
太陽光パネルの年間発電量の目安はどれぐらい?発電効率を高める方法や地域・季節別の発電量を紹介!
この記事は2025/01/25に更新されています。
「太陽光パネルの発電量の目安はどれくらい?」「太陽光パネルの発電量を高める方法は?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
太陽光パネルを正しく設置することで、生活で使用する電気量の大半を補えます。
本記事では、太陽光パネルの発電量を紹介します。また、太陽光パネルの発電効率を高めるための方法も紹介するのでぜひ参考にしてください。
なお、太陽光パネルの設置には多くの初期費用が必要となります。太陽光パネルをお得に設置したい方は初期費用0円で設置できるハチドリソーラーまでお問い合わせください。
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太陽光パネルの発電量の計算方法

太陽光パネルが1日に発電できる電気量は以下の計算式で求められます。
「システム容量×日射量×損失係数(0.85)=1日の発電量」
それぞれの項目に値を当てはめるだけで発電量を計算できますので、参考にしてください。
【各計算項目の詳細】
項目 | 各詳細 |
---|---|
システム容量 | システム容量とは、発電可能な太陽光パネルの設置容量のこと。発電設備の規模を表しており、容量の単位はkW |
日射量 | 日射量とは、太陽からの放射エネルギー量のこと。太陽光パネルに当たる太陽光の量を指す |
損失係数 | 損失係数とは、光エネルギーを電力に変換する際に生じるロスのこと。100%の変換は難しいため損失を踏まえて計算する |
太陽光パネルの発電量は?1日あたりの発電量・年間の発電量の目安

太陽光パネルを設置するとどれくらいの発電量が得られるのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、太陽光パネルを設置して1日あたりの発電量、年間の発電量の目安を解説します。
また、一般的な家庭が年間どの程度の電気量を使用しており、太陽光パネルを設置することで得られる年間の電気代節約効果も解説していきます。
太陽光パネルの1日あたりの平均発電量
一般的な家庭が自宅に設置する太陽光パネルの設置容量はおおよそ3kW〜5kWです。
上記を踏まえ、家庭向けソーラーパネルにおける1日あたりの平均発電量の目安は以下のとおりです。
- 発電容量1kWの太陽光パネルの場合:約2.7kWh
- 一般的な家庭用の太陽光発電システムの場合:約8.1〜13.5kWh
東京電力によると、太陽光パネル1kWあたりの1日あたりの発電量の目安は平均2.7kWhと報告されています。
そのため、一般的な家庭の太陽光パネルの設置容量に当てはめると太陽光パネルの1日あたりの発電量は以下の表のように計算できます。
【一般的な家庭の1日あたりの平均発電量】
設置容量 | 3kW | 4kW | 5kW |
---|---|---|---|
1日あたりの平均発電量 | 8.1kWh | 10.8kWh | 13.5kWh |
出典:東京電力「太陽光パネルの1日の発電量は?」
太陽光パネルの年間発電量
上記の1日あたりの平均発電量をもとに太陽光パネルの年間発電量を計算すると以下のように年間発電量を計算できます。
【一般的な家庭の年間発電量】
設置容量 | 3kW | 4kW | 5kW |
---|---|---|---|
年間の発電量 | 2.956kWh | 3.942kWh | 4.927kWh |
【一般的な家庭の年間発電量】の表から、太陽光パネルは設置容量1kWあたり年間約1000kWh発電できることがわかります。
太陽光パネルの設置容量が多いほど沢山の電気が発電でき、電力会社からの電気購入量を削減できます。
自宅の電気使用量に応じて、太陽光パネルの設置容量を決める目安としてください。
太陽光パネルの設置で得られる節電効果
太陽光パネルを設置すれば多くの電気を発電できるため、電気の節約効果が期待できます。
太陽光発電協会によると、一般的な家庭の年間電気使用量は約5000kWhと報告されています。そのため、仮に5kW分の太陽光パネルを設置することで年間の電気使用量をまかなえる計算となります。
太陽光発電は設置するだけでその後は特別な取り組みを行わなくても、多くの電気代を賄えるためお得です。
ただし、太陽光パネルのみ設置の場合、お昼の発電している時間帯だけしか電気を使用できません。そのため、夜間帯や曇りの日は電力会社から電気を購入しなくてはなりません。
太陽光パネルで発電した電気を無駄なく使用したい方は蓄電池も合わせて設置することがおすすめです。お昼に発電した電気を1日を通して利用できます。
出典:太陽光発電協会(JPEA)「ニッポンのすべての屋根に太陽光発電を!」
▼合わせて読みたい!蓄電池とセットで導入するメリットを解説
地域・季節別発電量の目安
太陽光パネルは、日射量が発電量に大きく影響します。そのため、太陽光パネルを設置する地域や季節によっても発電量が異なります。
各地域の発電量や季節別の発電量を紹介しますので、自身が住む地域の平均的な発電量を確認しましょう。
各地域の発電量
太陽光パネルは地域によって、平均的な発電量が異なります。
太陽光パネルは日射量が多い地域ほど、太陽光パネルの発電量が高くなります。
環境省は、地域別の年間の平均日射量と太陽光パネル1kWあたりの年間発電量を以下の表のように示しています。
【地域別の年平均日射量と1kWあたりの発電量】
地点 | 年平均日射量 (kWh/㎡)※1 | システム容量1kWあたりの年間予想発電量 | 地点 | 年平均日射量 (kWh/㎡)※1 | システム容量1kWあたりの年間予想発電量 |
---|---|---|---|---|---|
全国平均 | 3.78 | 1,215 | 大津 | 3.59 | 1,153 |
札幌 | 3.58 | 1,150 | 京都 | 3.61 | 1,160 |
青森 | 3.44 | 1,105 | 大阪 | 3.76 | 1,208 |
盛岡 | 3.54 | 1,137 | 神戸 | 3.88 | 1,246 |
仙台 | 3.61 | 1,160 | 奈良 | 3.71 | 1,192 |
秋田 | 3.41 | 1,095 | 和歌山 | 4.00 | 1,285 |
山形 | 3.56 | 1,143 | 鳥取 | 3.51 | 1,127 |
福島 | 3.58 | 1,150 | 松江 | 3.50 | 1,124 |
水戸 | 3.71 | 1,192 | 岡山 | 3.92 | 1,259 |
宇都宮 | 3.70 | 1,188 | 広島 | 3.99 | 1,282 |
前橋 | 3.86 | 1,240 | 山口 | 3.79 | 1,217 |
さいたま | 3.73 | 1,198 | 徳島 | 4.00 | 1,285 |
千葉 | 3.70 | 1,188 | 高松 | 3.97 | 1,275 |
東京 | 3.53 | 1,134 | 松山 | 4.03 | 1,294 |
横浜 | 3.76 | 1,208 | 高知 | 4.17 | 1,339 |
新潟 | 3.48 | 1,118 | 福岡 | 3.84 | 1,233 |
富山 | 3.48 | 1,118 | 佐賀 | 3.84 | 1,233 |
金沢 | 3.48 | 1,118 | 長崎 | 3.90 | 1,253 |
福井 | 3.55 | 1,140 | 熊本 | 3.97 | 1,275 |
甲府 | 4.17 | 1,339 | 大分 | 3.80 | 1,221 |
長野 | 3.80 | 1,221 | 宮崎 | 4.17 | 1,339 |
岐阜 | 4.00 | 1,285 | 鹿児島 | 4.07 | 1,307 |
静岡 | 4.05 | 1,301 | 那覇 | 4.06 | 1,304 |
名古屋 | 3.98 | 1,278 | 津 | 3.96 | 1,272 |
たとえば、全国平均の日射量は3.78のため、「システム容量×日射量×損失係数(0.85)=1日の発電量」に一般的なシステム容量4kWhを当てはめると、1日あたり約12.852 kWh の発電量が見込める計算です。
ただし、地域別の発電量はあくまで目安となります。同じ地域内であっても日射量がデータと比べて多い場所・少ない場所があります。
自身が住む家の正確な日射量を把握したい方は、太陽光パネルの販売会社に相談するようにしましょう。
季節別発電量の目安
太陽光パネルは太陽光が当たらなければ発電できません。
そのため、太陽光パネルは季節によっても発電量が異なります。雨が続く梅雨の季節や雪がパネルの上に積雪する冬の季節は発電量が低下します。
太陽光発電総合情報によると、季節による太陽光パネルの発電量の違いを以下の表の通りに公表しています。
【季節別の1日あたりの発電量】
期間 | 1日の発電量 |
---|---|
1月 | 2.86kWh |
2月 | 3.28kWh |
3月 | 3.50kWh |
4月 | 3.90kWh |
5月 | 3.90kWh |
6月 | 3.29kWh |
7月 | 3.48kWh |
8月 | 3.76kWh |
9月 | 3.40kWh |
10月 | 3.20kW |
11月 | 2.70kWh |
12月 | 2.65kWh |
冬は積雪に加えて、他の季節と比べて太陽が出ている時間が短いため発電量が大きく低下しています。
また、発電量が最も多い季節は夏ではなく4月・5月の春であることがわかります。
太陽光パネルは、パネルの表面温度が25℃付近の時がもっとも効率よく発電します。そのため、夏はパネルの表面温度が高くなりすぎるため春と比べると発電効率が低下するのです。
太陽光パネルの発電量を高める方法

太陽光パネルは設置の仕方により、発電できる電気量が変わります。太陽光パネルで効率的に発電するためには以下の4つのポイントを理解しましょう。
- 太陽光パネルを設置する方角を調整する
- 太陽光パネルを設置する角度を調整する
- 影ができない場所に設置する
- 長期的な保証があるか確認する
太陽光パネルの発電効率を高めて、多くの電気を発電できるよう確認していきます。
太陽光パネルを設置する方角を調整する
太陽光パネルは設置する方角によってパネルにあたる日射量が異なるため発電量が変わります。
太陽光発電協会によると太陽光パネルが効率的に発電できる方角は真南であることを報告しています。
太陽光パネルを真南に設置した際の日射量を100%とした場合、方角により日射量は以下のように変化します。
【太陽光パネルの設置方角による日射量の割合】
設置方角 | 真南 | 西南 | 東南 | 西 | 東 | 北 |
---|---|---|---|---|---|---|
日射量 | 100% | 96% | 96% | 83% | 83% | 63% |
太陽光パネルを北向きに設置すると、南向きに設置した場合と比べて発電効率が37%低下します。
太陽光パネルを設置する方角は、1日あたりの日射量を最も確保できる真南に設置するようにしましょう。
太陽光パネルを設置する角度を調整する
太陽光パネルは設置する際の角度によっても発電量が変わります。
太陽光発電協会によると太陽光パネルを真南に設置した際、最も効率的に発電できる設置角度は30度に傾けた時であることが報告されています。
太陽光発電協会は、東京における日射量の方位角度、傾斜角度別の関係を下図に示しています。

真南に設置角度30度で設置した時の発電量を100%とした際に、パネルの角度を緩めても角度を急にしても発電量が低下していることがわかります。
太陽光パネルで最も効率的に発電したい場合は、真南にパネルの角度を30度にして設置してください。
出典:太陽光発電協会「よくあるご質問」
影ができない場所に設置する
太陽光パネルは太陽光が当たることで発電します。そのため、木や建物でパネル上に影ができてしまうと効率的に発電できません。
太陽光パネルを設置する方角や角度も大切ですが、パネルに影がかからない位置に設置することも大切です。
太陽光パネルを設置する際は、1日を通して影ができない日当たりのよい場所に設置しましょう。
長期的に活用できるよう保証を確認する
太陽光パネルは経年劣化により、徐々に発電量が低下していきます。
経年劣化による太陽光パネルの発電量低下は、定期点検やメンテナンスを行うことで低下を抑えられますが費用負担が大きくなります。
そのため、万が一の故障に備えて長期保証があるサービスを利用しましょう。
なお、初期費用0円で導入できる「0円ソーラー」のハチドリソーラーでは、15年以上の太陽光発電システムの機器保証や自然災害保証が付いているのが特徴です。維持費を抑えながら安心して太陽光発電をご利用いただけます。
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太陽光パネルの設置は初期費用無料のハチドリソーラーがお得

太陽光パネルは、設置することで一般的な家庭が年間で使用する大半の電気量を補えるため、電気代の節約におすすめです。
一方で、太陽光パネルは導入時の初期費用が高額である点がデメリットと言えます。
太陽光パネル導入の初期費用を抑えたい方は、ハチドリソーラーがおすすめです。
太陽光パネルや蓄電池、設置にかかる工賃など初期費用が全て無料で導入できるため、気軽に電気の節約が始められます。
お得に太陽光パネルや蓄電池を設置したい方はハチドリソーラーまでお問合せください。
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