オール電化住宅とは、簡単に言うと「家庭内で使用されるエネルギーすべてを電気でまかなう住宅」です。最近では、その利便性や環境への配慮から、導入を検討する家庭も増えています。しかし、「電気代が高くなるのでは？」「オール電化にはデメリットもあるの？」といった疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、オール電化住宅のメリットとデメリットを解説します。あわせて気になるポイントである「オール電化住宅の電気代節約のために、太陽光発電を組み合わせるコツ」までご紹介します。

この記事は以下の方におすすめです▼

• オール電化住宅の導入を検討中の方
• オール電化住宅の特徴が知りたい方
• 太陽光発電の導入を検討中の方

この記事は以下の情報が得られます▼

• オール電化住宅のメリットとデメリット
• オール電化住宅で「電気代」を節約するコツ
• オール電化住宅と太陽光発電システムの関係性

オール電化住宅とは？

オール電化住宅という言葉をよく耳にしますが、この意味は「家庭内で使用されるエネルギーをすべて電気でまかなう住宅」です。まずはオール電化住宅とは何か、オール電化住宅とガスと電気を併用する住宅との違い、オール電化住宅に適した電化製品についてチェックしていきましょう。

オール電化住宅とは

「オール電化住宅」とは、家庭で使う調理や給湯、空調などのエネルギー源すべてを電力でまかなう住宅を指します。一般的な家庭ではガスの契約が必要ですが、オール電化にするとガスを契約することがなくなります。

国内では2000年代から、オール電化住宅やオール電化設備が推進されてきました。電気は再生可能エネルギーであり、脱炭素社会にも適しています。環境への配慮や、ガスを使用しないため火災のリスクを下げる安全な住宅として、導入している家庭も多くなっています。

オール電化住宅とガス＋電気の設備の違い

オール電化住宅とは、従来のガス＋電気設備の住宅とどう違うのでしょうか。一覧でチェックしてみましょう。

オール電化住宅に適した電化製品

オール電化住宅には、高効率で使いやすい電化製品があります。オール電化住宅を導入した場合、どのような電化製品が使用できるのかを以下からチェックしてみましょう。

エコキュート

エコキュートとは、ヒートポンプ式の給湯器です。製品名であり、正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」と呼びます。

エコキュートの特徴は夜間や深夜の電力を使用してお湯を沸かし、日中に使うお湯を貯めることです。このため電気料金が安く済み、ランニングコストがお得な給湯器としても重宝されています。

IHクッキングヒーター

電気のみを使用するオール電化住宅では、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターが必要です。ヒーター内部のコイルに電流を流し、電気を通して金属製の調理器具を発熱させる仕組みを持ちます。

火を使わず安全に使用できるため、子どもや高齢者のいる家庭では人気の高い電化製品です。また、天板をさっと拭くだけで掃除できるため、五徳などを分解して掃除するガスコンロよりも手入れが楽です。

蓄熱暖房機

蓄熱暖房機とは、内蔵されている蓄熱レンガを暖め、熱を溜める暖房器具です。オール電化住宅では必須とまでいきませんが、あると便利な設備として知られています。

エコキュートと同様に割安な深夜電力を利用し熱を蓄えるため、暖房費が抑えられます。

オール電化住宅のメリット

オール電化住宅には、たくさんのメリットがあります。

• 光熱費節約につながる
• 火災リスクの低下
• 災害時の復旧が早い
• 断水時にも強い
• お手入れが簡単
• 太陽光発電と組み合わせると自家発電が使える

以上の6点を詳しく解説します。

光熱費が節約できる

オール電化住宅では、ガス料金がそもそも発生しません。そのため、ガス料金を節約できるでしょう。さらに、オール電化は電力会社から推奨されています。電力会社によってはオール電化住宅向けのお得な電気料金プランが設定されているため、利用方法によってはガス＋電気の住宅よりも光熱費を安く抑えられます。

火災の危険性が低い

オール電化住宅では、IHクッキングヒーターやエコキュートといった機器を利用します。どちらも火を使わない電化製品のため、火災の危険性が低くなります。

ガスを使用するとガス漏れ、不完全燃焼などによる一酸化炭素中毒の危険性がありますが、この点もオール電化住宅なら危険性が低いため、メリットの一つです。

災害時でも復旧が早め

オール電化住宅はエネルギー源を電気に一本化しています。その分「停電時には何もできないのでは？」と思われがちですが、災害時に早く復旧した実績を持つのは生活インフラの中でも「電気」です。

実際に過去の災害時でも、電気は一番早く復旧しています。電気＋ガスの住宅だとガスの復旧も待たれますが、オール電化住宅は早めに対応できるのもメリットです。

断水してもお湯、水が使える

先ほどエコキュートをご紹介しましたが、エコキュートはあらかじめ沸かしたお湯を貯めておく「貯湯式」です。もし災害などで断水しても、非常用取水栓からタンク内のお湯や水を取り出し、生活用水として使うことができます。

飲料水は貯蓄する家庭も多いのですが、トイレの水などその他の生活用水までは手が回らない家庭がほとんどです。そこで、エコキュートがあれば生活用水の備えにもなり、断水対策として活用できます。

キッチン周りのお手入れが簡単

ガスコンロではなくIHクッキングヒーターが設置されているオール電化住宅。天板がフラットであるため、お手入れが簡単です。

また魚を焼くグリルにも凹凸の少ないフラットなデザインが採用されていることが多く、調理後のお手入れやキッチンの掃除がしやすいのもうれしいポイントです。

太陽光発電が設置されている場合自家発電が使える

太陽光発電が設置されていると、オール電化住宅では自家発電した電力を家庭のエネルギー源として活用できます。もちろん電気＋ガスの住宅でも太陽光発電システムは利用できますが、自家発電が必要な災害時や停電時には、オール電化住宅だとメリットを強く感じられます。

また、ガスを契約しない分、全体の電気代はオール電化住宅だと高めになります。この場合も太陽光発電を組み合わせると、電気代を抑えられるようになります。

オール電化住宅のデメリット

オール電化住宅にはたくさんのメリットがありますが、導入時には知っておきたいデメリットもあります。

• 昼間の電気代が高くなる
• 導入コストがかかる
• 停電時に不便になる

以上3つのデメリットを対策とあわせて解説します。

昼間の電気代が高くなる

オール電化住宅向けの電気料金プランは、夜間の電気料金単価を安く設定しています。その分、日中の電気料金単価が割高になるため注意が必要です。

もともと電気に一本化しているため、電気料金の節約対策は大切です。家庭用太陽光発電などを導入し、日中の電力の一部を自家発電した電気でまかなうなどの対策方法を検討しましょう。

導入コストがかかる

オール電化住宅にすると、エコキュートなどの電化製品も併せて導入することになります。本体価格に工事費用が追加で必要になるなど、導入コストがかかる点にも注意しましょう。

オール電化住宅の導入には、補助金が用意されている場合があります。補助金は国と各自治体から用意されているため、最新情報をチェックしておきましょう。

停電時に不便になる

オール電化住宅は、停電が発生するとかなり不便です。調理とお湯が使えなくなるオール電化住宅なら、災害時や停電時の対策は必須といえるでしょう。

この点は太陽光発電と蓄電池を組み合わせている場合、停電時に電力を使用することで対策できます。次の項目でこれらのデメリットに対する対応を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

オール電化住宅のデメリットを補うには？

ここからは、先ほどご紹介したデメリットの対策方法をより詳しくご紹介します。

太陽光発電を導入し日中の電力をまかなう

太陽光発電は、オール電化住宅と非常に相性の良いシステムです。太陽光発電を導入すれば日中の「高い電気料金の時間帯」でも安く電力をまかなうことができ、電気代節約につながります。

蓄電池を導入し停電対策をする

次に、蓄電池を導入する対策です。オール電化住宅では停電時に電化製品を使用できないことが大きなデメリットですが、蓄電池があれば電力を蓄えることができるため、災害時にも電気の復旧を待たずして非常電力を活用できます。

太陽光発電と蓄電池とは？

オール電化住宅と相性の良い太陽光発電と蓄電池。オール電化住宅にする際に、一緒に導入する家庭も多い傾向です。

太陽光発電とは、太陽の光を電気に変える仕組みを持ちます。屋根や庭などにソーラーパネルを設置し、電気を家庭内で活用できるシステムです。蓄電池とは太陽光発電で作った電気を貯め、必要なときに使用できる装置を指します。

太陽光発電と蓄電池は、オール電化住宅の持つ「電気料金が高くなる」「災害時にエネルギー源が断たれる」などのデメリットを補う強い味方です。このため、オール電化住宅にする際は、太陽光発電と蓄電池を併せて導入することもおすすめです。

オール電化住宅の補助金を使い初期費用を抑える

オール電化住宅にするには初期コストがかかりますが、オール電化住宅に設置される「エコキュート」「太陽光発電」には補助金が用意されていることがほとんどです。

補助金は国と各自治体から給付され、条件を満たすとどちらからも受け取ることができます。地域によって補助金の種類は異なり、また申請を受け付ける期間も決まっているため、導入の際はあらかじめしっかり確認しておきましょう。

オール電化住宅にする際に、設置するメーカーによっては補助金の説明や申請方法などを詳しくサポートしてくれる場合もあります。選び方によって初期費用はぐっと抑えられるため、業者選びも重要なポイントです。

ハチドリソーラーでは、業界内で唯一補助金の申請サポートを行っています。太陽光発電や蓄電池関連の補助金については、以下のサイトを参考にしてみてください。

>>ハチドリソーラー　補助金一覧

オール電化住宅のメリットデメリットをチェックし導入の検討を

オール電化住宅は特徴を掴むと快適な生活を送ることができます。メリットも多く、導入が推奨されている住宅の形ですが、災害の発生を見込んで太陽光発電や蓄電池を併せて導入することも検討しておきましょう。

ご家庭ごとに電気の使い方はさまざまです。生活スタイルと照らし合わせてみて、デメリットを補うメリットがあれば、オール電化住宅の検討をおすすめします。

ハチドリソーラーでは、オール電化住宅と非常に相性のよい太陽光発電、蓄電池を「0円からはじめる」ことができます。導入費用の捻出もポイントになる太陽光発電ですが、リースサービスなら初期費用はかかりません。太陽光発電が気になる方は、ぜひハチドリソーラーもチェックしてみてくださいね。

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