
太陽光発電と蓄電池セットの価格相場はいくら?両方設置するメリット・デメリット
この記事は2025/04/01に更新されています。
そろそろ我が家にも太陽光発電を設置しようと検討している方で、「せっかくなら蓄電池も一緒に設置するべき?」と迷っている方が多いのではないでしょうか?
そこで皆さんを悩ませるのが、太陽光発電と蓄電池の「設置費用」だと思います。
結論から述べると、太陽光発電と蓄電池をセットで導入すると、「150万〜280万円」前後の費用が発生します。ただし、新築・既存住宅などの違いによって費用感が変わり、一般的に新築住宅のほうが導入費用が安くなります。
この記事では、太陽光発電と蓄電池のセット導入をご検討されている方へ向けて、「セットで導入すべきか」「蓄電池の導入にメリットがあるのか」などを徹底解説します。
SIMULATION

太陽光発電と蓄電池の導入価格相場
太陽光発電と蓄電池の導入費用は、本体価格と設置工事費用の合算額で決まります。
結論から述べると、太陽光発電と蓄電池をセットで導入すると、「150万〜280万円」前後の費用が発生します。ただし、実際の費用感は導入するパネルや蓄電池の容量によって異なるため注意が必要です。上記は、住宅向けとして一般的な太陽光パネル+蓄電池容量を組み合わせた料金相場です。
また、新築・既存住宅などの違いによって費用感が変わり、一般的に新築住宅のほうが導入費用が安くなる傾向にあります。導入方法には以下の2つの選択肢があり、それぞれ価格相場が異なる点にご注意ください。
- 太陽光発電と蓄電池をセット導入
- 既存の太陽光発電に蓄電池を導入
一般的に、太陽光発電と蓄電池をセット導入したほうが、既存の太陽光発電に蓄電池を導入するよりも費用を抑えられます。長期的なランニングコストや補助金制度も考慮すると、セット導入がお得なケースが多くなっているのがポイントです。
太陽光発電と蓄電池をセット導入する場合
3kW〜5kWの太陽光発電を導入する場合、平均費用は1kWあたり25.5万円です。つまり、総費用は76.5万円〜127.5万円程度が目安となります。ただし、これはあくまで平均的な価格であり、実際には住宅の条件や業者によって費用が異なります。
蓄電池の価格は、蓄電池の容量(kWh)とメーカーによって大きく異なります。家庭用蓄電池の容量は、5kWh~10kWh程度が一般的です。厳密には価格相場が異なるものの、1kWhあたり15万円前後が目安です。太陽光発電(5kW)と蓄電池(10kWh)を合わせると、平均的な価格相場は150万〜280万円程度になります。
セット導入の場合、「セット割引」が適用されることが多く、設置費用を抑えることが可能です。また、自治体によっては補助金制度を利用できる場合があります。
出典元:経済産業省「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」
既存の太陽光発電に蓄電池を導入する場合
すでに太陽光発電を導入している場合、蓄電池のみを追加することができます。しかし、事業者が提供する「セット割引」などは適用されず、蓄電池の購入費用と設置費用が別途かかる点に注意が必要です。
蓄電池の価格相場は50万円〜140万円程度、設置費用は20万円〜30万円程度です。
太陽光発電と蓄電池をセット導入するメリット・デメリット
太陽光発電と蓄電池のセット導入は、初期費用が高額になるデメリットがあるものの、光熱費削減や停電対策、環境負荷軽減など多くのメリットがあります。導入を検討する際には、メリットとデメリットを比較し、ご自身のライフスタイルや目的に合わせて慎重に判断することが重要です。
メリット①セット割引を受けられる
ズバリ、蓄電池は太陽光パネルと同時に設置することでお得になります!!理由としては、太陽光パネルと蓄電池を同時に設置するとセット割引が適用されることが多いためです。
また、工事費用も太陽光発電と蓄電池をセットで購入したほうが1割ほど価格が安くなるため、蓄電池は太陽光発電とのセット導入が安く設置する方法といえます。
0円ソーラーを提供しているハチドリソーラーでは、太陽光発電と蓄電池を別々で導入するのと比べて、セットで導入することで最大40万円お得に導入できます!
その理由は、太陽光発電と蓄電池をセットで導入することで太陽光パネルの価格が安くなることや、施工費用も別工事よりも安く対応してもらえることが多いためです。
ぜひ、太陽光発電の設置を考えていらっしゃる方は蓄電池と一緒に導入することを検討してみてください!
SIMULATION

メリット②補助金を活用できるケースが多い
太陽光発電とセットで蓄電池を導入すれば、初期費用の価格を補助金で抑えられるケースがあるのもメリットです。各自治体では、太陽光発電に向けた補助金を拠出しており、導入費用を抑えられます。
「では、蓄電池だけあとで購入すればよいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、自治体のなかには、太陽光発電と蓄電池のセット導入が前提にある条件も珍しくありません。
例えば、東京都では蓄電池単体での設置の場合最大120万円、さらに蓄電池を太陽光発電システムとセットでの導入と各種条件を満たした場合、最大150万円の補助金が得られる制度を行っています。
補助金を活用することで、初期費用負担を軽減できるものの、予算が少ないため早期に募集が終了するケースもあります。
そのため、太陽光発電と蓄電池のセット購入は自治体によって補助金を受けられる一方で、補助金公募が終了する前に申請しなければならない点がネックです。
SIMULATION

メリット③災害時の備えになる
これは皆さんがもっともイメージしやすいメリットかと思われます。蓄電池を導入することで、自然災害等で万が一停電が起きた場合でもずっと安心して電気を使い続けられます。蓄電池に一定量の電力を蓄えておくことで、災害時など、電力供給が不安定な状況下でも安心して電気を使用できるのは大きなメリットです。
停電時でも冷蔵庫や照明などの家電製品を使用できるため、安定した生活を送りやすくなります。
メリット④太陽光で発電した電気を夜まで使える
太陽光発電で発電した電気は、太陽が出ている日中しか使えませんが、蓄電池に発電した電気を貯めておくことで、夜まで使えるのもメリットです。ご自宅で使用する電気のうち70%を太陽光で発電した電気でまかなえたと仮定した場合、電気代を約65%削減することにもつながります。
太陽光発電で発電した電気を自家消費することで、電気代を大幅に削減できます。さらに、蓄電池を併用することで、昼間に余った電気を夜間や曇りの日に使用できるため、電力会社からの購入電力を減らせるのは太陽光発電+蓄電池をセット導入する大きなメリットです。
メリット⑤環境に配慮した暮らしを送れる
通常、発電所で発電した電気は電線を通って私たちの家庭に届きます。しかし、電線を移動している間にエネルギーロスが発生しており、ご家庭に届くときには本来発電した電気の5〜10%は何も使わずに消えてしまうといわれています。
この送電ロスは原子力発電所であれば約6基分に相当します。
参照:国立研究開発法人 科学技術振興機構 送電ロスをゼロにする超電導線材
一方、自宅で発電した電気は限りなくエネルギーロスが少ないため、自家消費生活にシフトすることで、より環境に良い暮らしが実現できます。また、太陽光発電は、発電時にCO2を排出しないクリーンなエネルギーです。太陽光発電と蓄電池を導入することで、化石燃料への依存度を減らし、地球温暖化対策に貢献できます。
デメリット①初期費用が高額
太陽光発電と蓄電池をセットで導入するには、高額な初期費用がかかります。導入費用は、システムの容量やメーカー、設置場所などによって異なるものの、太陽光発電設備単体を購入するよりはコストが高くなってしまうのも事実です。
とはいえ、自治体によっては蓄電池とのセットで補助金が受けられるケースもあり、初期費用コストを浮かせられるケースがあります。
また、初期費用を抑えて太陽光発電と蓄電池をセットで購入したい場合は、「0円ソーラー」などを利用してみるのもポイントです。
▼合わせて読みたい!0円ソーラーとは?なぜ初期費用が無料なのかからくりを解説!
デメリット②スペース確保
蓄電池やパワーコンディショナなどの機器を設置するためのスペースが必要です。設置場所は、日当たりや風通し、メンテナンスのしやすさなどを考慮して選ぶ必要があります。
デメリット③メンテナンスコスト
太陽光発電システムや蓄電池は、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンス費用は、業者や契約内容によって異なります。事業者によっては、蓄電池等を含めて10~15年ほどの保証期間を設けているケースもあります。
太陽光発電におすすめの蓄電池メーカーと製品を紹介
「では、実際にどの蓄電池を選べばいいの?」
今や太陽光パネルのみならず、蓄電池も多くのメーカーが出しています。
ここでは、各メーカーの特徴を比較していきます!
<今回紹介するメーカー>
- ①ニチコン(nichicon)
- ②長州産業株式会社
- ③村田製作所
- ④パナソニック
- ⑤テスラ
①ニチコン(nichicon)
ニチコンは蓄電池の業界では有名なメーカーの1つです。家庭用の蓄電池としては、シェア1位を誇っており実績も多くあります。特徴としては、蓄電容量のバリエーションの豊富さです。
各ご家庭の状況にあわせて最適な蓄電池を選ぶことができます!
例えば、すでに太陽光パネルを設置しているご家庭には単機能蓄電システム、また新築やこれから太陽光パネルを購入するご家庭にはハイブリット蓄電システムがおすすめされています。
②長州産業株式会社
長州産業株式会社は、太陽光パネルの製造を唯一日本で行っているメーカーとして有名です。蓄電池のシェアも多く、安定した品質と供給量を誇っています。
長州産業の蓄電池の特徴としては、なんといっても業界を比較しても長い15年間の長期保証が付帯している点です。6.5kWh・9.8kWh・16.4kWhとすべての蓄電池に長期保証が付帯しています。
また、最近では20年間の保証付きの蓄電池もリリースされています。蓄電池の寿命自体が10〜15年といわれている中、15~20年のメーカー保証がついているのは安心できる要素のひとつです。
なお、0円ソーラーのハチドリソーラーでは、長州産業株式会社の蓄電池を初期費用0円で設置できます。
SIMULATION

③村田製作所
村田製作所は、もともと車や携帯などに使用されるリチウム電池でシェアを大きく占めていたメーカーです。
村田製作所の特徴は、今まで電池業界で培ってきた技術を反映させることにより実現した、蓄電池の長寿命や安全性です。15年の長期保証がついていることや、特に安全性の高い電池を採用しているため、安心してお使いいただけます。
容量の小さい蓄電池を設置したい方には、村田製作所の蓄電池が良いでしょう。
④パナソニック
パナソニックも、太陽光パネルや蓄電池シェアを大きく占めている大手メーカーの1つです。リチウムイオン電池に関するノウハウを生かして開発された技術力の高い蓄電池になります。
ライフスタイルや設置環境に応じて蓄電池ユニットを組み合わせることで、蓄電池の容量を例えば12.6kWhや、13.4kWhの大容量タイプなど幅広く対応できることが特徴です。
太陽光は設置していないものの、最低限の非常用電源は確保したいという方へ向けたポータブルタイプの蓄電池も取り扱っています。
⑤テスラ
電気自動車メーカーとして有名なテスラですが、家庭用蓄電池「パワーウォール」を2019年に発売し、2020年から日本での販売も開始しました。
テスラの特徴としては、13.5kWhの蓄電容量で約130万円(税込)という驚異の低価格になります。この値段は同容量の国産蓄電池と比べて1/3ほどです。
ただし、もともと海外のコンクリート製の壁を想定して作られているため、木造の場合は、設置時に外壁補強工事が必要になる場合があります。また、海外製であるパワーウォールは日本のJET認証を受けていないため、各自治体の補助金対象になりません。
太陽光発電と蓄電池の仕組みと寿命(耐用年数)
太陽光発電と蓄電池の導入を検討する際には、それぞれの仕組みと寿命(耐用年数)についても理解しておくことが重要です。
太陽光発電とは
太陽光発電は、ソーラーパネルを使用して太陽光エネルギーを直流電力に変換し、その後パワーコンディショナで交流に変換して家庭内で使用可能にする仕組みです。余剰電力は売電したり、蓄電池に貯めたりできます。
太陽光発電の寿命は15年前後
太陽光発電に用いられる部品には大きく分けて「ソーラーパネル」と「パワーコンディショナ」があります。
ソーラーパネルは一般的に20年~30年ほどの寿命があるものの、パワーコンディショナは10年~15年ほどが寿命として目安です。そのため、太陽光発電設備全体の寿命を踏まえると、およそ15年前後で一度メンテナンスが必要になります。
定期的なメンテナンスを行うことで、太陽光発電システムの寿命を延ばすことができます。
蓄電池とは
蓄電池は、化学反応を利用して電気を貯蔵し、必要なときに放出できる装置です。太陽光発電で生成した余剰電力を効率的に貯めておくことで、夜間や停電時にも使用可能です。
蓄電池の寿命は約10~15年
蓄電池の寿命は使用環境や設置環境に応じて変化するものの、10~15年程度が目安です。近年では、長寿命型の蓄電池も登場しており、選択肢が広がっています。
しかし、現在家庭用蓄電池としてもっとも一般的に使用されるのはリチウムイオン電池です。リチウムイオン電池はその高い性能と寿命が長いことで知られており、家庭用蓄電池に適しています。一般的に、リチウムイオン蓄電池の寿命は約10年から15年程度とされていますが、「サイクル数」と「年数」の2つの指標が蓄電池の寿命に大きく影響します。
そのため、蓄電池の寿命は一概には言えません。
太陽光発電と蓄電池はセットで両方導入するべき?
太陽光発電と蓄電池のセット導入は、自家消費率の向上や災害時の備えとして有効ですが、その必要性は家庭のライフスタイルや目的によります。
例えば、日中家にいる時間が少なく夜間に多くの電力を使用する家庭では、蓄電池が特に有用です。一方で、売電収入を重視する場合は必須ではないかもしれません。
太陽光発電と蓄電池の導入を検討する際には、ご自身の家庭の電力使用状況やライフスタイル、予算などを考慮し、専門業者に相談することをおすすめします。
ただし、ゆくゆく蓄電池の導入も検討している場合は、補助金を受けられたり、セット割引を受けられたりするため、導入コストを浮かせられる点でもセットで購入することがおすすめです。
太陽光発電と蓄電池の適切な設置方法
適切な場所の選定方法
太陽光パネル:
- 太陽の光が日中、直接当たる場所に設置することが重要です。一般的に南向きの屋根が最適です。
- 周囲に高い建物や樹木がないことを確認し、日陰になる可能性を最小限に抑えます。
- 屋根の傾斜角を考慮し、日射条件に合わせて設置方法を検討します。
蓄電池:
- 室内、特に温度変化が少なく湿度が低い場所に設置するのが理想的です。これにより、蓄電池の寿命と性能が向上します。
- 蓄電池を設置する場所は、通気が良く、アクセスが容易な場所を選ぶべきです。
設置スペースと配置のチェック
設置する太陽光パネルと蓄電池の容量を予め計算し、使用する電力量に基づいて適切なサイズを選ぶ必要があります。また、そのサイズがご自宅に設置可能かどうかも確認する必要があります。
蓄電池導入に関する注意点
初期費用の高さ
導入する蓄電池のシステムによって費用は大きく異なりますが、一般的な家庭用蓄電池システムの導入には、約300万円前後の初期費用が必要です。ただし、これはあくまで一般的な例であり、システムの規模や仕様、地域によって変動します。
必要に応じて複数の業者から見積もりを取って比較検討し、経済的メリットが出るよう導入の計画を行いましょう。
メンテナンスの重要性
蓄電池のメンテナンスはシステムを安全かつ効率的に、また長期にわたって運用するために必要です。定期的なメンテナンスのスケジュールを立て、専門の技術者による点検を実施することで、蓄電池システムの全体的な性能と寿命を最大限に延ばせます。
また、リチウムイオン蓄電池は、不適切な管理が行われると火災や爆発のリスクがあります。メンテナンスにより、蓄電池の安全装置が適切に機能していることを保証し、リスクを最小限に抑える取り組みが重要です。
まとめ
- ①蓄電池の設置は、販売店を通した方が安く購入できる
- ②蓄電池は太陽光パネルとセットで導入した方がお得になる
▶︎ハチドリソーラーなら最大40万円お得に! - ③補助金を活用する
- ④ライフスタイルに合った適切な蓄電池を選ぶ
以上のことを踏まえて、ぜひご自宅への蓄電池の設置を検討してみてください。
0円ソーラーを提供するハチドリソーラーでは、太陽光パネルと蓄電池をセットで導入できる「初期費用0円」のリースプランもあります。
もちろん蓄電池セットだけでなく、太陽光発電のみでも初期費用が無料で設置できるプランもあるので、太陽光パネルだけをつけたい方でもぴったりなプランが見つかります!
「どの蓄電池を選べばいいのか分からない」
「自分に合ったプランがどれか分からない」
「自分のエリアに補助金があるか分からない」
など、太陽光発電の設置を迷っている方は、いつでもハチドリソーラーに相談してください!
SIMULATION

ハチドリソーラーブログ 一覧を見る