太陽光発電に最適!価格別のおすすめ家庭用蓄電池
最終更新日|2024年5月10日
1.家庭用蓄電池の概要
家庭用蓄電池は、太陽光発電システムと組み合わせて利用されることが一般的です。発電された電気を蓄え、夜間や天気の悪い日の電気使用時に電気を賄うことができます。
蓄電池の主な種類は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
鉛蓄電池 | 低コストだが、サイクル寿命が短い |
リチウムイオン電池 | 高性能だが、高価格 |
ニッケル水素電池 | 高いエネルギー密度だが、寿命が短い |
蓄電池は、発電された電気を効率的に活用するために欠かせません。設置場所や電力需要に合わせて、適切な種類と容量を選ぶ必要があります。蓄電池の導入により、ご家庭での電気の自給自足率が高まり、電気代の節約にもつながります。
近年では太陽光発電と蓄電池をセットで導入する家庭が増えています。
2.家庭用蓄電池の価格相場
経済産業省によると、蓄電池の本体価格の相場は蓄電容量1kWhあたり平均14万円であることを発表しています。
一般的なご家庭が設置する蓄電の容量はおよそ6kWh〜16kWh程度です。
一般的なご家庭に蓄電池を設置しようとする場合、本体価格だけでも90万円〜230万円程度の費用を用意しておく必要があります。
蓄電池の設置にかかる工事費
蓄電池は本体の購入にかかる費用だけでなく、設置のための工賃にも料金がかかります。
経済産業省は、蓄電池の設置費用の工賃相場は平均35万円程度であることを報告しています。
蓄電池は設置容量によって工賃はさほど変わらず、大容量の蓄電池を設置してもおおむね35〜40万円以下で設置できます。
ただし、蓄電池の設置を依頼する施工会社によっても、費用は異なるため中には工賃が高額な業者もあります。蓄電池の設置を検討する際は、いくつかの業者を比較して見積もりを取りましょう。
出典:経済産業省「蓄電池システムをめぐる現状認識」
3.家庭用蓄電池の価格の違い
家庭用蓄電池の価格は、蓄電池の容量が大きいほど、価格も高くなります。また、メーカーによっても価格が大きく異なりますので、販売店に相談の上、ご家庭にあった蓄電池を選びましょう。
蓄電池の種類による価格の違い
まず、蓄電池の仕様や機能によって価格が大きく異なります。太陽光パワーコンディショナー*(パワコン)と別に蓄電池専用のパワコンが必要になる単機能の蓄電池と、太陽光パワコンと蓄電池のパワコンが一体型になったハイブリッド型蓄電池では価格が数十万円単位で変わってきます。
*パワーコンディショナー(パワコン)
太陽光パネルで発電された電気は直流(流れる方向が一定の電流)ですが、この直流電気をご家庭で家電製品などを使うためには交流(周期的に大きさや向きが変化する電流)の電気が必要になるため、変換しなければなりません。その変換装置がパワーコンディショナーです。また、パワコンには屋内用と屋外用がありますが、蓄電池を設置する場合のパワコンは屋外用となります。
蓄電池の種類 | 価格帯(定価)* |
単機能型 | 313万円〜 |
ハイブリッド型 | 380万円〜 |
*価格は長州産業「スマートPVマルチ」シリーズのメーカー小売希望価格となります。詳しい価格はご相談ください。
メーカー保証やサポートによる違い
蓄電池の価格が異なる理由には、メーカー保証やサポート内容による違いも関係します。
蓄電池は設置にかかる初期費用が高額であるため、メーカー保証では補えない破損や賠償が発生した場合に大きな損害が出ます。そのため、もしもの場合に備えるために保険に加入する方もいます。保険に加入しておくことで、もしもの不運が起こった場合でも安心ですが、その分ランニングコストとして保険料が必要となります。
通常、蓄電池の保証期間は10年ほどで有償であれば15年という保証が一般的ですが、ハチドリソーラーがおすすめする長州産業の蓄電池は標準の保証期間が15年と長いため、保険料を抑えることが可能です。
4.補助金を活用して価格負担を減らす
自治体の補助金制度の活用
自治体の補助金制度を活用することで蓄電池をお得に設置できます。
例えば、2025年より新築の建物に太陽光発電の設置が義務化される東京都では、蓄電池に関して以下の補助金制度を設けています。
補助金額 | 詳細 |
[太陽光4kW以上の場合] ①蓄電池容量:15万円/kWh (※) ②太陽光発電設備容量:30万円/kW [太陽光4kW未満の場合] 15万円/kWh (※)、最大120万円/戸 | ※一住戸あたり次のうち、いずれか小さい額(最大1,500万円) ※ 5kWh未満の場合は19万円/kWh、5kWh以上6.34kWh未満の場合は一律95万円) |
東京都の場合、蓄電池の設置費用の多くが補助金で賄えます。
東京都以外にも蓄電池や太陽光パネルの設備に対する補助金を用意している自治体は多くあります。
各自治体の太陽光パネルや蓄電池の補助金一覧が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
▼合わせて読みたい記事 家庭用蓄電池の補助金について解説!
5.価格以外の選び方のポイント
ご家庭の電気使用量から適切な容量を選ぶ
自宅でソーラーパネルと蓄電池を導入する際には、家族構成や電気の使用量に応じた適切な容量を選定する必要があります。例えば、4人家族で年間消費電力量が5,000kWhの場合、下記のようなシステムを検討するとよいでしょう。
ソーラーパネルの容量 | 蓄電池の容量 | 電気の自給率 |
4.0kW | 9.6kWh | 40% |
5.5kW | 16.0kWh | 60% |
7.0kW | 19.2kWh | 80% |
このように、ソーラーパネルと蓄電池の組み合わせ容量を変えることで、電気の自給率を調整できます。
停電時の電気の供給力をチェック
家庭用蓄電池は次のような方法で電気の供給を行いますので、事前に仕様等で確認しておくといいでしょう。一般的に、蓄電池は短時間の停電に対応することが可能ですが、長時間の停電に対応するためには十分な容量が必要ですので、普段のご家庭の電気使用量と合わせて検討することが望ましいでしょう。
バックアップ電源
蓄電池が十分な容量を持っている場合、停電時に家庭の電気の需要を賄うことができます。容量が十分にあれば、照明や家電製品など通常通りに稼働させることが可能です。
自立運転機能
一部の蓄電池システムには、停電時に自立運転モードがあります。自立運転モードでは、蓄電池が太陽光パネルなどと連携して、電気の供給を確保します。
蓄電池の寿命と交換費用
一般的に、蓄電池の寿命は充放電サイクル数や年数で測定されます。一般的な蓄電池の寿命は10年から15年程度ですが、使用条件やメーカーによって異なります。
交換費用も同様に、蓄電池の種類や容量、ブランドによって大きく異なります。一般的には、蓄電池の交換費用は数十万円から数千ドルになることがあります。また、交換には取り外しや取り付け費も含まれる場合があります。
蓄電池を購入する際には、寿命や交換費用だけでなく、性能や保証、メンテナンスの容易さなども考慮することが重要です。また、将来的な交換費用を見越して、適切なメンテナンスや使用方法を心がけることも重要です。
6.メリット・デメリットの整理
蓄電池設置のメリット
電気代の節約が期待できる
昼間に太陽光発電で発電した電気を蓄電池に蓄え、夜間や電気の使用量が多い時間帯にその電気を使用することで、電気代を大幅に節約することが可能です。
停電時や災害時にも電気が使用できる
太陽光発電システムと蓄電池をセットで導入することで、災害時や停電時でもいつも通り電気を使うことができます。
小さいお子さまがいるご家族やペットを飼われているなど、災害時でも避難所ではなく自宅で過ごしたい方には太陽光発電と蓄電池の導入がおすすめです。
環境に配慮した生活が送れる
太陽光発電に蓄電池を設置して電気の節電をすることで、火力発電に頼る割合が減少するため温室効果ガスを削減できます。
環境を大切にしながら生活を送りたい方にも蓄電池の設置はおすすめです。
出典:経済産業省「今後の火力政策について」
蓄電池のデメリット
高額な初期費用がかかる
経済産業省によると、蓄電池の本体価格の相場は蓄電容量1kWhあたり平均14万円であることを報告しています。
一般的なご家庭に蓄電池を設置しようとする場合、本体価格だけでも70万円〜100万円程度の費用を用意しておく必要があります。
期待した節電効果が得られない場合がある
蓄電池の導入には高額な初期費用がかかってしまう場合が多いため、期待していたとおりに電気を活用できなかったり、節電効果を感じられないと、初期費用の回収に時間がかかることがあり、蓄電池の導入が失敗だったと感じてしまうかもしれません。
貯められる電気の量が決まっている
蓄電池は容量によって貯められる電気の量が決まっています。
設置した蓄電池の容量が小さい場合、昼間に貯められる電気量が少なく夜間や曇りの日の電気をすべて補うことができません。
一方で、容量が大きな蓄電池はその分本体価格が高額になります。
蓄電池を購入の際は容量不足に困らないように、あらかじめ、自宅での電気使用量を把握した上で適切な容量を設置する必要があります。
7.価格動向と今後の見通し
家庭用蓄電池の価格は、近年の原材料高による影響で値上がりする可能性があります。主要な部品である、電池セル(電池の構成単位の一つ)やインバーター(電気の変換装置)関連の資材価格が高止まりしており、メーカーは製品価格の値上げを余儀なくされています。
一方で、蓄電池関連は技術の革新により、将来的には価格低下が期待できます。従来の液体電解液を使わない蓄電池が実現し、安全性と長寿命化が図られるのではと見込んでいます
項目 | 現状 | 今後の見通し |
原材料価格 | 高止まり | 長期的には下落か |
生産技術 | 既存の技術 | 革新的技術の実用化 |
安全性 | 一定のリスク | 飛躍的な向上が期待 |
このように、蓄電池の価格は一時的な高止まりが予想されますが、新技術の普及次第では将来的に低価格化する可能性があります。
8.蓄電池をお得に設置するためのポイント
蓄電池を導入するためには、初期費用や維持費など、多くの費用が必要です。蓄電池の設置や維持にかかる費用を抑えて、お得に導入するためには以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 初期費用無料の蓄電池を選ぶ
- アフターサービスが手厚い会社を選ぶ
- 国や自治体の補助金制度を活用する
それぞれのポイントを理解して、お得に蓄電池を設置しましょう。
初期費用無料の蓄電池を選ぶ
蓄電池の設置にかかる初期費用を抑えたい方は、初期費用無料のメーカーを選ぶことが大切です。メーカーによってはリースサービスを行なっている所もあるため、初期費用を抑えてお得に設置できます。
ハチドリソーラーでは、太陽光パネルと蓄電池どちらも初期費用0円で設置できるリースサービスが用意されています。
また、最大15年間の長期災害補償が付いているため、落雷や火災などで万が一故障した際でも無償で修理してくれるため維持費も削減できます。
アフターサービスが手厚い会社を選ぶ
蓄電池は設置後の維持コストも必要です。そのため、アフターサービスが手厚い会社を選ぶことで設置後のランニングコストを削減できます。
メーカーや太陽光パネルの販売会社によっては、保証期間内の修理や交換を無料で対応してくれる会社もあります。
また、自然災害補償がついている場合は、もしもの災害時でも安心です。
蓄電池を設置後の費用負担も考えて、アフターサービスが手厚い会社を選ぶことがおすすめです。
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