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【初心者向け】太陽光発電のメンテナンス義務とは?自分でチェックする方法や注意点を詳しく解説

2025.04.27 2025.05.12

この記事は2025/05/12に更新されています。

太陽光発電システムとは、太陽の光を電力に変換するシステムです。しかし、太陽光パネルなどのシステムを設置した後も、その機能を最大限に活かし続けるためには、適切なメンテナンスが必要です。

「自分で管理や手入れをしなければいけない」と思うと、なんだか負担に感じてしまいますよね。

実は、太陽光パネルの寿命は約30年ほどと長持ちします。メンテナンス・定期点検は日々の発電を効率よく行うためには欠かせず、長期的に見るとメンテナンスを行うことで、発電量を伸ばす効果が期待できます。

この記事では、太陽光発電のメンテナンスが気になる方へ向けて、自分でチェックする手順から専門業者に依頼する方法まで解説します。太陽光発電でメンテナンスをするメリットや必要な理由についても解説しますので、ぜひご参照ください。

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家庭用太陽光発電もメンテナンスが義務化された

事業者だけでなく、家庭向けの太陽光発電(10kW以下)もメンテナンス(定期保守点検)が義務化されています。2017年4月1日にFITが改正されたことで、住宅用の10kW未満の太陽光発電でも、売電を行う場合には定期的なメンテナンス・保守点検が義務となりました。

そのため、設置後も安全・効率的に発電を続けるため、太陽光発電設備の所有者は定期点検のメンテナンスを実施しなければなりません。

点検頻度は「最低でも4年に1回」、設置1年目にも点検が必要とされています。点検義務を怠ると、最悪の場合はFIT認定が取り消され、売電できなくなる可能性も。

そのため、家庭用太陽光発電も法律にしたがって定期的にメンテナンス・点検をすることが大切です。

太陽光発電システムのメンテナンスはなぜ必要メリットは?

太陽光発電のメンテナンスは、単に故障を防ぐだけでなく、「発電量の最大化」によって、投資回収期間を短縮できるのがポイントです。また、安全面の確保や法的な義務を満たすためにも必要な作業となります。

ここでは、太陽光発電システムのメンテナンスを行うメリットについて解説します。

発電効率を維持できるから

太陽光発電システムのメンテナンスは、発電効率を長期間にわたり高く保つために必要不可欠です。

パネル表面に汚れや埃、鳥のフンなどが付着すると、太陽光の吸収量が減り、発電効率が低下してしまいます。また、機器の劣化や故障を早期に発見することで、無駄な損失を防げるのもポイントです。

定期的な清掃や点検を怠った場合、設置から10年で発電効率が95〜97%、20年後には80〜85%台まで低下するケースもあります。逆に、定期メンテナンスを実施している家庭では、20年経過しても高い効率を維持できている例が多く見られます。

年に1回程度の定期メンテナンスを計画的に実施することで、安定した発電量と投資効果を得られるのがメリットです。

安全性を維持できるから

太陽光発電システムのメンテナンスは、設備や周囲の安全性を確保するためにも重要です。屋外設置の太陽光パネルは、自然災害や動物による被害、経年劣化などでトラブルが発生しやすい設備です。メンテナンスを怠ると、事故や火災など重大なリスクにつながる可能性があります。

実際に、配線を小動物がかじったことで漏電・出火したり、架台の固定が緩みパネルが飛ばされてしまう事故も報告されています。こうしたリスクは、定期的な点検で早期発見・対策が可能です。

専門業者による定期点検を受けることで、自宅や近隣の安全を守るメリットにも繋がります。

法的義務を満たせるから

先述した通り、一定規模以上の太陽光発電システムは、メンテナンスが法律で義務付けられています。

2017年4月に施行された改正FIT法により、住宅用(10kW未満)を含む太陽光発電システムの所有者は、定期的な点検・保守を実施し、その記録を保存することが求められるようになりました。

FIT制度を利用している場合、最低でも4年に1回の点検が必要です。メンテナンスを怠ると、売電認定の取消や指導・命令などの行政処分を受ける可能性があります。

法令遵守のためにも、点検記録の保存や定期メンテナンスの実施を忘れずに行いましょう。

太陽光発電のメンテナンスでチェックする機器と作業内容

太陽光発電システムのメンテナンスでは、パネルやパワーコンディショナーなど複数の機器が対象となり、点検・清掃・測定・修理など多岐にわたる作業が行われます。

主なメンテナンス対象機器と作業内容は以下の通りです。

  • 太陽光パネル:汚れや破損、焦げ、絶縁抵抗値・開放電圧の測定、洗浄や清掃
  • パワーコンディショナー:異音や発熱、通気孔の目詰まり、絶縁抵抗や接地抵抗の測定、清掃
  • 接続箱・集電箱:内部の配線や端子の緩み、腐食、損傷の確認
  • 配線・ケーブル:破損や劣化、絶縁抵抗の測定、固定金具の緩みチェック
  • ブレーカー・電力量計:動作確認や異常の有無
  • 架台:サビや破損、ボルトの緩み、傾きや固定状態の確認
  • その他:雑草による影の確認、フェンスや周辺設備の損傷確認

点検方法は、目視による外観チェック、計器を用いた数値測定、必要に応じた洗浄や部品交換などがあります。

発電効率と安全性を維持し、法令を遵守するためにも、上記の機器を対象とした定期的な点検・メンテナンスが大切です。なお、パワコンの通気孔周りの掃除やケーブル劣化の目視は個人でもある程度行えますが、パワコン内部や屋根の上のケーブルなどは個人ではカバーできないケースも多くなっています。

安全性・確実な作業品質を担保するためにも、専門業者に依頼し、必要に応じて清掃や部品交換を実施しましょう。

なお、「0円ソーラー」の「ハチドリソーラー」では、15年間の機器保証・災害補償、25年間のパネル出力保証などさまざまなサービスをご提供しております。契約期間中の故障に関しては、弊社が無償で対応させていただきますので、お客様の手を煩わせる心配もございません。

興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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メンテナンス費用の相場はどれくらい?

専門知識がないオーナーでもできる日常点検と、専門家が行う詳細な点検は異なります。適切なメンテナンスのためには、両方を組み合わせることが重要です。

定期点検の費用

住宅用太陽光発電システムの定期点検費用は、4年に1回あたり約2万円~5万円が相場で、年5,000円程度が目安となります。

点検内容や業者、システムの規模によって費用は異なりますが、資源エネルギー庁や複数の業界調査によると、4年に1回程度の定期点検が推奨されており、その都度2万円前後が一般的な水準です。

ただし、精密点検やパワーコンディショナーの点検を含む場合は、費用が3万円~5万円に上がることもあります。

  • 簡易点検(目視・発電量チェック):1万円~3万円
  • 精密点検(サーモグラフィ・ドローン活用):3万円~5万円
  • 一般的な定期点検(10kW未満):1回あたり約2万円
  • 住宅用5kWシステムの場合、20年間で約10万円(4年に1回×5回)

発電効率や安全性を長く維持するためにも、数年に一度の定期点検を計画的に実施しましょう。点検費用は施工業者によって差があるため、事前に見積もりやサービス内容を比較することもおすすめです。

なお、太陽光発電のリースサービスであれば、期間中のメンテナンス・保証が無料なケースも多いため、突発的に発生するメンテナンスコストのリスクを低減できます。

故障時の修理・部品交換費用

太陽光発電システムの故障時には、修理や部品交換で数万円から数十万円の費用がかかることがあります。修理費用は、どの部品が故障したかや交換の有無によって大きく異なります。特にパワーコンディショナー(パワコン)は10~15年で交換時期を迎えることが多く、交換費用が高額になる傾向があります。

  • 太陽光パネルの修理:1枚あたり十万円前後、複数枚交換なら数十万円になる場合も
  • パワーコンディショナーの修理:部品交換で3万円前後、全体交換で20万円~35万円が相場
  • その他の軽微な修理(配線や端子の交換など):2万円~5万円程度

メーカーや施工会社の保証期間内であれば、無償または割安で対応できる場合もあります。故障時の高額な出費を避けるため、保証内容が充実したメーカーや施工会社を選ぶことが重要です。

日頃から発電量のモニタリングを行い、異常を早期に発見すれば修理費用の増加も防げます。パワコンの寿命や交換時期も見越して、将来的な費用を準備しておくと安心です。

その他にかかる可能性のあるコスト

清掃作業や雪下ろしなどが考えられます。これらも発電効率を維持するために必要な作業であり、費用とともに計画的に行うべきです。

太陽光発電のメンテナンスで行う詳細な作業内容

太陽光発電のメンテナンスには、「目視点検」「電気的点検・数値測定」「清掃・草刈り・周辺環境の管理」「ボルトの増し締め・部品交換」「遠隔監視・発電量モニタリング」などさまざまな要素が含まれます。

事前に作業内容を把握して、自分でやるべきか、業者へ依頼すべきかを比較検討することが大切です。ここでは、太陽光発電のメンテナンス作業内容についてそれぞれ解説します。

目視点検

目視点検は、太陽光発電システムの外観や周辺環境に異常がないかを直接目で見て確認する基本的な作業です。目視点検によって、パネルや架台、配線の破損・汚れ・緩み・影など、発電効率や安全性に影響するポイントがないか早期に発見できます。

  • パネルの割れや汚れ、焦げ、コーティングの劣化
  • 架台やボルトのサビ・緩み・傾き
  • ケーブルの断線・たるみ・損傷
  • 雑草や木の影、落ち葉の付着
  • フェンスや周辺設備の破損 など

定期的に目視点検を行うことで、トラブルの早期発見と発電効率の維持につながります。自分でできる範囲の点検も有効ですが、屋根の上のチェックは危険が伴うため、専門業者による詳細なチェックも定期的に依頼しましょう

電気的点検・数値測定

電気的点検は、専用機器を使ってシステムの電気的な異常や劣化を数値で確認する重要な作業です。目視だけでは分からないパネルやパワーコンディショナー、配線の不具合や断線・劣化などを、電圧や抵抗値の測定によって正確に把握できます。

  • パネルごとの開放電圧・絶縁抵抗・接地抵抗の測定
  • ストリング(複数パネルの直列回路)ごとの電圧・電流測定
  • パワーコンディショナーの動作確認、異音・発熱・通気孔の目詰まりチェック
  • サーモグラフィによるホットスポット(異常発熱部位)の検出 など

電気的点検は専門知識と機材が必要なため、必ず専門業者に依頼しましょう。定期的な数値測定で、故障や劣化を未然に防げます。

清掃・草刈り・周辺環境の管理

パネルや周辺の清掃、草刈りなどの環境管理は、発電効率と安全性を保つために欠かせません。パネル表面の汚れや鳥のフン、雑草や落ち葉による影は、発電量の低下や機器の劣化を招くため定期的な清掃・管理が必要です。

  • パネル表面の洗浄や拭き取り
  • 周辺の草刈りや落ち葉の除去
  • パネル下や架台周辺の雑草管理
  • 必要に応じてパネルのコーティング など

清掃や草刈りは自分で行うこともできますが、高所作業や広範囲の場合は専門業者に依頼しましょう。定期的な環境管理で、発電効率の低下やトラブルを防げます。

ボルトの増し締め・部品交換

ボルトの増し締めや部品交換は、設備の安全性と長寿命化のために必要な作業です。長期間の使用や風雨によって、架台やパネルの固定部が緩んだり、部品が劣化・損傷するケースがあります。

ボルトのゆるみを放置すると事故や設備破損につながります。

  • 架台やパネルのボルト・ナットの増し締め
  • 劣化したケーブルや端子の交換
  • 損傷したパネルやパワーコンディショナーの交換 など

安全のため、数年に1回程度は専門業者による増し締めや部品点検・交換を実施しましょう。ただし、災害後など異常を感じた場合は速やかに業者へ相談してください。

遠隔監視・発電量モニタリング

遠隔監視や発電量モニタリングは、日常的にシステムの異常を早期発見するための有効な手段です。発電量の変化や異常値をリアルタイムで把握できるため、トラブルの早期対応や発電ロスの最小化につながります。

  • 発電量の自動記録・グラフ表示
  • 異常値や発電量低下時のアラート通知
  • 遠隔地からのシステム状態確認 など

発電量モニターや遠隔監視システムの導入を検討し、日常的なチェックを習慣化しましょう。異常時はすぐに専門業者へ連絡することが大切です。

太陽光発電システムの一般的な故障と対策

例えば清掃作業や雪下ろしなどが考えられます。これらも発電効率を維持するために必要な作業であり、費用とともに計画的に行うべきです。

クラスタ断線とは

パネル内の配線が断線し、部分的に発電しなくなる現象です。対策として定期的な点検・清掃を行い、早期に異常を発見しましょう。

経接地線の不備

経年劣化による不具合は避けられませんが、定期的な点検で早期に対策を取ることが重要です。特にパネルの表面汚れは発電効率を低下させます。

経年劣化による不具合

接地線の不備も見逃せません。適切な接地がなされていないと、雷などの自然災害時に大きなダメージを受ける可能性があります。

経配線たるみ、固定金具・架台ボルトのゆるみ

配線のたるみや固定金具・架台ボルトのゆるみも、定期的な点検で早めに発見することが必要です。

ハチドリソーラーのメンテナンス・サポート

ハチドリソーラーではお客様が発電量の異変にすぐ気づけるよう、ソーラープランであれば「カラーモニターの設置」、ソーラー+蓄電プランの場合には「スマホで発電量を確認できる仕組み」を標準で提供しております。

また、万が一の故障の際はハチドリソーラーが保証をつけているので、新品交換を何度でも行えるのが特徴です。「メンテナンスの手間が面倒」「安定してシステムを稼働させたい」「突発的なメンテナンス・交換費用は避けたい」とお考えの方は、この機会にハチドリソーラー
詳しくはこちらをご覧ください。

7. まとめ

本記事を通じて、太陽光発電システムのメンテナンスの重要性とその具体的な方法について理解していただけたかと思います。定期点検費用は4年に1回、数万円程度で、1年約5,000円程度だとされています。

太陽光発電のメンテナンスは、発電効率と安全性を維持するため、そして法的義務を遵守するために必要です。点検は目視点検、精密点検、遠隔監視、定期的な作業などがありますが、日常の点検は自分で行い、専門的な点検はプロに依頼するのが一般的です。また、故障や不具合が発生した場合は、早急な対策が求められます。

もし、太陽光発電システムを長期間、効率よく使用するなら、適切なメンテナンスは欠かせません。定期点検だと費用が掛かりすぎる、とお悩みの場合は、突発的な故障を保証する保険の加入も選択肢のひとつです。

もし、太陽光発電のメンテナンス周りでお悩みの方は、この機会に0円ソーラーのハチドリソーラーをご検討ください。ハチドリソーラーでは、5年間の機器保証・災害補償、25年間のパネル出力保証などさまざまなサービスをご提供しております。

契約期間中の故障に関しては、弊社が無償で対応させていただきますので、お客様の手を煩わせる心配もございません。

全国47都道府県で導入をサポートしてきたノウハウより、お客様一人ひとりのケースにあったプランをご提案いたします。まずは無料のシミュレーションから、ぜひお気軽にご利用ください。

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    この記事のライター

  • 所属
    代表取締役
    名前
    池田 将太
    これまでの経験

    麗澤大学に在学中、大洋州の島国ミクロネシア連邦へ渡航し、同国の環境問題に衝撃を受けて国際協力活動を開始しました。小学校における環境教育や廃棄物を活用した商品開発を経験した後、島国のエネルギー課題のモデルを研究し、2020年10月より小水力発電のコンサルティングを行う株式会社リバー・ヴィレッジでインターンとして勤務。2021年4月からは、社会課題をビジネスで解決する株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒起業家として入社し、ハチドリ電力事業にて法人営業やカスタマーサポート業務に従事しました。その後、同年7月に初期費用0円のハチドリソーラー事業を創業し、2022年8月にハチドリソーラーを独立法人化し、代表取締役に就任。その後2023年12月には自然エネエルギー小売事業「ハチドリ電力」の代表にも就任。

    ハチドリソーラーでの担当業務

    新規事業の立案・戦略設計・およびBtoBアライアンス営業に重点を置いています。国内外のエネルギー問題に対応するため、革新的な社会的ソリューションの開発に注力しています。市場のニーズを深く理解し、持続可能なビジネスモデルを生み出すことで、エネルギー分野における重要な社会課題を解決します。

    私の想い

    世界規模の大きな課題である「地球温暖化」「エネルギー資源」問題の解決に人生を賭けて、取り組んでいきたいです。
    「今よりいい社会を次の世代につなぐ」その想いを大切にして、本当に持続可能と呼べる社会づくりに取り組んでいきます。

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