【2023年】太陽光発電は買取価格が下がった今でも設置するべき?
最終更新日|2023年10月26日
最近では国内の各自治体による「太陽光パネルの設置義務化」の動きや、電気代の高騰が続いていることで、改めて太陽光を検討しているご家庭も多いのではないでしょうか?
2012年時点では、太陽光パネルの設置費用は200万円以上と高額であったにもかかわらず、戸建てへの太陽光パネルの設置件数が急激に増えました。
その理由には、発電した電気を10年間固定の価格で買い取ってくれる「FIT固定買取制度」が定める固定の買取価格(売電価格)が高かったことがあります。
太陽光発電は買取価格が下がった今でも設置するべきなのでしょうか?
「今は買取価格が下がったから、太陽光発電を始める価値がないのではないか?」
「太陽光パネルの設置を検討していたけど、経済メリットがないのであれば導入は難しい。」
そう思って太陽光パネルの設置を迷っている方も多いのではないでしょうか?
経済メリットがないと思われている太陽光発電、実はまだまだ導入メリットは沢山あります!
今回は、そもそもなぜ買取価格が下がってしまったのか、そしてまだまだ導入メリットいっぱいの住宅用太陽光発電の魅力をお伝えいたします。
ぜひ皆さんの太陽光パネル設置のご検討材料にしていただけると幸いです。
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なぜ太陽光発電の買取価格が下がったの?FIT固定買取価格の推移
FIT固定買取価格制度とは?
FIT固定買取制度をご存じでしょうか?
FIT固定買取制度とは、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で10年間買い取ることを国が約束する制度です。
年度 | 売電単価(円/kWh) |
2023年度 | 16円 |
2022年度 | 17円 |
2021年度 | 19円 |
2020年度 | 21円 |
2019年度 | 26円 |
2018年度 | 28円 |
2017年度 | 30円 |
2016年度 | 33円 |
2015年度 | 35円 |
2014年度 | 37円 |
2013年度 | 38円 |
2012年度 | 42円 |
2011年度 | 42円 |
2010年度 | 48円 |
2009年度 | 48円 |
このFIT買取価格は制度が始まった当初(2012年)は1kWhあたり42円でした。
これが年々下がり、今年のFIT固定買取価格は16円になっています。
一見、「太陽光パネルを設置するのは損ではないか?」と思われる方もいると思います。
しかし、このFIT固定買取価格が下がったのには理由があります。
<お役立ちコラムFIT固定買取価格が下がった理由とは?>
FIT固定買取価格は、太陽光発電システム(主に、太陽光パネルやパワーコンディショナー)の価格相場によって決定されます。
すなわち、いつ太陽光パネルを設置しても、FIT固定買取期間中の10年間の間に必ず初期費用が回収できる仕組みになっています。
太陽光発電システムの設置費用が10年前は4.5kWで約233万円であったのに対して、2021年時点では4.5kWで約123万円になっています。
このように設置費用も約半分まで下がったため、それに付随してFIT固定買取価格も下がっていくわけです。
そのため、FIT固定買取価格が17円/kWになった今でも、太陽光発電は十分経済メリットを生み出すものなのです。
現在の太陽光発電の経済的メリットは売電だけではなく、売電と自家消費を組み合わせて利用することで得ることができます!
>>>【売電で損をしない!】太陽光発電は売電だけが全てではない!?太陽光設置後の売電の使い方
2023年度のFIT申請期限
FIT制度は経済産業省並びに、各地域の電力会社からその年の申請締切が発表されるため、毎年申請期日があります。
2023年度のFIT申請締め切り日をこちらからご確認ください!
>>>2023年度太陽光発電のFIT申請締め切り日のお知らせ
また、今年の締切期日に間に合わなかった場合は、2024年度のFIT申請を行うことができます。
実太陽光発電の売電収入はどれくらい?
例えば、4.5kWの太陽光発電システムを設置した場合、発電量としては年間4,500〜5,000kWhほど見込めます。
戸建てにお住まいの4人家族で、月の電気使用量が450kWh(自家消費量:158kWh/月)の場合、月の売電収入は、292kWh × 16円=4,672円となり、年間でいうと56,064円になります。
FIT固定買取期間は10年なので、太陽光パネルを設置することで10年間で560,640円の収入が得られます!
太陽光発電の買取期間終了後はどうなるの?
FIT固定買取期間の10年を過ぎると、卒FIT電源として通常の電気の買取価格と同じで電力会社が買取をしてくれます。
現在、大手電力会社の示す買取価格は約7〜8円になります。
各電力会社によって買取価格が異なっています。
太陽光パネルの寿命は30年と言われているので、卒FIT後の20年間で得られる売電収入は、戸建てにお住まいの4人家族、月の電気使用量が450kWh(自家消費量:158kWh/月)の場合で、
292kWh × 7〜8円 × 20年(240ヵ月)=490,560〜560,640円になります。
そのため、売電収入としては30年間で約115万円得られる計算になります。
さらに、日中の電気は発電した電気で賄えるため、自家消費した分の削減効果としては約140万円を見込めます(買電単価を25円kWh(税込)の場合)
つまり、買取価格が下がった今でも、太陽光発電を始めることで約250万円ほどの削減効果を得ることができます!
【2023年4月時点での卒FIT電源買取価格(税込)】
電力会社 | 買取価格(1kWhあたり) |
東京電力 | 8.50円 |
中部電力 | 7.00円 |
北陸電力 | 8.00円 |
四国電力 | 7.15円 |
中国電力 | 7.00円 |
関西電力 | 8.00円 |
九州電力 | 7.00円 |
北海道電力 | 8.00円 |
東北電力 | 9.00円 |
太陽光発電を今はじめるべき理由とは?
太陽光パネルを設置した方がいい理由を紹介します。
1)電気代は年々上がり続けているから
皆さんの電気料金の明細を見ていただくと、「再エネ賦課金」という項目があると思います。
「再エネ賦課金」とはFIT固定買取制度など、国が自然エネルギーを増やすために皆さんの電気代の一部から徴収しているお金になります。
これが年々増加し続けており、2012年時点では0.8円/kWhだったものが、2022年現在は、3.45円/kwhまで上がっています。
つまり、電気使用量が450kWh/月のご家庭では、2022年時点で電気料金のうち再エネ賦課金で約1,552円/月 支払っているということになります。
一方で、2023年の再エネ賦課金は1.40 円と例年よりも低い金額になりました。これにはロシアのウクライナ侵攻が影響していると言われており、今後また金額が上がる可能性もあります。
そんな読めない再エネ賦課金に対して、太陽光発電で発電した電気には、再エネ賦課金はかからないため、自家消費した分の電気代も再エネ賦課金も支払う必要がなくなります!
2)電力会社から買う電気を減らせるから
最近、燃料価格の高騰により新電力のみならず、大手電力会社も電気代を上げることになりました。
電気にも「市場」というものが存在しています。皆さんが買っている電力価格は固定料金になりますが、実は電力市場の中では、1時間おきに常に電力単価が変動している状態です。
この変動している電力料金が、電気の需要と供給バランスの崩れや燃料価格の高騰により市場価格が上がってしまうと、電力会社が市場から仕入れる電力価格も高くなり、それが皆さんの電気代の値上がりに繋がります。
太陽光パネルで発電した電気は、電力市場関係なくそのままご自宅で使用できるため、市場価格に左右されない電気を使い続けられるのです。
3)太陽光発電の買取価格は今が最も高いから
先にも説明したFIT固定買取単価ですが、これが年々減少傾向にあります。
太陽光発電システムの価格も現状これ以上下がる見込みがないため、設置費用は今の価格のまま、売電収入が下がってしまう状態になります。
今、FIT固定買取価格で太陽光パネルを設置することが、最もお得に太陽光発電を始められる絶好のチャンスになります!
まとめ
今回は、売電収入が下がっても太陽光パネルを設置すべきメリットを解説しました。
買取価格が下がっていても、パネル設置枚数(システム容量)にもよりますが、約250万円以上の削減効果が得られます。
また、電気代がこれからも値上がりすると考えられる理由が3つあります。
1)再エネ賦課金が増えることで電気代が上がる
2)買う電気が市場価格に左右される
3)FIT固定買取価格が下がり続ける
上記の理由から、電気料金としても今後さらに値上がりする可能性があるため、太陽光パネルの設置を将来的に考えている方は、ぜひ今年の設置を検討するといいでしょう。
<補足>太陽光発電を始めたいときは、0円ソーラーがおすすめ!
太陽光発電システムの設置費用が、下がったといえども100万円以上するのが相場です。
「太陽光発電を始めたいけど、やっぱり高額な初期費用が出せない。」
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そして、月々定額のリース料金をお支払いいただくことで、発電した電気は使い放題、余った電気は売電して収入にしていただけます。
初期費用0円で設置&電気代も削減できるので、気軽に太陽光発電を始めたい方にはおすすめです!
先に述べたように、10年後の卒FIT電源も買取保証いたしますので、売電先にも困らずずっと安心してお使いいただけます。
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