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蓄電池の元が取れないと言われる理由は?選び方や投資回収期間を解説

2024.05.07 2025.04.19

この記事は2025/04/19に更新されています。

高騰する電気代が自然エネルギーへの関心の高まりから、太陽光発電&蓄電池を導入して、電力の自家消費率を高めるケースが増加傾向にあります。

国や自治体の補助金も蓄電池とのセット導入が前提になっているケースもあり、太陽光発電と合わせて蓄電池を導入する事例も多くなっています。

一方で、「蓄電池は元が取れない」という評判を目にして不安になる方もいます。太陽光発電や蓄電池は導入費用が高額なため、元が取れないのであれば導入を見送るのも無理はありません。

実のところ、蓄電池単体では元を取るのは難しいのも事実です。しかし、太陽光発電等の設備とセットで導入する場合は、その効果が大きく変わります。

この記事では、蓄電池では本当に元が取れないのか、早期に元を取る(投資分を回収)する方法や経済効果について徹底解説します。太陽光発電の容量に合った蓄電池容量の選び方についても触れていますので、あわせてご参照ください。

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【ケース別】蓄電池で元が取れるのか簡単シミュレーション

結論から言うと、「蓄電池単体」で元を取るのは難しくなっています。一方で、「太陽光発電+蓄電池」なら一定の経済的効果を見出しやすく、年間の節約額を高めたり元を取るまでの期間を短縮したりする効果が期待できるのも事実です。

ここでは、下記条件の簡易的なシミュレーションによって、蓄電池導入における投資回収までの期間をご紹介します。

  • 蓄電池容量「10kWh(充放電効率90%と仮定)」
  • 月間電力使用量「400kWh」
  • 電気料金プラン「東京電力の夜トクプラン8」
  • 電力量料金 (1kWh)「午前7時〜午後11時42.60円」「午後11時〜翌午前7時31.64円」
  • 昼間(7-23時) 70%, 夜間(23-7時) 30%の割合で消費

簡易的な試算であり、お客様がご利用の環境等に応じて実際に生じる経済的メリットは変動します。

なお、ハチドリソーラーではお客様のライフスタイルに応じて適切なソーラーパネル&蓄電池容量をご提案させていただきますので、「経済効果を最大化したい」「蓄電池の元が取れるか心配」という方は、ぜひ一度ハチドリソーラーまでお気軽にお問い合わせください。

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蓄電池単体で導入した場合(太陽光なし)

太陽光発電を設置せず、「蓄電池のみ」を導入するケースです。

電気料金が割安な夜間時間帯(23時~翌7時、31.64円/kWh)に電力会社の電気で蓄電池を充電します。そして、電気料金が割高な昼間時間帯(7時~23時、42.60円/kWh)に、蓄電池に貯めた電気を放電して使用します。これにより、高い昼間の電気を購入する量を減らし、電気代を節約します。

元が取れるまで約56年

  • 年間節約額: 約 25,008円
  • 元が取れるまでの期間: 約 56.0年 (導入費用140万円 ÷ 年間節約額)

蓄電池の寿命は10~15年程度が目安なため、太陽光なしの蓄電池単体ではとても元が取れるとは言えません。

太陽光発電(4.5kW)と蓄電池セットで生まれる経済効果(FIT期間中/単価15円計算)

FIT期間中は、太陽光で発電した電気を自家消費し、余剰分を固定価格で売電します。余剰電力を売電する代わりに貯めておき、主に電気料金の高い昼間時間帯(42.60円/kWh)に自家消費して、より大きな経済効果を狙う計算です。

つまり、「15円で売る」代わりに「買う電気を減らす」ことで、差額分の価値を生み出します

元が取れるまで約15年

  • 年間節約額: 約 92,736円
  • 約 15.1年 (導入費用140万円 ÷ 年間節約額)

蓄電池の寿命は10~15年程度が目安なため、環境によっては元が取れるとも言えます。ただし、「太陽光+蓄電池」にはそれぞれ国・都道府県・自治体からの補助金が設けられているケースも多いため、それらを利用して導入コストを圧縮すれば、元を取るまでの期間も縮まります。

太陽光発電(4.5kW)と蓄電池セットで生まれる経済効果(卒FIT後/単価8円計算)

卒FIT後は、余剰電力を安い単価(8円/kWh)で売電する経済メリットはほとんどありません。そこで、蓄電池の役割は「発電した電気を可能な限り自家消費する」ことに特化します。

実質コストゼロの太陽光発電による電気で、もっとも単価の高い昼間の買電(42.60円/kWh)を代替します。

元が取れるまで約9.8年

  • 年間節約額: 約 143,136円
  • 元が取れるまでの期間: 約 9.8年 (導入費用140万円 ÷ 年間節約額)

FIT期間後は、特に太陽光+蓄電池による経済効果が生まれやすいと言えます。蓄電池等の導入に補助金を活用すればさらに短縮できるため、より短い期間で蓄電池の導入コストの回収が可能です。ただし、発電量等は単純計算になるため、実際には太陽光の出ない日等を加味すると年間節約額はもう少し抑えめになります。

蓄電池の寿命は10~15年程度が目安なため、FIT期間終了後なら蓄電池の元を取りやすくなる可能性が高まると言えるでしょう。なお、2025年度下半期のFIT価格は、「最初の4年間は24円/kWh」「その後の6年は8.3円/kWh」となっています。

太陽光発電と蓄電池の導入で”元が取れる”とは?

初期投資費用を何年で回収できるか

太陽光発電システムと蓄電池の初期費用は高額ですが、発電した電気を売電したり自家消費で電気代を節約することで、徐々に投資額を回収できます。投資回収年数がどのくらいになるのか、契約前にシミュレーションすることが重要です。

太陽光発電と蓄電池で”元が取れる”仕組みとは

高騰する電気代の購入をえる

電気代の高騰はしばしばニュースでもとりあげられるほど、問題となっています。発電した電気をご家庭で自家消費すれば、その分の電気代を節約できます。蓄電池があれば夜間でも自家消費でき、高い電気を購入することなく節約が期待できます。

出典:経済産業省資源エネルギー庁「電気料金はどのように変化していますか?」

FIT制度や売電収入を活用できる

自家消費できずに余った電気は電力会社に売電すれば収入になります。固定価格買取制度(FIT)を利用すれば、10年間は高い価格で売電収入が得られます。

*固定価格買取制度(FIT)
太陽光発電などで発電された再生可能エネルギーを国が設定した固定価格で、一定期間買い取る制度です。

このように、高騰する電気代の購入を控えたり、FIT制度を利用して売電収入を得たりとしっかりと経済メリットを出すことで投資回収期間が早まります。

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蓄電池と太陽光発電の導入費用の目安

蓄電池と太陽光発電の導入費用は、機器の種類や容量、設置工事費などで異なりますが、経済産業省が公表する一般的な価格帯をご紹介します。

太陽光パネルの価格相場

太陽光発電を導入するためには、初期の費用としてパネル本体にかかる費用と設置にかかる工事費用が必要です。経済産業省は2022年の一般的な家庭の太陽光パネルの相場価格は、1kWあたり平均25.5 万円と公表しています。

一般的な家庭用の太陽光発電の平均設置容量は4.5kW程度であるため、太陽光発電のパネル本体にかかる費用相場は約116万円になります。

出典:経済産業省「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」

蓄電池の価格相場

経済産業省は、一般的な家庭用の蓄電池の本体価格は蓄電容量1kWhあたり平均14万円(工事費含む)と公表報告しています。

【蓄電池の本体価格の相場】

kWh6.58kWh9.8kWh16.4kWh
本体価格95.2万円137.2万円229.6万円

出典:経済産業省 「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ

同時導入時の価格相場

ソーラーパネルの容量蓄電池の容量価格
4.0kW6.5kWh約230万円
5.5kW9.8kWh約315万円
7.0kW16.4kWh約446万円

蓄電池と太陽光発電を同時に導入する場合、太陽光パネルの価格が販売店によってはセット割引で安くなることや、施工費用も同時に別工事が進められるため割安でよりも安く対応してもらえることがあります。4kWの太陽光発電と6.5kWhの蓄電池の場合、230万円前後が一般的な相場となります。

蓄電池の初期費用を抑える方法

太陽光発電と蓄電池の導入には多くの初期投資が必要です。しかし、賢い選び方をすれば初期費用を抑えられます。

国や自治体の補助金を活用する

一般家庭向けの太陽光発電システムのみに適用される国からの補助金はありませんが、各自治体によっては補助金制度を設けているところがあり、利用することができる可能性がありますので、積極的に活用しましょう。

優良な業者を選ぶ

業者によって価格が大きく異なります。複数の業者から見積もりを取り、適正な価格の業者を選びましょう。

適切な発電規模と蓄電池容量を選ぶ

過剰な設備は無駄な費用がかかります。ご家庭の電気消費量に合わせた適切な規模を選びましょう。

このように賢く選べば、初期費用を大幅に抑えることも可能です。

初期費用0円のサービスを選ぶ

太陽光発電&蓄電池の導入コストを浮かせたい場合は、「0円ソーラー」もおすすめです。0円ソーラーとは、初期費用を事業者が負担することで、利用者が導入コストを大幅に浮かせられるサービスを指します。

0円ソーラーのサービス内容は、リース料金として月々の支払いが発生したり、自家消費や売電収入が事業者側のものだったりなどさまざまです。しかし、早い段階から太陽光発電を利用できるため、クリーンなエネルギーで生活を送りたい方からも多く人気を集めています。

0円ソーラーを考えている方は「ハチドリソーラー」がおすすめ

「太陽光発電を導入した時の具体的な試算をみてプラン選びをしたい。」
「リース期間など、自分にぴったりのプランを相談しながらカスタマイズしたい。」

そんな方はぜひ一度、ハチドリソーラーにご相談ください!
ハチドリソーラーの担当者が、導入後の支出額も踏まえた一人ひとりのライフスタイルに合わせた最適プランをご提案いたします。

ハチドリソーラーの0円ソーラープラン

プランは太陽光パネルのリースのみの「ソーラープラン」、日中発電した電気を夜間にも使用できる「ソーラー+蓄電プラン」、電気自動車を蓄電池として活用したい方向けの「ソーラー+V2Hプラン」をご用意しています。

蓄電池やV2Hの単体プランや、リースではなくご購入でご検討されている方にも対応しております。詳しくはお問い合わせください。

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太陽光と蓄電池で元が取れる計算のポイント

太陽光発電と蓄電池の導入で”元が取れる”かを正確に計算するためには、以下のポイントに注意が必要です。

発電量や消費パターンに合わせた計画

発電量は設置場所や方角、日射量などにより変動します。また、家庭の電気の消費パターンも世帯構成によって異なります。発電量と消費パターンを正確に把握した上で、適切な発電規模と蓄電池容量を設計できるようにしましょう。

将来の電気代上昇や制度変更を想定

電気代は将来的に上がることが見込まれています。また、FIT制度の買取価格や期間の変更がないとも言い切れません。そうした可能性も見込んだ上で、長期的な視点で収支計画を立てましょう。

メンテナンスで発電量の低下を防ぐ

太陽光パネルは経年劣化により発電量が低下します。メンテナンスは、単に故障を防ぐだけでなく、発電量を最大化し、投資回収期間を短縮するためにとても大切です。自分でできる日常点検と専門家による点検を理解し、適切に行えるようにしましょう。

まとめ:太陽光&蓄電池&補助金を活かせば元を取れないリスクを減らせる

太陽光発電と蓄電池の導入による「元が取れる」かどうかは、適切な計画と使い方運用次第です。発電量や消費パターンに合わせて機器を選び、将来の電気代の上昇やメンテナンスコストなども想定する見据えることが重要になります。

初期投資は高額ですが、次の点に注意すれば回収が見込めます。

  • 発電量や消費パターンに合わせた適切な規模の設計
  • 国や自治体の補助金を最大限活用
  • 優良な業者の選定
  • 将来の電気代上昇や制度の変更を想定した計画
  • 定期的なメンテナンスで発電量の低下を防ぐ

太陽光発電と蓄電池の導入は、環境にも家計にも優しい選択肢です。長期的な視点で賢く計画を立てれば、確実に「元が取れる」でしょう!

ハチドリソーラーでは、皆さまのライフスタイルに合わせたぴったりのプランをオーダーメイドでご提案いたします。

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    この記事のライター

  • 所属
    代表取締役
    名前
    池田 将太
    これまでの経験

    麗澤大学に在学中、大洋州の島国ミクロネシア連邦へ渡航し、同国の環境問題に衝撃を受けて国際協力活動を開始しました。小学校における環境教育や廃棄物を活用した商品開発を経験した後、島国のエネルギー課題のモデルを研究し、2020年10月より小水力発電のコンサルティングを行う株式会社リバー・ヴィレッジでインターンとして勤務。2021年4月からは、社会課題をビジネスで解決する株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒起業家として入社し、ハチドリ電力事業にて法人営業やカスタマーサポート業務に従事しました。その後、同年7月に初期費用0円のハチドリソーラー事業を創業し、2022年8月にハチドリソーラーを独立法人化し、代表取締役に就任。その後2023年12月には自然エネエルギー小売事業「ハチドリ電力」の代表にも就任。

    ハチドリソーラーでの担当業務

    新規事業の立案・戦略設計・およびBtoBアライアンス営業に重点を置いています。国内外のエネルギー問題に対応するため、革新的な社会的ソリューションの開発に注力しています。市場のニーズを深く理解し、持続可能なビジネスモデルを生み出すことで、エネルギー分野における重要な社会課題を解決します。

    私の想い

    世界規模の大きな課題である「地球温暖化」「エネルギー資源」問題の解決に人生を賭けて、取り組んでいきたいです。
    「今よりいい社会を次の世代につなぐ」その想いを大切にして、本当に持続可能と呼べる社会づくりに取り組んでいきます。

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