太陽光発電のメリット・デメリットを解説!導入を検討中の人必見
最終更新日|2024年4月26日
太陽光発電を始めたいけど、実際のところどうなの?と思う人もいるのではないでしょうか?太陽光発電は決して安い買い物ではなく、一度つけたら簡単に捨てられるものでもありません。そこで、今回は太陽光発電を導入した場合のメリット・デメリットについて、詳しく解説し、検討する際の注意点についてもお伝えします!
1.太陽光発電とは
太陽光発電の仕組み
太陽光発電は、太陽の光を活用して発電します。
太陽光はどんなに使っても枯渇しないことから再生可能エネルギーの一つとされています。発電方法としては、主に「太陽光パネル」と呼ばれる機器を使用して太陽光を電気に変換しています。電気に変換するためには、ソーラーパネルをメインとして構成される太陽光発電システムが必要です。
太陽光発電で電気はどのように作られる?
太陽光パネルの中にある太陽電池は、シリコンなどの半導体でできています。太陽の光がパネルに当たることで半導体の中にある電子が活発に活動し電気が生まれます。太陽光パネルは、太陽電池がたくさん集まってできているので光が当たることによって電気をたくさん作ることができるのです。
太陽光で発電された電気の流れ
2.太陽光発電のメリット
1)電気代を節約できる
太陽光パネルを活用して日中発電した電気は、パワーコンディショナという電力の変換機器を通して、自宅でそのまま使うことが可能です。
>>>参考記事:パワコンの詳しい機能についてはこちら
自家消費した電気は、電線を通さないためエネルギーロスが少なく、もっとも効率的に太陽の光を有効活用できる手段です。発電した電気を自家消費している時間帯は、電力会社から電気を買う必要がないため、本来購入していた電気料金分が削減効果として得られるわけです。
例えば、月々の電気使用量が450kWh(自家消費割合:35%)のご家庭の場合、自家消費することで得られる削減効果は、毎月約6,373円になります。年間では約76,487円の削減効果になるので、かなり大きな経済メリットが得られるといえます。
※東京電力従量電灯B(40A)、再エネ賦課金1.40円で試算
2)売電による収入を得られる
日本の一般的な戸建て住宅に太陽光パネルを設置する場合、平均4.5kWのシステム容量が設置できるとされています。4.5kwで発電できる月々の発電量としては、平均412kWhになります。
※年間発電量1,100kWh/kWで試算
日中に発電した電気を全て自家消費することはほとんどなく、大体7〜8割の電気は余ることが多いです。この余った電気を売ることで得られた収入も、太陽光発電の設置による削減効果の一つになります。先ほどの例と同じく、月々の電気使用量が450kWh(自家消費割合:35%)のご家庭の場合、発電した電気量412kWhのうち、自家消費量は157kWhのため、毎月余って売電できる量としては293kWhになります。
※東京電力従量電灯B、再エネ賦課金1.40円で試算
この余った電気をFIT固定買取制度を用いて1kWhあたり16円で売電した場合、売電収入として毎月4,688円得られます。
※2023年度FIT固定買取単価16円で試算
※FIT固定買取制度とは、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で10年間買い取ることを国が約束する制度です。
3)蓄電池に貯められる
太陽光発電が電気を生み出すのは、太陽がでている時間帯のみになります。
そこで、蓄電池も太陽光発電とセットで導入することで、日中太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に貯めて、夜(非発電時間帯)に放電でき、発電した電気の自家消費量が増えて、買う電気量を減らすことにつながります。
例えば、月々の電気使用量が450kWh(自家消費割合:35%)のご家庭で9.8kWhの蓄電池を設置した場合、発電した電気のうち176kWh/月を蓄電池に貯めて夜間使えるため、日中自家消費した分の削減効果と合わせると、電気代削減効果としては毎月約12,269円になります。
年間では約147,239円の削減効果が得られます。
※東京電力従量電灯B(40A)、再エネ賦課金1.40円、曇りの日を考慮して蓄電池9.8kWhあたり176kWh/月蓄電できると仮定して試算
※9.8kWhの蓄電池実行量を8.8kWhと仮定し、20日間のフル稼働による使用可能電力を176kWhと仮定して試算
4)再エネ賦課金を節約できる
「再エネ賦課金((再生可能エネルギー発電促進賦課金)」とは、国が自然エネルギーを増やすために皆さんの電気料金から集めているお金になります。
最近は、ロシアのウクライナ侵攻の影響により、2023年5月から1kWh当たりの金額が下がり、各家庭への請求額もこれまでより引き下げられ、少し負担も減りました。
しかし、また再エネ賦課金が上がる可能性も示唆されており、今後の再エネ賦課金の負担金額や、支払料金の値上げが起こるかどうかについて現時点では予想が難しいです。
そんな再エネ賦課金ですが、太陽光発電の利用によって支払い料金を削減することができます。
5)停電・災害時でも電気を使用できる
太陽光発電を設置していれば、突然の停電や災害時でも電気がつかなくなるなどの心配はいりません。
停電・災害時はパワーコンディショナを自立運転モードに切り替えて、ブレーカーを介さず直接コンセントを挿すことで電化製品の使用が可能となります。
緊急時でも必要な電力を使用できることは安心ですね。
太陽光発電の設置も災害対策の1つとして取り組んでみてはいかがでしょうか?
6)寿命が長く、長持ちする
太陽光パネルの寿命は比較的長く、一般的に30年と言われています。
太陽光発電メーカーが付帯する保証も15年~25年という長い期間適用されることも増えているので、太陽光発電設置後、突如の出費が発生するリスクも少なく、安心して導入できます。
7)環境に配慮できる
太陽光発電は、CO2を出さない自然エネルギーです。
今皆さんが使っている電気を太陽光発電で賄うことで、1kWあたり年間最大0.6トンのCO2削減に繋がります。
もし4.5kWの太陽光パネルを30年間使った場合、CO2削減量としては38.5トン、植林効果としては175本になるので、東京ドーム4個分の森を作ったことになります。
自宅でできる環境アクションとしては最も大きなインパクトがある「太陽光発電」の設置。
ぜひ、持続可能な社会の実現のためにも、自宅で電気を作りませんか?
例えば、太陽光パネルを40枚設置し、30年間使用すると東京ドーム12.1個分の植林効果に繋がるなどの環境価値が出るといわれています。
8)補助金が利用できる
最近では政府や各自治体で、太陽光発電の導入の推進に力を入れている傾向が強く、補助金制度が設けられ、太陽光パネル等の設置をする際に利用することができる場合があります。
太陽光パネル単体での設置、蓄電池とセットでの設置等のプランや、お住まいの自治体の制度等によって受けられる補助金が変わってきますので、もし気になる方はお気軽にハチドリソーラーにご相談ください!
>>>2023年度最新版 住宅用太陽光パネルの補助金一覧をチェック!
9)夏も冬も快適に過ごせる
住宅の屋根に太陽光パネルを設置することで、太陽の熱を遮熱できる効果があります。そのため、夏場は家の中に入る熱を抑えて涼しく過ごすことができます。
冬場は家の中の熱が外に逃げるのを防いでくれるため、暖かく快適な暮らしができます。
3.太陽光発電のデメリットと対策方法
1)設置費用が高い
太陽光発電を設置する際の費用が、メーカーや面積にもよりますが約120万円ほどかかってしまうことも少なくありません。
太陽光発電システムの料金は年々安くなっているものの、120万円は気軽に支払うことができる価格ではありませんよね。
ただし、太陽光発電を設置する場合地方自治体から補助金が出る場合もあります。
また、0円で設置できるサービスもあるので、一括で120万円を支払う必要はありません。
ハチドリソーラーは、初期費用がかからない0円ソーラーを展開しています。
補助金についてもお住まいの地域の制度についてなど、お気軽にご相談ください!
2)天候の影響を受けやすい
太陽の光を活用して発電を行うため、天候に左右される傾向があります。
曇りの日や雨の日は晴れの日よりも発電量が低くなってしまいます。しかしながら、年間を通してみれば
十分な発電量を見込むことができます。また事前に確認することができる発電シミュレーションは過去の気象条件を勘案して作成されています。
3)太陽光を設置がむかないお家もある
太陽光を設置したいと思っても、建物の形状や周辺の環境などにより設置ができないケースや設置しても経済メリットがでない建物もあります。
そのため、自宅に太陽光発電の設置を検討されている方は販売店や設置業者に太陽光の設置に向いている屋根かどうか確認をしてみましょう!
設置が難しいと言われるお家は以下です。
・築年数が15年を超えていて、屋根のメンテナンスをしたことがない場合
・太陽光を設置できる面が南面ではなく、北面の場合
・屋根の劣化が非常に激しい場合
>>>>>>初期費用0円のハチドリソーラーで自宅の屋根を診断してみる
4)悪徳な業者も存在している
適切な金額で丁寧に設置工事を行うことは当然の義務です。
しかしながら、太陽光の設置業者の中には手抜き工事をして利益をたくさん得ようとする業者もいます。
過去の施工実績や事前の説明がしっかりあるかを確認してから、信頼できる会社に依頼しましょう。
5)反射光による光害が発生する
反射光による光害が起きてしまう可能性があります。
太陽光パネルは、太陽光を反射させる場合があるため、反射光によって近隣の住民とトラブルに発展してしまうことがあります。特に、屋根の北側に設置してしまうと太陽光が射す角度が低くなるため、反射しやすくなります。
ただし、屋根の南側にソーラーパネルを設置することでほとんど太陽光は反射しにくくなるうえ、近年では太陽光が反射しにくいソーラーパネルも開発されているため、光害が心配な場合は取り付け方を工夫することができます。
6)夜間の使用ができない
太陽光発電のみを設置した場合では、夜間の電気の確保はできないため、電力会社から電気を買うことが必要になります。
ですが、蓄電池をセットで導入することや簡易的なポータブルバッテリーに日中貯めておくことで、夜間でも電気を使用することができるようになるためおすすめです。
7)太陽光パネルの重さで耐震性が低下する
太陽光パネルを屋根に設置すると、パネルの重さで建物の耐震性が低下してしまいます。
太陽光パネルは、1平米あたり15kg程度の重量です。
そのため、一般家庭用で必要とされる18〜30平米の太陽光パネルを屋根に設置すると270kg〜450kg程の負荷が屋根にかかります。
屋根の重さが増えると必然的に建物の重心が高くなり、地震の際に建物への負荷が増え耐震性が低下するのです。
そのため、設置を検討している建物の耐震性に問題がある場合は、補強工事が必要となります。
詳しいご相談をハチドリソーラーでは承っています。お気軽にお問い合わせください!
8)売電価格が下がっている
太陽光発電の導入を考えた際に、
「売電することでメリットをたくさん得られる」、「太陽光発電した電力を売って収入にしたい」と、考える方も多いと思います。
たしかに10年前であれば売電単価が高く、発電した電気を全て売電に回す方がほとんどでした。しかし、年々売電単価は下がり続けているため、
「売電して儲ける」から「発電した電気を自宅でできるだけ消費する」という自家消費の考え方に変化しつつあります。
高騰する電気を電力会社から買わずに、ご自宅の太陽光発電で得た電気をご自宅で活用することができます!
5.今後の電気代はどうなる?読めない今後の電気料金について
ここまでは、太陽光発電を入れることで得られる削減効果やメリット・デメリットについて解説してきました。
ここからは、電気代そのものの現状と今後について説明していきます。
皆さん、電気代の明細の中で「再エネ賦課金」というものを見たことがあるでしょうか?
再エネ賦課金とは、国が自然エネルギーを増やすために、日本国民の皆さんの電気代から回収しているお金になります。
この再エネ賦課金は、2014年から制度が開始されています。
2014年時点では1kWhあたり0.8円のところ、2022年時点で3.45円まで値上がりしています。
例えば、月々の電気使用量が450kWh(自家消費割合:35%)のご家庭の場合、毎月かかっている電気料金のうち、
450kWh × 3.45円=1,552円が再エネ賦課金として徴収されています。
年間で言うと18,630円になるので、結構大きな支出になりますよね。
一方で、2023年度は1kWhあたり1.40円と、再エネ賦課金が大きく下がりました。
これには、ロシアのウクライナ侵攻により電気の市場価格が高騰し、太陽光発電などの再エネ電気も以前より高く取り引きされるようになったためです。
今のところは再エネ賦課金額は下がっていくと言われていますが、また金額が戻ることや上がる可能性も指摘されています。
しかし、太陽光発電で発電した電気の場合、そもそも電力市場を介していないため再エネ賦課金を支払う必要がありません。
そのため、同じ電気使用量を使っていても、電気を買うより自家消費した方が再エネ賦課金分お得になるのです。
今後の電気代についてなかなかどうなるか予測が難しいからこそ、太陽光発電を導入して電気料金の削減につなげることもおすすめです!
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6.太陽光発電の導入を検討する際の注意点
太陽光パネルの向きの確認ができているか
太陽光パネルの設置に適した屋根は以下にあげる、3つの要素が揃っていることです。
・最適な傾斜角度で設置できる屋根
・強度が十分な屋根
・日照条件が優れている場所にある屋根
発電量シミュレーションができているか
太陽光発電の販売を行っている会社などに相談すると、ご家庭の電気使用量を元にシミュレーションを行ってくれるところがあります。実際に導入した場合、電気代がどのくらいお得になるのかがわかり、初期費用の回収がどのくらいでできるのかわかることで導入へのハードルがグッと下がります。
補助金を活用できるか
政府や地方自治体からの補助金、税制優遇措置を利用できるかどうかも重要なポイントです。これらを活用することで、実質的な負担を軽減できます。これらは地域や時期により変動するため、最新情報を確認することが重要となります。
信頼できる業者に依頼できるか
太陽光発電は、一度設置したら約30年は使用できるため、長期的な視点で考える必要がある投資ですよね。そのため、設置からメンテナンス、アフターサービスまでを、しっかりと信頼できる業者を選ぶことが、設置後に後悔しないためにもとても大切なポイントになります。
7.まとめ
メリット・デメリットを理解した上での判断が重要
太陽光発電の導入を検討する際、メリット・デメリットを十分に理解し、ご家庭の状況に照らし合わせることが何より大切です。
メリットとしては、再生可能エネルギーとして環境に優しく、災害時の電気の確保にもなること、また売電による収入が得られたり電気代の削減が期待できることなどが挙げられます。
一方で、高額な初期費用がかかること、天候次第で発電量が変動すること、売電単価が下がっていることなどがデメリットとしてあります。メリット・デメリットを以下の表にまとめました。
このようにメリット・デメリットがあることを理解した上で、ご家庭の環境や用途に合わせて太陽光発電の導入を総合的に判断することが重要です。
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