐車台数費用相場発電出力
1台140万~170万円3kW~
2台200万~230万円3kW~7kW
3台250万~280万円6kW~9kW
4台350万~430万円9kW~13kW

ここでは、ソーラーカーポートの種類とそれぞれの価格相場について解説します。

一体型ソーラーカーポート

<画像出典: ネクストエナジー>

一体型ソーラーカーポートは、太陽光パネル自体がカーポートの屋根の一部として組み込まれているタイプです。つまり、太陽光パネルが直接的に屋根材として設計・使用されているため、屋根全体が電気を発電する役割を持ちます。

カーポートのデザインに太陽光パネルが統合されているため、「建築物との調和が取りやすい」「太陽光パネルを別途屋根に設置する必要がなく構造がシンプル」「設置作業が比較的簡単」といった点が特徴としてあげられます。

一体型ソーラーカーポートの費用相場

  • 1台分:140万円前後
  • 2台分:200万円前後
  • 3台分:250万円前後
  • 4台分:350万円前後

搭載型ソーラーカーポート

<画像出典: シナネン >

搭載型ソーラーカーポートは、既存のカーポートの上に太陽光パネルが設置されるタイプです。太陽光パネルはカーポートの屋根とは別の要素として追加されるため、構造的に屋根と太陽光パネルが分離しています。

既存のカーポートに後から太陽光パネルを追加できるため、「すでにカーポートを持っている場合でも設置が簡単」「太陽光パネルの向きや角度を調整しやすい」など、最適な発電環境を実現できる点が特徴としてあげられます。

搭載型ソーラーカーポートの費用相場

  • 1台分:170万円前後
  • 2台分:230万円前後
  • 3台分:280万円前後
  • 4台分:400万円前後

なぜソーラーカーポートが注目されているのか

近年、ソーラーカーポートが注目を集めていますが、それには大きく3つの理由があげられます。

まず1つ目は【エネルギー自給自足】という観点からです。災害時に自家発電が可能なソーラーカーポートは、電力の供給が不安定になるような災害時でも自宅の電気を太陽光発電で賄うことができます。これは自然エネルギーを有効活用する点でも、非常に重要な役割を果たしています。

2つ目は【経済的なメリット】です。ソーラーカーポートは、自宅で太陽光発電を行い、自家消費することで電気代を削減することや余った電気を売電して収入を得たりすることができます。これにより、生活コストの軽減や新たな収入を得る方法としての可能性が広がります。

3つ目は【環境への配慮】が挙げられます。再生可能エネルギーの利用は地球温暖化対策にも繋がるため、環境保全対策として注目されています。

最後に【建物へは負荷なく太陽光パネルを設置できる】が挙げられます。従来は住宅の屋根に設置するのが一般的ですが、ソーラーカーポートにすることで、建物へは雨漏りのリスクや耐震のリスクなく、太陽光を設置することができます。

ソーラーカーポートの補助金制度について

住宅にソーラーカーポートの設置を検討している方にとって、導入コストを抑えられる補助金制度は大きなメリットがあります。ソーラーカーポートの補助金には、国が出す「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」などがあります。

上限を1億として経費の3分の1が補助額になるものの、法人・企業を対象としているため、現状では国の補助金を個人は利用できないのがネックです。そのため、ソーラーカーポートにおける個人向けの国の補助金はありません。

とはいえ、多くの自治体では太陽光発電システム全般に対する補助金制度にソーラーカーポートも対象として含まれている場合も多くなっています。

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補助金制度の仕組み

補助金制度は、太陽光発電システムの普及を目的として、国や地方自治体、特定の機関から提供されています。再生エネルギーやエコな環境実現のためにさまざまな補助金が支出されており、該当する条件を満たすことで、申請によりカーポートの補助金を受けられる仕組みです。

初期費用などの負担を軽減できるため、コストを抑えてソーラーカーポートを導入しやすくなります。

補助金を受けるための条件

ソーラーカーポートを始めとした太陽光発電システムの補助金は、主にお住まいの自治体における太陽光発電システムを含む補助金についてチェックすることが大切です。

多くの自治体では、個人向けソーラーカーポートの補助金で以下のような条件を設けている共通点があります。

  • 区内の住所を有している個人
  • 太陽光発電システムを新規設置する(購入前の申請)
  • 住民税等の滞納がない
  • FIT制度を利用しないこと
  • 設置完了後、電力会社と電力受給契約を締結すること

ほかの条件・補助金額は自治体によって異なるため注意が必要です。

たとえば、東京都では以下のような条件で太陽光発電システム(ソーラーカーポート含む)の補助金があります。

助成対象機器種別助成額
太陽光発電システム新築住宅[3.6kW以下の場合] 12万円/kW(上限36万円)[3.6kWを超える場合] 10万円/kW(50kW未満)(但し太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額を上限とする)
既存住宅[3.75kW以下の場合]  15万円/kW(上限45万円)[3.75kWを超える場合] 12万円/kW(50kW未満)(但し太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額を上限とする)
出典元:クール・ネット東京「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業

また、江戸川区では上記の東京都助成金に合わせて、以下の補助金申請を行うことも可能です。

補助対象補助額
太陽光発電システム1キロワットあたり75,000円(上限300,000円)

このように、個人向けソーラーカーポート(太陽光発電)で得られる補助金はお住まいの自治体によって大きく変動します。

補助金制度の調査方法

実際にどのような補助金制度を利用できるかどうかは、お住まいの自治体によって大きく異なります。また、導入する設備などによって費用感が異なるのも事実です。そのため、一概にいくら補助金を受けられるといった断言は難しくなっています。

とはいえ、個人向けソーラーカーポート(太陽光発電)でどの程度の補助金を受けられるのか、お住まいの自治体で補助金制度が提供されているのか気になる方も少なくないでしょう。

ハチドリソーラーでは、補助金一覧を手軽にチェックできるページをご用意しております。「手軽に住んでいる自治体の補助金をチェックしたい」という方は、ぜひご活用ください。

>>各自治体の補助金一覧をハチドリソーラーで見る

また、本格的にソーラーカーポートの導入を検討されている方へ向けて、初期費用0円で導入できる「0円ソーラー」を実施しております。各自治体への補助金申請サポートも実施しておりますので、興味をお持ちいただけましたらぜひお気軽にお問い合わせください。

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ソーラーカーポートを導入するメリット

ソーラーカーポートの導入にはさまざまなメリットがあります。設置にあたっては、注意すべき点もありますので、詳しく見ていきましょう!

小さなスペースでも発電可能

ソーラーカーポートは、屋根としての機能を持つため、これまでデッドスペースとなっていた駐車場上部などの狭い場所でも太陽光発電を利用できます。特に、土地の面積が限られる都市部では効果的です。

たとえば、一般的な住宅の屋根に太陽光パネルを設置する場合、十分な発電量を得るためにはある程度の屋根面積が必要となります。しかし、ソーラーカーポートなら、屋根の面積が小さい場合や、屋根の形状が複雑な場合でも、駐車場スペースを活用して太陽光発電を行うことが可能です。

また、カーポートは住宅の屋根よりも低い位置に設置されるため、太陽光を効率的に受けやすく、発電量の増加も期待できます。

電気代の削減効果

自宅で発電した電力は、自己消費電力として使用できます。これにより、電気代を大きく削減することが可能となります。近年、電気料金は上昇傾向にあり、家計への負担が大きくなっています。ソーラーカーポートで発電した電力は・照明・エアコン・冷蔵庫などの家電製品の使用に充てられるため、電力会社から購入する電力量を減らせます。

日中の太陽が出ている時間帯は特に発電量が多く、この時間帯に多くの電力を使うことで、より大きな電気代削減効果を得られます。また、蓄電池と組み合わせることで、夜間や天候の悪い日でも、発電した電力を使用することが可能となり、さらなる電気代削減につながります。

たとえば、4人家族の家庭がソーラーカーポートを導入した場合、年間で数万円から数十万円の電気代削減効果が見込めるケースもあります。

売電による収益

余剰電力が発生した場合には、電力会社に売電することも可能です。これにより、固定的な収入源となり得ます。 固定価格買取制度(FIT)に基づき、一定期間は安定した価格で電力を買い取ってもらえます。

売電価格は年々見直されますが、それでも長期的には安定した収入を得ることが可能です。売電収入は、ソーラーカーポートの設置費用の回収に充てられるほか、家計の足しにすることもできます。 

▼合わせて読みたい!売電価格はどのように変動するかを解説

防災・自給自足への対策

停電時でも自宅で発電することが可能なため、防災対策としても有効です。エネルギーの自給自足に自宅で取り組めるのは大きな魅力です。近年、地震や台風などの自然災害による大規模停電が頻発しています。

ソーラーカーポートがあれば、停電時でも自家発電した電力を利用できるため、最低限の生活を維持できます。特に、冷蔵庫や照明などのライフラインを維持できるのは、非常時において大きな安心につながるのもポイントです。

さらに、蓄電池を併用すれば、夜間や天候の悪い日でも電力を使用でき、より安心感が高まります。

以上のように、ソーラーカーポートの導入は経済的なメリットだけでなく、小さな省スペースでの発電や防災対策としても大きな効果を発揮します!

ソーラーカーポートを設置する際の注意点

個人向け補助金を活用すればソーラーカーポートをお得に設置できます。しかし、実際に効率的な発電ができなければ導入した効果が薄くなってしまうのも事実です。

ここでは、ソーラーカーポートを設置する際の注意点について解説します。

日照時間

ソーラーパネルは太陽の光を直接受けることで発電します。しかし、住宅の影になってしまうと発電量が大幅に減少します。カーポートの設置場所を計画する際は、一日を通して十分な日射が得られる位置と建物の影を考慮することが重要です。

また、積雪によるパネルの覆いで発電量が減少することも考慮する必要があります。

敷地場所

カーポートを設置するスペースが必要です。敷地の広さによっては、大きなソーラーパネルを設置できず、発電量が期待できない場合があります。また、ソーラーカーポートからの電気を家庭や施設内で利用するための電気設備があるかや、接続可能な位置かを事前に確認しておきましょう。

費用対効果を考えると2台用以上の設置がおすすめです。

初期費用

ソーラーパネルの設置には、パネルやパワーコンディショナーなどのシステム一式の購入、カーポート建築、工事費など、ある程度の初期投資が必要です。家庭用ソーラーカーポート(車1〜2台分)で3kW程度のシステムであれば、300万円〜500万円程度となる場合がほとんどです。長期的な利益を考えた上で、予算計画を立てましょう。

補助金制度の利用

ソーラーパネルの導入には、補助金や優遇措置の対象となるがある場合があります。国や各省庁のホームページなどで適用条件を確認し、活用することで初期費用の負担を軽減することができます。

固定資産税

発電量が10kW未満であれば基本的に固定資産税がかかりませんが、カーポートの3方向以上が壁に囲まれていたり、車両整備などの作業場として使用したりする場合はソーラーカーポートが建物としてみなされ、固定資産税の対象となる場合があります。

建築確認申請

ソーラーカーポートは建ぺい率に応じて建築確認申請が必要です。これは、設置されるソーラーカーポートが安全上の基準を満たしていることを確認し、公的な許可を得るための手続きです。建築確認申請が必要かどうかは、ソーラーカーポートの規模や構造、設置場所の地域によって異なりますが、一般的に以下のような場合に申請が必要です。 

  • 一定の規模を超える建築物の場合:屋根の面積や高さなど、建築物としての一定の規模を超える場合
  • 永続的な構造物の場合:一時的または移動可能な構造ではなく、永続的に設置されるソーラーカーポートの場合
  • 特定の地域での設置の場合:地域によっては、特定の条件下で建築確認申請が求められることがあります

まとめ:これからソーラーカーポートを設置する方へのアドバイス

これからソーラーカーポートを設置する方へのアドバイスとして、まず最初にご自宅の住環境をよく理解し、太陽光パネルが一体型のものにするか、後から設置する搭載型にするかを決めましょう。一般的には搭載型が人気です。

また、日照条件や積雪状況は、ソーラーカーポートの設置場所や発電量に大きく影響します。建築確認申請の必要性も事前に確認し、適切な手続きを行うようにしましょう。

次に、補助金制度の利用も視野に入れて計画を立てることをおすすめします。補助金を活用すれば、設置費用を大幅に抑えることが可能です。ただし、補助金を受けるための条件が定められているため、しっかりとリサーチし、対象となるかどうかを事前にチェックしましょう。

以上の点を確認し、事前準備をしっかり行うことが、ソーラーカーポート設置の成功に繋がります。エコで経済的な生活を実現するため、ぜひご検討ください。

ハチドリソーラーでは、ソーラーカーポートの設置に関するご相談も承っております。ぜひお気軽にご相談ください!

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