
太陽光発電と蓄電池の相場は約300万円?値段と容量目安や選び方を解説!
この記事は2025/04/17に更新されています。
近年、電気代の高騰や災害への備え、そして環境問題への関心の高まりから、ご家庭に太陽光発電システムと蓄電池をセットで導入する方が増えています。「太陽光発電と蓄電池のセット導入には300万円くらいかかるらしい」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
「300万円は大きな金額だけど、本当にそれくらいかかるの?」「もっと安く導入する方法はないの?」「そもそも、太陽光発電に蓄電池って本当に必要?」など、さまざまな疑問をお持ちではないでしょうか。
結論から言えば、太陽光発電と蓄電池は約300万円前後が相場となっており、予算300万円でもセット導入することは可能です。ただし、大容量モデルを求めている場合は、予算300万円では厳しい面があります。
この記事では、太陽光発電と蓄電池のセット導入における費用相場、「300万円」予算で何ができるのか、費用を抑えるための具体的な方法について解説します。導入前に知っておきたい注意点についても紹介していますので、あわせてご参照ください。
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結論:太陽光・蓄電池セット300万円は「条件次第で可能」な予算
結論からお伝えすると、太陽光発電と蓄電池のセット導入費用として「300万円」という予算は、設置するシステムの容量やメーカー、そして活用できる補助金などの条件次第では十分に実現可能な範囲と言えます。
ソーラーパネルの容量 | 蓄電池の容量 | 価格 |
4.0kW | 6.5kWh | 約230万円 |
5.5kW | 9.8kWh | 約315万円 |
7.0kW | 16.4kWh | 約446万円 |
最新の高機能モデルや大容量システムを選べば300万円を超えますが、一般的なご家庭のニーズを満たすシステムであれば、工夫次第で予算内に収めることも可能です。
ただし、近年のニーズでは大容量モデルが人気を集めている背景もあり、予算300万円をオーバーしてしまう方も少なくありません。
そのようなときは、ぜひ初期費用を大きく抑えて導入できる「0円ソーラー」の「ハチドリソーラー」までご相談ください。毎月のリース料金を上回る電気代削減効果によって、月々の負担よりも経済的効果が大きくなるため、予算を大きく確保できない方でも太陽光発電のメリットを受けられます。
太陽光発電と蓄電池のセット導入が注目される理由
近年、太陽光発電と蓄電池のセット導入が注目されている背景には、いくつかの理由があります。
- 電気代の高騰: 世界情勢の影響などにより、電気料金は上昇傾向にあります。太陽光発電で電気を自給自足し、蓄電池でさらに自家消費率を高めれば、家計への負担を軽減できます。
- 災害への備え(停電対策): 地震や台風などの自然災害による停電は、いつ起こるかわかりません。太陽光発電と蓄電池があれば、停電時でも最低限の電力を確保でき、普段に近い生活を送ることが可能です。
- 環境意識の高まり: 地球温暖化対策として、再生可能エネルギーへの関心が高まっています。太陽光発電は発電時にCO2を排出しないクリーンなエネルギーで、導入によって環境負荷の低減に貢献できます。
- FIT制度の変更(卒FIT): 太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)の買取価格は年々低下しています。売電による収入を期待するよりも、発電した電気を蓄電池に貯めて自家消費する方が経済的なメリットが大きくなっています。
上記のような理由から、エネルギーを効率的に活用し、経済的かつ安心して暮らすための選択肢として、太陽光発電と蓄電池のセット導入がますます重要視されているのです。
太陽光発電・蓄電池導入にかかる費用相場と300万円の内訳
実際に太陽光発電と蓄電池をセットで導入する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。結論から言うと、10年前に比べると導入費用相場は大きく下がっている一方で、ここ数年は導入価格が上昇傾向にあります。
そのため、、容量によっては300万円で太陽光発電・蓄電池のセット導入が難しくなっているのも事実です。
ここでは、太陽光発電・蓄電池導入にかかる費用相場の内訳についてそれぞれ紹介します。
一般的な太陽光・蓄電池システムの費用構成要素
太陽光発電と蓄電池システムの費用は、主に以下の要素で構成されます。
- 太陽光パネル: 太陽光を集めて電気エネルギーに変換する主要な機器
- パワーコンディショナ(パワコン): 太陽光パネルで発電した直流電力を、家庭で使える交流電力に変換する機器。蓄電池の充放電を制御する機能も持つ(ハイブリッド型の場合)
- 蓄電池ユニット: 発電した電気や電力会社から購入した電気を貯めておく機器
- 架台: 太陽光パネルを屋根などに設置するための土台
- 接続箱・ケーブル類: システムを構成する機器同士を接続するための部品
- 設置工事費: システムの取り付け、配線工事などにかかる費用
- その他諸経費: 設計費、申請手続き費用など
上記の費用は、選択するメーカーや製品のグレード、設置する家の状況(屋根の形状や材質など)によって変動します。
太陽光発電システムの費用相場

経済産業省のデータによると、2024年(令和6年)に新築住宅へ設置される住宅用太陽光発電システムの費用(新築)の平均値は1kWあたり平均28.6万でした。既築住宅の場合は1kWあたり32.6万円となっています。これは、ソーラーパネルだけでなく、パワコンや工事費等を含むすべての価格です。
一般家庭で導入される太陽光発電では、容量4kW~5kW程度が多くなっているため、単純計算すると約114万円~163万円が太陽光発電システム導入費用の目安となります。つまり、一般的なご家庭で予算200~300万円もあれば、ソーラーパネルは十分に導入可能です。
蓄電池システムの費用相場
蓄電池の価格は、貯められる電気の量を示す「蓄電容量(kWh)」によって大きく変わります。2024年度のデータでは、家庭用蓄電池システムの設置費用(工事費込み)は1kWhあたり平均14万円という調査結果があります。 一般家庭でよく選ばれる容量は5kWh~10kWh程度ですので、約70万円~150万円が蓄電池導入の目安となります。
しかし、先述したとおり近年は価格が上昇傾向にあります。また、10kWhなどの大容量蓄電池が人気を集めているのも事実です。
ソーラーパネル費用とセット導入を踏まえると、大容量の蓄電池を導入する場合は予算300万円をオーバーしてしまうかもしれません。
セット導入の費用相場と「300万円」の内訳
上記の相場を単純に合計すると、太陽光発電(4~5kW)と蓄電池(5~10kWh)のセット導入費用は、約184万円~303万円となります。 諸経費を加味すると、「300万円」という予算は、一般的な太陽光発電&蓄電池容量のシステムであれば、十分に現実的な範囲と言えます。
ただし、上限に近いのも事実です。蓄電池の容量を10kWh以上にしたり、高機能な製品を選んだりすると、予算300万円を超えてしまいます。
- 太陽光パネル容量: 300万円の予算のうち、太陽光発電システムに150万円を割り当てると仮定すると、約4.8kW~5.6kW程度の容量が目安となります(設置条件等により変動)。
- 蓄電池容量: 残りの150万円を蓄電池に割り当てると仮定すると、約8.5kWh程度の容量が目安となります(設置条件等により変動)。
ただし、これはあくまで単純計算の目安です。実際には、補助金の活用や業者選定、機種選定の工夫によって、より少ない予算で導入したり、同じ予算でより大容量のシステムを導入したりすることも可能です。
予算300万円以内に抑える!太陽光・蓄電池に掛かる費用を安くする4つの方法
太陽光発電と蓄電池は、標準的な容量を選択することで予算300万円でも十分に導入できます。しかし、近年防災対策や電気代削減効果で人気が高まっている「10kWhなどの大容量蓄電池を導入したい」とお考えの場合は、予算300万円をオーバーしてしまうかもしれません。
ここでは、太陽光・蓄電池に掛かる費用を安くする4つの具体的な方法をご紹介します。
国・自治体の「補助金」を活用する(2025年版)
太陽光発電や蓄電池の導入において、補助金の活用は費用負担を軽減するためのもっとも重要なポイントです。「国」「地方自治体」がそれぞれさまざまな補助金制度を用意しています。自治体によっては、国・県・自治体の補助金を併用することも可能です。
国の補助金制度(例:子育てグリーン住宅支援事業など)
2025年度(令和7年度)も、国による補助金制度が実施される見込みです。現時点で注目されている主な制度(またはその後継制度)は以下の通りです。
- 子育てグリーン住宅支援事業:省エネ性能の高い住宅(ZEH水準など)の新築やリフォームを支援する制度です。太陽光発電や蓄電池の設置も対象となります。特にGX志向型住宅(ZEHよりさらに省エネ性能が高い住宅)であれば、全世帯を対象に高額な補助金が見込まれます。
- DR補助金:電力需給ひっぱく時に、電力会社からの要請に応じて蓄電池の放電などを行う(DR:デマンドレスポンス)ことを条件に、蓄電池導入費用の一部が補助されます。2024年度は、60万円以下かつ3.7万円/kWhが補助されました。2025年度も同様の事業が継続される可能性があります。
- ZEH支援事業:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を満たす住宅の新築・購入に対して補助金が交付されます。太陽光発電システムの設置が要件に含まれることが多く、蓄電池も加点要素となる場合があります。
各補助金は、申請期間や予算上限が定められているため、早めの情報収集と準備が不可欠です。最新情報は、各省庁や関連団体のウェブサイトで必ず確認しましょう。近年では新しく「GX志向型住宅」の要件も追加されるなど、注目を集めています。
お住まいの自治体(都道府県・市区町村)の補助金制度を利用する
国の補助金に加えて、お住まいの都道府県や市区町村が独自の補助金制度を設けている場合があります。国の補助金と併用できるケースも多いため、必ず確認しましょう。
自治体の補助金申請はタイミングや要件、予算や期間などがそれぞれ異なります。必要書類が多く、手続きが煩雑になる場合もあるため注意が必要です。
なお、初期費用0円の「ハチドリソーラー」にお申し込みいただければ、利用できる補助金申請等も徹底的にサポートいたします。
複数業者から相見積もりを取る
設置業者を選ぶ際は、かならず複数の業者から見積もり(相見積もり)を取るのがおすすめです。同じメーカー、同じ容量のシステムでも、業者によって提案内容や価格が異なる場合があります。
価格競争によって有利な価格を引き出しやすくなったり、各社の使用する機器や工事内容、保証を比較検討したりできます。また、担当者の対応や知識レベルを見極めて、信頼のおける事業者かどうか見比べられるのもポイントです。
複数業者から相見積もりを取る際は、以下のポイントを比較しましょう。
- 総額: 単純な価格だけでなく、内訳(機器代、工事費、諸経費)をしっかり確認する
- 使用機器: メーカー、型番、性能(発電効率、蓄電容量、変換効率など)を比較する
- 工事内容: 設置方法、配線方法などを確認する
- 保証内容: メーカー保証(機器、出力)、施工保証、自然災害補償などの期間と内容を確認する
- アフターサポート: 定期点検の有無や、トラブル時の対応体制を確認する
- 業者の実績・信頼性: 施工実績、口コミ、保有資格などを確認する
セット割引や保証を利用してコストを浮かせる
「予算が足りないからソーラーパネルを先に設置して、お金が溜まったら蓄電池も検討しよう」という方もいらっしゃいます。しかし、ソーラーパネルと蓄電池をそれぞれ別々に導入するのはおすすめできません。
ソーラーパネルと蓄電池をセットで導入すれば、工事費など一部の割引を受けられるケースがあります。また、パワコンと呼ばれる機材を共用できるハイブリット型など、選定方法によっては一部機材に掛かる費用を抑えられるのもポイントです。
また、充実した保証期間を持つ太陽光発電を検討するのもポイントです。保証期間が長い製品は、初期費用が多少高くても、長期的に見れば安心につながります。災害などで故障した場合も、災害補償の対応製品であれば、万が一のトラブル後に発生する修理費用も安心です。
なお、ハチドリソーラーでは15年間の機器保証と25年間の太陽光パネル保証が付帯しております。加えて、ハチドリソーラー独自の災害補償として、落雷や火災といった災害で故障した際も、無償修理に対応しているのが特長です。
「初期費用無料の0円ソーラー」や「ソーラーローン」を利用する
初期費用を一括で用意するのが難しい場合、ソーラーローンやリースを利用する方法もあります。
ソーラーローン
金融機関が提供する比較的低金利のローンを利用することで、購入コストに充てられます。月々の電気代削減分や売電収入を返済に充てられるのが魅力です。
ただし、ローンなので利息が発生します。また、返済期間中の所有権が金融機関にあるケースもあるため、完済までの資産管理が求められます。
0円ソーラー(リース・PPA)
0円ソーラーとは、初期費用0円で太陽光発電システムを導入できるサービスです。「月々のリース料金を支払うことで売電等を自由に使えるリースタイプ」や、「発電した電気のうち使用した分だけ支払うPPAモデル」などがあります。
メンテナンス費用がリース料金に含まれる場合が多いものの、リース期間中は充実したサービスを受けられるほか、リース期間終了後は資産として譲渡されるなど安心して運用できます。
ただし、契約期間中は所有権は事業者にあります。契約期間中の解約が難しい、または違約金が発生する場合も。
一方で、0円ソーラーは月々のリース料金が掛かる代わりに初期費用の負担を0円にして太陽光発電を導入できるのが魅力です。

月々のリース料金よりも、毎月削減できる電気代の経済効果の方が大きくなるため、「電気料金を抑えたい」として太陽光&蓄電池を導入したい方から人気を集めています。
予算300万円で太陽光・蓄電池を選ぶ際の注意点
予算内で導入できたとしても、後で後悔しないためには、いくつか注意すべき点があります。安易な選択は避け、長期的な視点で慎重に検討することが大切です。
ここでは、太陽光・蓄電池を選ぶときの注意点について解説します。
安さだけに注目せず品質・保証を確認
見積もり金額が他社と比べて極端に安い場合は、注意が必要です。安さには理由があるかもしれません。たとえば、品質の低い機器だったり、ずさんな工事で雨漏りや機器の性能が低下したり、保証内容が不足している可能性もあります。
太陽光発電システムは20年、30年と長く使う設備です。初期費用だけでなく、長期的な発電性能・耐久性・充実した保証内容かどうかしっかりと確認しましょう。
自宅の電気使用量に合った適切な容量を選ぶ
「予算内に収めるために、少し容量を小さくしよう」と考える方もいるかもしれませんが、容量が不足すると、期待したほどの電気代削減効果が得られなかったり、停電時に使いたい家電が使えなかったりする可能性があります。
まずは、ご自宅の毎月の電気使用量や、時間帯別の使用パターンを把握しましょう。電力会社の検針票やウェブサイトで確認できます。
また、将来的な家族構成の変化についても予測することが大切です。子どもの成長や独立のほか、オール電化や電気自動車の購入など、ライフスタイルの変化によっても蓄電池容量を選択する必要があります。
もし、自宅の電気使用量に合った適切な容量が分からない!とお悩みの場合は、プロに相談してみるのもポイントです。ご自身の状況に合わせて詳細なシミュレーションを行い、発電量や自家消費量、電気代削減効果について把握することで、自身にあった適切な容量を把握できます。
信頼できる設置業者を見極める
太陽光発電・蓄電池システムの性能を最大限に引き出し、長く安心して使い続けるためには、信頼できる設置業者を選ぶことがもっとも重要です。多くの設置実績があるか、同タイプの屋根への施工経験があるか確認しましょう。
また、施工保証の内容は十分か。設置後の定期点検や、万が一のトラブル時に迅速に対応してくれる体制があるかも大切です。
実績の少ない不慣れな事業者は雨漏りなどのトラブルを招くリスクもあるため注意が必要です。
導入後のランニングコストを把握する
導入時の初期費用だけでなく、設置後に発生する可能性のあるランニングコストも考慮に入れましょう。メンテナンス費用として、パネルの発電効率など定期的な点検が求められます。また、日陰が長時間スポット的に起こると、ホットスポットと呼ばれるソーラーパネルの局所的な劣化を招くケースも。
ほかにも、パワーコンディショナやソーラーパネル、蓄電池などの寿命を理解したうえで、将来的に発生する交換費用もチェックする必要があります。さまざまなランニングコストを踏まえ、長期的な費用対効果を検討することが重要です。
まとめ:太陽光・蓄電池の初期費用を抑えるなら「0円ソーラー」もおすすめ!
太陽光発電と蓄電池のセット導入費用は、予算300万円でも条件次第で十分に可能です。補助金などを活用すれば、さらにコストを抑えられます。そのうえで、複数業者との比較検討も大切です。安さだけでなく、作業品質や保証、信頼できる業者を選ぶ必要があります。
太陽光発電と蓄電池のセット導入は、初期費用がかかるものの、電気代削減、災害対策、環境貢献など、長期的に見て多くのメリットがあります。
とはいえ、「やっぱり初期費用がネック…」「補助金の手続きが面倒そう…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方には、初期費用0円で太陽光発電システムを導入できる「0円ソーラー」もおすすめです。ハチドリソーラーでは、お客様のご負担なく太陽光発電を始められるサービスを提供しており、蓄電池とのセットプランもご用意しています。
- 初期費用0円: 設置にかかる費用は弊社が負担します
- 月々の支払い: 電気代削減効果や売電収入でカバーできる範囲のリース料金設定を目指しています
- 充実の保証: 契約期間中の機器保証や自然災害補償も付帯しており安心です
- 契約満了後は無償譲渡: 契約期間終了後は、システム一式をお客様に無償でお譲りします
「うちの場合はどれくらい電気代が安くなるの?」「補助金は使える?」など、具体的な導入効果やプランについて知りたい方は、ぜひお気軽にハチドリソーラーまでお問い合わせください。無料のシミュレーションもご利用いただけます。
太陽光発電と蓄電池で、経済的で安心、そして環境に優しい未来の暮らしを実現しましょう。
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