太陽光発電に蓄電池は必要?価格と導入メリットを解説
最終更新日|2024年4月25日
そろそろ我が家にも太陽光発電を設置しようと検討している方で、
「せっかくなら蓄電池も一緒に設置するべき?」
と迷っている方が多いのではないでしょうか?
そこで皆さんを悩ませるのが、「設置費用」だと思います。
2023年度は、太陽光発電システム(4.5kW)の価格が約116万円、蓄電池(6.5kW)の価格が約168万円、それに足場代を含む工事費用も含めると約200万円以上かかってしまいます。
この200万円以上する設置費用をできるだけ安くするには、まず販売店に相談することがおすすめです。
最近では初期費用の0円で導入できるサービスもあるので、ご家庭の状況に合わせて太陽光の導入方法を検討することをおすすめします。
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0円ソーラーって本当?初期費用0円で太陽光と蓄電池をセットで導入する方法とは?
1. 太陽光発電システムと蓄電池の概要
太陽光発電システムの仕組み
太陽光発電は、太陽の光を活用して発電する方法です。太陽光はどんなに使っても枯渇しないことから再生可能エネルギーの一つとされています。発電方法としては、主に「太陽光パネル」と呼ばれる機器を使用して太陽光を電気に変換しています。
電気に変換するためには、太陽光パネルをメインに構成される太陽光発電システムが必要です。
蓄電池の役割と種類
蓄電池は、簡単に言うと「電気の貯金箱」です。蓄電池を設置することで、昼間にご自宅の太陽光パネルで作った電気を溜めておいて、夜間や天気が悪い日でも電気を使えるようにすることができます。
また、蓄電池には主に3つの種類があり、それぞれ役割が異なってきます。単機能蓄電池は太陽光パワーコンディショナー(パワコン)*とは別に蓄電池専用のパワーコンディショナーが必要となりますが、ハイブリット蓄電池は太陽光パワコンと蓄電池用のパワコンが一台でどちらもカバーできます。しかし、ハイブリット蓄電池は後付けができないため、太陽光パネルの設置と同時に設置する必要があります。
パワーコンディショナー(パワコン)とは
太陽光パネルで発電された電気は直流(流れる方向が一定の電流)ですが、この直流電気をご家庭で家電製品などを使うためには交流(周期的に大きさや向きが変化する電流)の電気が必要になるため、変換しなければなりません。その変換装置がパワーコンディショナーです。また、パワコンには屋内用と屋外用がありますが、蓄電池を設置する場合のパワコンは屋外用となります。
蓄電池の本体価格の相場
経済産業省によると、蓄電池の本体価格の相場は蓄電容量1kWhあたり平均14万円であることが公表されています。
一般的なご家庭が設置する蓄電の容量はおよそ5kWh〜7kWh程度です。そのため、家庭に蓄電池を設置する際の本体価格の相場は以下の通りです。
【蓄電池の本体価格の相場】
kWh | 5kWh | 6kWh | 7kWh |
本体価格 | 70万円 | 84万円 | 98万円 |
一般的なご家庭に蓄電池を設置しようとする場合、本体価格だけでも70万円〜100万円程度の費用を用意しておく必要があります。出典:経済産業省「蓄電池システムをめぐる現状認識」
2. 蓄電池を設置するメリット
「せっかくなら蓄電池も設置したいと思ったものの、太陽光発電と蓄電池を一緒に使うことでどのようなメリットがあるのか分からない。」
そんな方に、簡単に蓄電池のメリットを3つ紹介します。
①災害時の備えになる
②太陽光で発電した電気を夜まで使える
③ 電気の自家消費生活により環境に配慮した暮らしを送れる
災害時の備えになる
これは皆さんが最もイメージしやすいメリットかと思われます。
蓄電池を導入することで、自然災害等で万が一停電が起きた場合でもずっと安心して電気を使い続けられます。
太陽光で発電した電気を夜まで使える
太陽光発電で発電した電気は、太陽が出ている日中しか使えませんが、蓄電池に発電した電気を貯めておくことで、夜まで使うことができます!
さらに、ご自宅で使用する電気のうち70%を太陽光で発電した電気でまかなえたと仮定した場合、電気代を約65%削減することにもつながります。
環境に配慮した暮らしを送れる
通常、発電所で発電した電気は電線を通って私たちの家庭に届きます。
しかし、電線を移動している間にエネルギーロスが発生しており、ご家庭に届くときには本来発電した電気の5〜10%は何も使わずに消えてしまうといわれています。
この送電ロスは原子力発電所であれば約6基分に相当します。
参照:国立研究開発法人 科学技術振興機構 送電ロスをゼロにする超電導線材
一方、自宅で発電した電気は限りなくエネルギーロスが少ないため、自家消費生活にシフトすることで、より環境に良い暮らしが実現できます。
3. 太陽光発電と蓄電池のセット価格
ここまでは、蓄電池を入れるメリットを紹介してきました。ここからは、お得に蓄電池を設置する方法について、解説していきます。
ズバリ、蓄電池は太陽光パネルと同時に設置することでお得になります!!
理由としては、太陽光パネルと蓄電池を同時に設置することで、セット割引が適用されることが多いためです。
また、工事費用についてもまとめて行う方が1割ほど価格が安くなるため、蓄電池は太陽光発電とセットで導入することが安く設置する方法の1つになります。
ハチドリソーラーの場合、太陽光発電と蓄電池を別々で導入するのと比べて、セットで導入することで最大40万円お得に導入できます!
その理由は、太陽光発電と蓄電池をセットで導入することで太陽光パネルの価格が安くなることや、施工費用も別工事よりも安く対応してもらえることが多いためです。
ぜひ、太陽光発電の設置を考えていらっしゃる方は蓄電池と一緒に導入することを検討してみてください!
補助金制度の活用
蓄電池をお得に導入するためには補助金を活用することも大切です。
例えば、東京都では蓄電池単体での設置の場合、最大120万円、さらに蓄電池を太陽光発電システムとセットでの導入と各種条件を満たした場合、最大150万円の補助金が得られる制度を行っています。
こういった補助金は予算に限りがあるため、できるだけ早めにお申し込みすることをおすすめします。
補助金についても分からないことがあればハチドリソーラーへご相談ください!
4. おすすめの蓄電池メーカーと製品
「では、実際にどの蓄電池を選べばいいの?」
今や太陽光パネルのみならず、蓄電池も多くのメーカーが出しています。
ここでは、各メーカーの特徴を比較していきます!
<今回紹介するメーカー>
①ニチコン(nichicon)
②長州産業株式会社
③村田製作所
④パナソニック
⑤テスラ
主要メーカーの特徴比較
①ニチコン(nichicon)
ニチコンは、蓄電池の業界では有名なメーカーの1つです。家庭用の蓄電池としては、シェア1位を誇っており実績も多くあります。特徴としては、蓄電容量のバリエーションの豊富さです。
各ご家庭の状況にあわせて最適な蓄電池を選ぶことができます!
例えば、すでに太陽光パネルを設置しているご家庭には単機能蓄電システム、また新築やこれから太陽光パネルを購入するご家庭にはハイブリット蓄電システムがおすすめされています。
>>>電気自動車をお持ちの方必見!ハチドリソーラーの初期費用0円ニチコンEVパワーステーション付きプランとは?
②長州産業株式会社
長州産業株式会社は、太陽光パネルの製造を唯一日本で行っているメーカーとして有名です。
蓄電池のシェアも多く、安定した品質と供給量を誇っています。
長州産業の蓄電池の特徴としては、なんといっても業界を比較しても長い15年間の長期保証が6.5kWh・9.8kWh・16.4kWhの全ての蓄電池に付帯している点です。
また最近では20年間の保証付きの蓄電池もリリースされています。
蓄電池の寿命自体が10〜15年といわれている中、15~20年のメーカー保証がついているのは安心です。
ハチドリソーラーでは長州産業株式会社の蓄電池が初期費用0円で設置できます。
蓄電池を設置するといくらになる?お名前、電話番号、住所を記入するだけ!
③村田製作所
村田製作所は、もともと車や携帯などに使用されるリチウム電池でシェアを大きく占めていたメーカーになります。
村田製作所の特徴としては、今まで電池業界で培ってきた技術を反映させることにより実現した蓄電池の長寿命や安全性になります。15年の長期保証がついていることや、特に安全性の高い電池を採用していることから安心してお使いいただけます。
容量の小さい蓄電池を設置したい方には、村田製作所の蓄電池が良いでしょう。
④パナソニック
パナソニックも、太陽光パネルや蓄電池シェアを大きく占めている大手メーカーの1つです。リチウムイオン電池に関するノウハウを生かして開発された技術力の高い蓄電池になります。
ライフスタイルや設置環境に応じて蓄電池ユニットを組み合わせることで、蓄電池の容量を例えば12.6kWhや、13.4kWhの大容量タイプなど幅広く対応できることが特徴です。
太陽光は設置していないけど最低限の非常用電源は確保したいという方へ向けたポータブルタイプの蓄電池も取り扱っています。
⑤テスラ
電気自動車メーカーとして有名なテスラですが、家庭用蓄電池「パワーウォール」を2019年に発売し、2020年から日本での販売も開始しました。
テスラの特徴としては、13.5kWhの蓄電容量で約130万円(税込)という驚異の低価格になります。この値段は同容量の国産蓄電池と比べて1/3ほどです。
ただし、もともと海外のコンクリート製の壁を想定して作られているため、木造の場合は、設置時に外壁補強工事が必要になる場合があります。
また、海外製であるパワーウォールは日本のJET認証を受けていないため、各自治体の補助金対象になりません。
蓄電容量と寿命
蓄電池選びに必要となるのは、まず蓄電池の容量を決めることです。使用する容量がわからないと、どの蓄電池を選べばいいかがわからなくなります。容量を決める際には、考慮すべき点がいくつかあり、使用目的、停電時の想定、予算や設置スペースなどが含まれます。
現在、家庭用蓄電池として最も一般的に使用されるのはリチウムイオン電池です。リチウムイオン電池はその高い性能と寿命が長いことで知られており、家庭用蓄電池に適しています。
一般的に、リチウムイオン蓄電池の寿命は約10年から15年程度とされていますが、「サイクル数」と「年数」の2つの指標が蓄電池の寿命に大きく影響します。
5. 太陽光発電と蓄電池の適切な設置方法
適切な場所の選定
太陽光パネル:
- 太陽の光が日中、直接当たる場所に設置することが重要です。一般的に南向きの屋根が最適です。
- 周囲に高い建物や樹木がないことを確認し、日陰になる可能性を最小限に抑えます。
- 屋根の傾斜角を考慮し、日射条件に合わせて設置方法を検討します。
蓄電池:
- 室内、特に温度変化が少なく湿度が低い場所に設置するのが理想的です。これにより、蓄電池の寿命と性能が向上します。
- 蓄電池を設置する場所は、通気が良く、アクセスが容易な場所を選ぶべきです。
設置スペースと配置
設置する太陽光パネルと蓄電池の容量を予め計算し、使用する電力量に基づいて適切なサイズを選ぶ必要があります。また、そのサイズがご自宅に設置可能かどうかも確認する必要があります。
6. 蓄電池導入に関する注意点
初期費用の高さ
導入する蓄電池のシステムによって費用は大きく異なりますが、一般的な家庭用蓄電池システムの導入には、約300万円から600万円程度の初期費用が必要です。ただし、これはあくまで一般的な例であり、システムの規模や仕様、地域によって変動しますので、複数の業者から見積もりを取って比較検討し、経済的メリットが出るよう導入の計画を行いましょう。
メンテナンスの重要性
蓄電池のメンテナンスはシステムを安全かつ効率的に、また長期にわたって運用するために必要です。定期的なメンテナンスのスケジュールを立て、専門の技術者による点検を実施することで、蓄電池システムの全体的な性能と寿命を最大限に延ばすことができます。
また、リチウムイオン蓄電池は、不適切な管理が行われると火災や爆発のリスクがあります。メンテナンスにより、蓄電池の安全装置が適切に機能していることを保証し、リスクを最小限に抑えることができます。
まとめ
①蓄電池の設置は、販売店を通した方が安く購入できる
②蓄電池は太陽光パネルとセットで導入した方がお得になる
▶︎ハチドリソーラーなら最大40万円お得に!
③補助金を活用する
④ライフスタイルに合った適切な蓄電池を選ぶ
以上のことを踏まえて、ぜひご自宅への蓄電池の設置を検討してみてください。
ハチドリソーラーなら、購入プランだけでなく、200万円する初期費用を0円で太陽光パネルと蓄電池をセットで導入できる初期費用0円のリースプランもあります。
もちろん蓄電池セットだけでなく、太陽光発電のみでも初期費用が無料で設置できるプランもあるので、太陽光パネルだけをつけたい方でもぴったりなプランが見つかります!
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