
太陽光発電設置にかかるコストとは?初期費用を抑える方法もご紹介
太陽光発電を導入すると、環境に優しい生活を実現できるだけでなく、電気代の削減やエネルギーの自給自足といったうれしいメリットがあります。一方で、「初期費用が高いのでは?」「本当に元が取れるの?」といった不安もありますよね。
そこで本記事では、太陽光発電の設置にかかるコストを徹底解説。さらに、補助金や0円ソーラーを活用した初期費用を抑える方法もご紹介します。コスト面で迷っている方も、この記事を読めば安心して太陽光発電の導入検討を進められるでしょう。
この記事は以下の方におすすめです▼
- 太陽光発電の初期コストに悩みを持つ方
- 太陽光発電は「高い」と感じられる方
- 太陽光発電のコストで導入を悩んでいる方
この記事では以下の情報が得られます▼
- 太陽光発電のコストを削減し、設置費用を抑える方法
- 太陽光発電には結局いくらかかるのか、費用の内訳
- 0円ソーラー、太陽光発電補助金の仕組み
太陽光発電を導入したいけれど…心配なポイント
太陽光発電は導入する家庭も増えており、「環境に優しい発電方法」「自家発電で電気代の削減ができる」といったメリットも大きいものとなっています。しかし、導入には決して安くないコストがかかり、心配に思う点もたくさんあるでしょう。
まずは、太陽光発電導入にあたって心配に感じることの多い、
- 高額な初期費用
- 太陽光発電はやめておいたほうがいい?
- 売電収入は下がっている?
この3つをチェックしていきましょう。
高額な初期費用
太陽光発電では決して安くない初期費用がかかります。このコストは太陽光発電システムの大きさや設備の性能、蓄電池の有無によって異なりますが、100~300万円の範囲で収まることが多い傾向です。
太陽光発電を導入するにあたって、100万円以上の初期費用がかかると思うと、そう簡単には判断できないのも頷けます。
「太陽光発電はやめておいたほうがいい」という口コミ
太陽光発電についてネット上の意見もチェックすると、「やめておいたほうがいい」という口コミも見られます。やめた方がいい理由には、
- 初期費用が高くて損をするから
- 結局採算がとれないから
- 天候の影響も受けやすく、発電量が想定通りにいかないから
などさまざまです。
これらの口コミには、納得できるものもあります。ただし、太陽光発電のデメリットを理解すれば家庭にとって最適な選択もできるため、一度立ち止まって検討することも重要です。
以下の記事では、「太陽光発電はやめてとおけ」という意見について、事業側からの視点を解説しています。口コミによって不安を覚える方は、ぜひ参考にしてください。
▼合わせて読みたい!太陽光発電と蓄電池の選ぶポイントについて解説
売電収入が「下がっている」という口コミ
太陽光発電導入の大きなメリットとして挙げられるのが、「蓄電池と組み合わせると売電収入が得られる」というものです。売電収入というと、「家庭内の電力をまかなえるだけでなく、プラスで収益もある」といった印象がありますよね。
しかし、売電収入は年々下がっているのが現状です。売電はFIT(固定価格買取制度)によって成立します。このFITの売電価格の推移を見てみましょう。
年度 | 売電価格(円/kWh) |
---|---|
2020年度 | 21円 |
2021年度 | 19円 |
2022年度 | 17円(10kW未満の場合) |
2023年度 | 16円(10kW未満の場合) |
2024年度 | 16円(10kW未満の場合) |
FITは契約した年度の買取価格に合わせて10年間固定で売電できる制度です。ご覧の通り、売電価格は年々引き下げられています。
しかし、この売電収入が太陽光発電導入の目的として考えられていたのは、少し前のことになります。今では世間の関心がFITによる売電収入よりも、自家消費によって電気料金を削減する目的で導入することに向いている印象です。
太陽光発電の設置コストの内訳
太陽光発電を設置するには、メインとなるソーラーパネル以外にもパワーコンディショナー、架台などさまざまな設備が必要です。設置コストの内訳を詳しく見ていきましょう。

ソーラーパネルの価格
ソーラーパネルとは、小さな四角い板状の太陽電池を並べ、大きなパネル状にした製品です。「太陽光パネル」「太陽電池モジュール」とも呼ばれます。
ソーラーパネルの本体価格想定値は、経済産業省によると2024年時点で1kWあたり平均25.5万円(税込)となっていました。。一般的な家庭に導入される平均的なソーラーパネルは4.5kWであるため、パネルの本体価格は約115万円程度と考えられます。
出典:経済産業省/調達価格等算定委員会「令和6年度以降の調達価格等に関する意見(別紙1)」
パワーコンディショナーの価格
パワーコンディショナーとは、ソーラーパネルで作った「直流」の電気を、家庭内で使える「交流」の電気に変換するための機器です。パワーコンディショナーはソーラーパネルの容量に応じて出力を上げる必要があるため、ソーラーパネルと価格は比例します。
パワーコンディショナーの価格相場は1kWあたり4.7万円です。家庭用では4.5kWの太陽光発電が平均的であるため、パワーコンディショナーは約21万円前後と考えられます。
蓄電池の価格
蓄電池とは、夜間や停電時に電気を使用したい場合に導入します。ソーラーパネルシステムだけでも太陽光発電は利用可能ですが、蓄電池を組み合わせることで効率よく運用できます。
蓄電池の価格は容量や機能性によって価格が異なりますが、本体の相場は「1kWhあたり15~20万円程度」が一般的です。
架台の価格
架台とは、ソーラーパネルを屋根などに固定する台を指します。太陽光を効率よく受けられるように、角度や高さを調整するのが役割です。
架台の相場は1kWあたり3万円程度とされており、4.5kWだと約13万円かかる計算になります。ただし、使用するパネルや屋根の状況によって工法や部材が変わるため、価格は一概にはいえません。
設置工事費用
設置工事とは、ご紹介した設備を設置するための工賃です。1kWあたり7.6万円が相場となり、3~5kWの太陽光発電を設置すると22~38万円が目安になります。
設置工事費用は項目の中でも大きく変わる部分です。設置業者が行う工法や屋根の形状によっても値段が変わるため、見積もりの際には注目しておきたいポイントです。
その他の項目
その他、補助金申請費用や、設置後の確認や接続手続きなどでコストがかかることがあります。設置する状況によって異なりますが、数万円程度かかると覚えておきましょう。
太陽光発電のランニングコスト
太陽光発電にはランニングコストが発生します。長く使うには点検やメンテナンスが必要になり、このコストも見過ごすことなく把握しておきましょう。
5つの項目に分けて、設置後にかかるコストを説明します。
点検費用
太陽光発電システムを安全かつ効率的に運用するには、定期的な点検が必要です。費用は1回あたり1万~3万円程度が相場で、主に接続部分の異常やパネルの汚れ、パワーコンディショナーの状態を確認します。
ほとんどのメーカーが1~2年に1回の点検を推奨しており、保証期間内であれば定期点検のみで補償が維持されることも多い傾向です。
鳩駆除の費用
ソーラーパネルの下などに鳥が巣を作ると、汚れやトラブルの原因になります。駆除方法にもよりますが、防鳥ネットの設置や駆除費用は2~10万円程度です。一般的に被害が進行する前のほうが費用を抑えられるため、早めの対策が大切になります。
パネル交換費用
ソーラーパネルは基本的に頑丈なつくりをしており、寿命は20~30年と長いのが特徴です。しかし、劣化や故障で交換が必要になる場合があります。
交換費用は1枚あたり5万円~10万円程度が目安です。
蓄電池交換費用
蓄電池は10~15年が寿命とされ、いずれ交換が必要になります。さらに、費用は50万~150万円程度と高額です。
ただしメーカー保証が付いていることが多いため、保証期間をあらかじめ確認しておきましょう。
ソーラーパネルの撤去費用
ソーラーパネルは老朽化、住宅のリフォームなどで撤去するケースがあります。ランニングコストとは異なりますが、撤去する際も費用が発生する点には注意が必要です。
さらに、ソーラーパネルには有害物質である鉛、カドミウム、セレンなどが含まれており、法令やガイドラインに沿ってリユース・リサイクル・廃棄の処分が必要になります。
ソーラーパネルの撤去費用は1kWあたり2~5万円が相場です。設置容量によって変動するため、家庭の廃棄費用はそれぞれで確認しておきましょう。
太陽光発電の設置コストを抑えるには?
太陽光発電の設置コストは決して安くありません。高額な買い物だからこそ、この設置コストが導入の決断を悩ませるものですが、コストを抑える方法も存在します。
ここからは設置コストを抑えるために有効とある
- 補助金
- 0円ソーラー
この2つをご紹介します。
補助金を利用する
太陽光発電の補助金とは、国・自治体が提供する支援制度です。現状、太陽光発電システムは普及促進が行われており、再生可能エネルギーを利用するシステムは補助金を利用しながら設置できます。
国の補助金は、太陽光発電の設置費用や蓄電池の導入費用を一部負担する仕組みです。補助額や条件は年度ごとに変更されるため、最新の情報をチェックしておきましょう。一方で、自治体の補助金はそれぞれの地域で異なります。1kWあたり数万円の補助が出ることが、一般的です。
国と自治体の補助金は、条件を満たせば併用可能です。また、お住まいの地域によって条件や補助額は異なるため、最新の情報をチェックしてみましょう。
ハチドリソーラーでは、補助金を一覧でご紹介しています。お住まいの地域にはどのような補助金があるのか、以下のサイトから確認してみてください。
0円ソーラーを利用する
0円ソーラーとは、初期費用を一切支払わずに太陽光発電システムを導入できるサービスです。「なぜ0円なの?」と疑問に思う方もいると思いますが、これは設置費用を業者が負担し、利用者に貸し出す仕組みであるからです。利用者は一定の条件で電力を使用したり、発電した電力の一部を売電に回したりして、サービス費用を支払うこともあります。
0円ソーラーでは、初期費用や設置コストを大きく削減できます。一方で、太陽光発電の大きな特徴である売電収入が得られないこともあり、0円ソーラー選びは慎重に行うことが大切です。
ハチドリソーラーでも、0円ソーラーを提供しています。ハチドリソーラーでは、一般的な0円ソーラーと異なり「売電収入も可能」な点が特徴です。また、発電した電気は制限なく利用可能であり、契約満了後は無償譲渡も可能となっています。
0円ソーラーのデメリットを補うソーラーサービスが気になる方は、ぜひハチドリソーラーもチェックしてみてくださいね。
太陽光発電の設置コストは回収できる?
太陽光発電の設置コストは、太陽光発電の電気代削減の効果や売電などで「元が取れる」のが基本です。つまり、特別な状況でない限り「設置コストは回収できる」というのが結論です。
詳しくチェックしていきましょう。
太陽光発電は「元が取れる」
太陽光発電は売電単価、期間が決まっており、採算性が把握しやすいシステムです。また、元が取れるかどうかは「損益分岐点」を計算するとわかりますが、特に高額な設備の投入がない限りは、長い目で見るとほぼ確実に儲けが出ます。
いつごろ元が取れるのか、また早く利益を得たい場合はどうすればよいのかは、導入前のシミュレーションで解決できます。詳しくは後ほど解説するので、参考にしてください。
元が取れない場合とは?
ほとんどの太陽光発電は「元が取れる」とお伝えしましたが、例外もあります。例えば、
- 太陽光発電事業者の選択ミスをし、粗悪品を取り付けられた
- 自然災害によって破損し、太陽光発電そのものが利用できなくなった
- 引っ越しをしたため、撤去や移設に費用がかかってしまった
などが理由として挙げられます。
損益分岐点はどんなにコストを見直しても、数年で訪れることはありません。そのため、業者選びをする際はしっかりと比較・検討し、将来の見通しが立ってから設置する、自然災害時の補償内容を確認しておくといった対策が必要です。
心配な場合は節電額や売電収入をシミュレーションする
太陽光発電は、基本的には元が取れるといっても、節電効果や発電量、どんな生活スタイルかによって、かかるコストが各家庭で異なります。
そこで、業者に節電額や売電収入をシミュレーションしてもらい、問題を解決しておきましょう。ハチドリソーラーでは無料でシミュレーションを実施しています。家庭の電気の使い方や、設置するパネル数に応じた発電量などをさまざま想定できるため、気になる方はぜひ試してみてください。

太陽光発電設置コストは手頃に!コストとメリットを比較しよう
太陽光発電の設置コストは高いイメージが強いのですが、実は補助金や0円ソーラーを利用することで初期費用を抑えられます。また、設置コストは年々安くなっている傾向があり、国が設置を推奨している背景からも、今後補助金の強化なども予想できます。
ただし、太陽光発電は決して安い買い物ではありません。設置のメリットとコストを比較し、家庭に最適な選択をしてみましょう。
本記事でもご紹介したように、ハチドリソーラーは初期費用のかからない0円ソーラーを提供します。環境に配慮した持続可能なエネルギー源であり、電気代の節約にもつながる環境にも家庭にも優しい太陽光発電を、ぜひハチドリソーラーで始めてみませんか?
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