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子育てグリーン住宅支援事業2025とは?補助金額・対象者・期間をわかりやすく解説

2025.06.23 2025.06.24

この記事は2025/06/24に更新されています。

環境にやさしく、エネルギー効率の高い住まいの取得やリフォームを支援する制度として、2025年度から「子育てグリーン住宅支援事業」がスタートします。

これまでの「子育てエコホーム支援事業」の後継的な制度で、GX志向型住宅を含む高性能住宅に対して、手厚い補助金が交付されるのが特長です。

この記事では、子育てグリーン住宅支援事業の目的や補助額、対象となる住宅や世帯の条件をわかりやすく解説します。補助金の申請期間・方法にも触れていますので、ぜひご参照ください。

子育てグリーン住宅支援事業2025とは?

子育てグリーン住宅支援事業とは、家庭の光熱費負担を軽減しながら、環境に配慮した省エネ住宅普及の後押しが目的の補助制度です。カーボンニュートラル実現に向けた政府方針の一環として打ち出されており、断熱性能や再エネ設備を備えた住宅への支援が強化されています。

「GX志向型住宅」「ZEH住宅」「長期優良住宅」の新築・既存住宅のリフォームを対象として、工事費用の補助金を受給できる制度です。

子育てエコホーム支援事業2024との違い

主な項目2024年度 子育てエコホーム支援事業2025年度 子育てグリーン住宅支援事業
対象住宅(新築)・長期優良住宅
・ZEH水準住宅
・GX志向型住宅
・長期優良住宅
・ZEH水準住宅
対象世帯(新築)子育て・若者夫婦世帯のみGX志向型住宅:全世帯対象
その他、子育て・若者夫婦世帯のみ
対象世帯(リフォーム)全世帯対象全世帯対象
補助金額(新築)最大100万円(長期優良)
最大80万円(ZEH水準)
最大160万円(GX志向型住宅)
最大100万円(長期優良)
最大60万円(ZEH水準)
補助金額(リフォーム)最大60万円
(既存住宅購入+リフォーム時)
最大30万円(それ以外)
最大60万円(条件により異なる)
省エネ基準ZEH水準ZEH水準
+断熱等級6以上など高性能要件もあり
賃貸住宅リフォーム対象外対象(法人による賃貸住宅も補助対象)

GX志向型住宅は2025年制度で新設された枠組みで、高性能かつ脱炭素に貢献する住宅が対象です。「子育て世帯」や「若者夫婦世帯」は補助対象が広く、一般的な世帯よりも優遇された補助内容となっています。

さらに、もっとも性能の高いGX志向型住宅であれば、子育てエコホーム支援事業2024とは異なり世帯制限なく補助金を利用できるのも子育てグリーン住宅支援事業の特徴です。

子育て世帯・若者夫婦世帯の定義と条件

「子育てグリーン住宅支援事業(2025)」で補助対象となる世帯の定義は以下のとおりです。

  • 子育て世帯:2025年4月1日時点で18歳未満の子を持つ世帯
  • 若者夫婦世帯:2025年4月1日時点で夫婦いずれかが39歳以下である世帯

着工時期によっては、判定基準日が1年前倒しとなる場合があります。なお、GX志向型住宅はすべての世帯が補助対象になるため、一般世帯でも子育てグリーン住宅支援事業の制度を活用できます。

子育てグリーン住宅支援事業の補助金額はいくら?

子育てグリーン住宅支援事業では、住宅の性能や世帯の属性によって補助額が異なります。特に、新築のGX志向型住宅に対する補助額は最大160万円と高額で、環境性能の高い住宅ほど支援が手厚くなる仕組みです。

ここでは、子育てグリーン住宅支援事業の新築・リフォーム等で貰える補助額を解説します。

GX志向型住宅とは?基準や補助金条件等をわかりやすく解説

新築住宅の補助額一覧

住宅タイプ補助対象世帯補助上限額加算条件
GX志向型住宅すべての世帯最大160万円/戸加算なし
長期優良住宅子育て世帯または若者夫婦世帯最大80万円/戸古家除却で+20万円
ZEH水準住宅子育て世帯または若者夫婦世帯最大40万円/戸古家除却で+20万円

出典元:子育てグリーン住宅支援事業「注文住宅の新築:対象要件の詳細

※ 古家除却とは、対象住宅の建築前に旧住宅を解体すること。複数物件を除却しても加算は20万円が上限です。

子育てグリーン住宅支援事業の補助金では、GX志向型住宅に限ると、世帯の年齢や家族構成に関係なくすべての人が補助対象となる点が特徴です。これまでの「子育てエコホーム支援事業」と比べて、幅広い世帯が補助金を利用できるようになっています。

なお、リフォームは子育てグリーン住宅支援事業の補助金とセットで、「先進的窓リノベ2025事業」や「給湯省エネ2025事業」などと組み合わせることも可能です。しかし、同一工事箇所に対して複数の補助金を重複して受け取ることはできません。

新築住宅の要件

  • 自らが居住する住宅であること(住民票で確認)
  • 床面積が50㎡以上240㎡以下
  • 建築基準法に基づき1年以内に完成し、未入居であること
  • GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅の性能基準に適合していること
  • 2024年11月22日以降に基礎工事より後の工程へ着手
  • 2026年1月31日までに補助額相当以上の工事進捗(出来高)を完了していること

リフォーム住宅の補助額一覧

リフォーム内容補助上限額
必須工事を3つ実施最大60万円/戸
必須工事を2つ実施最大40万円/戸

出典元:子育てグリーン住宅支援事業「リフォーム:対象要件の詳細

対象となるリフォーム工事

補助対象となるのは、以下の1~3の「必須工事」のうち2つ以上を実施した場合です。

区分内容最大補助額詳細リンク
必須工事1.開口部の断熱改修(窓や玄関など)ガラス交換:4,000~14,000円/1枚あたり内窓設置:11,000~17,000円/1箇所あたり外窓交換:22,000~34,000円/1箇所あたりドア交換:43,000~49,000円/1箇所あたり公式ページ
2.躯体の断熱改修(壁・天井・床の断熱など)外壁・間仕切り:84,000~169,000円/戸屋根・天井:30,000~60,000円/戸床:52,000~105,000円/戸公式ページ
3.エコ住宅設備の設置(高効率給湯器、節水型トイレなど)太陽熱利用システム:30,000円/戸高断熱浴槽:32,000円/戸高効率給湯器:30,000円/戸蓄電池:64,000円/戸公式ページ

さらに、1~3の必須工事を2つ以上行った場合は、以下の「任意工事」も補助金の対象となります。ただし、リフォーム住宅の補助額上限である40~60万円を超えて交付されることはありません。

区分内容貰える補助額の詳細詳細リンク
任意工事4.子育て対応改修家事負担軽減に資する住宅設備:11,000~25,000/戸防犯性の向上に資する開口部の改修:22,000~53,000円/1箇所あたり生活騒音への配慮に資する開口部の改修:8,500~36,000円/1箇所あたりキッチンセットの交換を伴う対面化改修:91,000円/戸公式ページ
5.防災性向上改修ガラス交換:7,000~18,000円/1枚あたり外窓交換:16,000~41,000円/1箇所あたり公式ページ
6.バリアフリー改修手すりの設置:6,000円/戸段差解消:7,000円/戸廊下幅等の拡張:28,000円/戸衝撃緩和畳の設置:21,000円/戸公式ページ
7.空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置3.6kW以上:27,000円/台2.2kW超〜3.6kW未満:24,000円/台2.2kW以下:20,000円/台公式ページ
8.リフォーム瑕疵保険等への加入7,000円/契約公式ページ

なお、1~8の工事をまとめて、1申請当たりの補助額合計が5万円未満の場合は補助金の対象になりません。

リフォーム住宅の要件

  • 対象住宅は既存住宅(築1年以上、または過去に人が居住していた住宅)
  • 所有者・賃借人・買取再販事業者等が対象
  • 必須工事(開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、エコ住宅設備の設置)のうち2つ以上を行うこと
  • 任意工事(4~8)は、必須工事と同時に実施することで補助対象
  • 1申請あたり補助額の合計が5万円以上であること

【2025年】子育てグリーン住宅支援事業の申請スケジュールまとめ

子育てグリーン住宅支援事業の申請は、すべて「グリーン住宅支援事業者」が代行します。一般消費者である個人(施主や購入者)が国に直接申請することはありません。

ここでは、子育てグリーン住宅支援事業の申請スケジュールについてご紹介します。

申請受付期間(新築)

  • 第Ⅰ期:2025年5月14日~5月31日 ※終了
  • 第Ⅱ期:2025年6月1日~6月30日
  • 第Ⅲ期:2025年7月1日~12月31日

申請受付期間(リフォーム)

2025年4月末~2025年12月31日

新築・リフォーム共通の申請の流れ

  1. 登録事業者と契約
  2. 共同事業実施規約の締結(補助金の扱いを明確にする書面)
  3. 工事着工(新築は基礎工事以降が対象)
  4. 交付申請の予約(任意)→本申請(事業者が代行)
  5. 審査・交付決定
  6. 工事完了後に実績報告(事業者提出)
  7. 補助金の交付(事業者経由で施主に還元)

注意点:補助金申請は予算上限に達すると終了してしまう

出典元:子育てグリーン住宅支援事業「長期優良住宅・ZEH水準住宅・予算に対する補助金申請額の割合(新築)
出典元:子育てグリーン住宅支援事業「GX志向型住宅・予算に対する補助金申請額の割合(新築)
出典元:子育てグリーン住宅支援事業「予算に対する補助金申請額の割合(リフォーム)

制度は先着順のため、国の予算上限に達すると期間内でも受付が終了します。申請希望者は、できるだけ早めの準備と手続きを心がけましょう。なお、予算の進捗は子育てグリーン住宅支援事業の公式ページから確認できます。

よくある質問(Q&A)

Q. 補助金の申請は自分でできますか?

A. できません。登録事業者がすべて代行します。

Q. 申請の締切はいつですか?

A. 遅くとも2025年12月31日までです。ただし、予算上限に達すると前倒しで終了します。

Q. 対象となる工事はどんな内容?

A. 一定の省エネ性能を満たす新築またはリフォームが対象です。詳細は登録事業者に確認するのをおすすめします。

Q. 補助金はいつもらえる?

A. 工事完了後、実績報告を経て事業者に支給され、その後施主に還元されます。

Q. ほかの補助金と併用は可能?

A. 内容により併用できる場合があります。必ず事前に事業者へ確認するのをおすすめします。

まとめ:子育てグリーン住宅支援事業のスムーズな申請には早めの準備が大切

  • 申請締切は2025年12月31日(予算上限で早期終了あり)
  • 申請は登録事業者が代行。個人申請は不要
  • 契約・書類準備は早めに開始を

子育てグリーン住宅支援事業の制度を活用したい方は、グリーン住宅支援事業者に相談して、該当する住宅・設備の導入を進めましょう。事前の申請を経て工事を進めることで、最大で100万円以上の補助金を得られます。

とはいえ、子育てグリーン住宅支援事業には申請の受付期間や予算の上限があるのも事実です。例年通りであれば受付期間前に予算が尽きるケースがほとんどなため、早めの行動が重要と言えます。

もし、子育てグリーン住宅支援事業の補助金で「エコな暮らしを実現したい」とお考えの方は、この機会に太陽光発電設備の導入もご検討ください。国・都道府県・自治体で太陽光向けの補助金が出ており、最大で100万円以上の導入コストを浮かせられるケースもあります。

さらに、0円ソーラーなどのサービスをお選びいただければ、初期費用0円で太陽光発電を導入できるのもポイントです。ハチドリソーラーでは、初期費用の負担なく太陽光発電・蓄電池をご導入いただけるプランをご用意しております。

太陽光発電と蓄電池を導入すれば、電気代の節約や災害時の備えとしても安心です。補助金との併用で、さらに負担額を抑えてお得に導入できます。子育てグリーン住宅支援事業とあわせて、エコな暮らしの第一歩として、補助金の活用をぜひご検討ください。

    この記事のライター

  • 所属
    代表取締役
    名前
    池田 将太
    これまでの経験

    麗澤大学に在学中、大洋州の島国ミクロネシア連邦へ渡航し、同国の環境問題に衝撃を受けて国際協力活動を開始しました。小学校における環境教育や廃棄物を活用した商品開発を経験した後、島国のエネルギー課題のモデルを研究し、2020年10月より小水力発電のコンサルティングを行う株式会社リバー・ヴィレッジでインターンとして勤務。2021年4月からは、社会課題をビジネスで解決する株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒起業家として入社し、ハチドリ電力事業にて法人営業やカスタマーサポート業務に従事しました。その後、同年7月に初期費用0円のハチドリソーラー事業を創業し、2022年8月にハチドリソーラーを独立法人化し、代表取締役に就任。その後2023年12月には自然エネエルギー小売事業「ハチドリ電力」の代表にも就任。

    ハチドリソーラーでの担当業務

    新規事業の立案・戦略設計・およびBtoBアライアンス営業に重点を置いています。国内外のエネルギー問題に対応するため、革新的な社会的ソリューションの開発に注力しています。市場のニーズを深く理解し、持続可能なビジネスモデルを生み出すことで、エネルギー分野における重要な社会課題を解決します。

    私の想い

    世界規模の大きな課題である「地球温暖化」「エネルギー資源」問題の解決に人生を賭けて、取り組んでいきたいです。
    「今よりいい社会を次の世代につなぐ」その想いを大切にして、本当に持続可能と呼べる社会づくりに取り組んでいきます。

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