蓄電池を検討中の人必見!メリットだけでなくデメリットも知ろう
最終更新日 2024年5月4日
1.はじめに
太陽光発電を既に設置されている方は、蓄電池の導入も検討されている方も多いのではないでしょうか?
ですが、蓄電池の設置は後悔する、という声も見ることもありますよね。
正しく設置を進めれば災害時も電気が使えて、太陽光の電気をためて夜間に使用することもでき、家計に大きなメリットを提供してくれます。
今回は、そんな便利な蓄電池の導入で後悔してしまう理由や、後悔しないためのポイントを分かりやすく解説します!
2.蓄電池とは
蓄電池の種類と仕組み
蓄電池は、太陽光パネルで発電した電気を貯めるための機器で、設置することで太陽光が発電しない夜間でも電気を活用することができます。そのため災害対策としても効果的です。
太陽光発電でつくった電気を自家消費でき、電気代を抑えることができます。
3.蓄電池を設置するメリット
電気代の節約が期待できる
昼間に太陽光発電で発電した電気を蓄電池に蓄え、夜間や電気の使用量が多い時間帯にその電気を使用することで、電気代を大幅に節約することが可能です。特に、ピークタイム*に電気代が高くなる地域では、その効果は大きくなります。
*ピークタイム
電気のピークタイムとは、一日の中で電力消費が最も高くなる時間帯のことを指します。この時間帯は、地域や季節によって異なることがありますが、特に夏の暑い午後1時から4時頃や冬の寒い朝の6時から9時と夕方の5時から8時の間に電気の消費が増える傾向にあります。
余った電気を売電できる
太陽光で発電した電気は、自宅で使う電気以外は電力会社に売電することができます。
ご自宅で自家消費による電気代の節約に加えて、余った電気で売電収入を得られる点もメリットと言えます。
経済産業省資源エネルギー庁によると2023年現在の1kWhあたりの電気の買取価格は以下のように公表されています。
【1kWhあたりの売電価格】
50 kW以上 | 10kW以上50kW未満 | 10kW未満 | |
2024年度買取価格 | 9.5円 | 10円 | 16円 |
売電価格は太陽光発電の設置容量によって買取価格が異なりますが、一般的な家庭が設置する太陽光発電の容量は10kW未満であることがほとんどです。
蓄電池に貯めた電気を直接売電することはできませんが、蓄電池がいっぱいになったら余った分の電気は売電することができます。一般的には売電価格よりも電力会社から購入する電気代の方が高いため、使える分はご家庭で消費するほうが経済メリットが出やすくなります。
出典:経済産業省資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 買取価格・期間等」
停電時や災害時にも電気が使用できる
太陽光発電システムと蓄電池をセットで導入することで、災害時や停電時でもいつも通り電気を使うことができます。
小さいお子さまがいるご家族やペットを飼われているなど、災害時でも避難所ではなく自宅で過ごしたい方には太陽光発電と蓄電池の導入がおすすめです。
環境に配慮した生活が送れる
日本の電気の発電には7割〜8割を火力発電に頼っています。火力発電は発電時に温室効果ガスを発生させるため地球環境に悪影響を及ぼします。
太陽光発電に蓄電池を設置して電気の節電をすることで、火力発電に頼る割合が減少するため温室効果ガスを削減できます。
環境を大切にしながら生活を送りたい方にも蓄電池の設置はおすすめです。
出典:経済産業省「今後の火力政策について」
4.蓄電池を設置するデメリット
高額な初期費用がかかる
経済産業省によると、蓄電池の本体価格の相場は蓄電容量1kWhあたり平均14万円であることを報告しています。
一般的なご家庭に蓄電池を設置しようとする場合、本体価格だけでも70万円〜100万円程度の費用を用意しておく必要があります。
期待した節電効果が得られない場合がある
蓄電池の導入には高額な初期費用がかかってしまう場合が多いため、期待していたとおりに電気を活用できなかったり、節電効果を感じられないと、初期費用の回収に時間がかかることがあり、蓄電池の導入が失敗だったと感じてしまうかもしれません。
蓄電池の補助金制度についてはこちらの記事で詳しく解説しています!ぜひご覧ください。
貯められる電気の量が決まっている
蓄電池は容量によって貯められる電気の量が決まっています。
設置した蓄電池の容量が小さい場合、昼間に貯められる電気量が少なく夜間や曇りの日の電気をすべて補うことができません。
一方で、容量が大きな蓄電池はその分本体価格が高額になります。
蓄電池を購入の際は容量不足に困らないように、あらかじめ、自宅での電気使用量を把握した上で適切な容量を設置する必要があります。
充電できる回数は無制限ではない
蓄電池には太陽光発電同様に寿命があります。一般的な蓄電池の場合、寿命は10年〜15年程度とされます。
太陽光発電の平均的な寿命は20年〜30年程度とされるため、太陽光発電の寿命までに1度買い換えなければならないことがあります。
蓄電池の寿命は蓄電サイクル(蓄電池内の電力残量が100%の満充電から残量0%の完全放電まで行った回数)で決まります。
蓄電サイクルは設置する蓄電池の性能によって異なるため、あらかじめ蓄電サイクルが長い商品を選ぶことで長持ちさせられます。
また、蓄電池は電気の使用量を減らして蓄電サイクルの頻度を減らすことでも寿命を延ばせます。
設置スペースが必要
蓄電池は、自宅に設置するためのスペースが必要です。蓄電池の大きさは設置容量によっても異なりますが、おおよそエアコンの室外機ほどのスペースを用意する必要があります。
また、蓄電池の設置スペースには「直射日光が当たらない」「高温や低温になりすぎない」「重塩害地域でない」などいくつかの条件があります。
そのため、蓄電池の設置条件にあうスペースを確保しなければならない点もデメリットです。
蓄電池を屋内に設置を検討している場合、多少の音が発生するためベッドルームなど、静かに過ごしたい部屋への設置は避けるようにしましょう。
しかし、ハチドリソーラーではコンパクトなサイズの蓄電池を標準でお取り扱いしているので、設置に必要なスペースはさほど大きくありません。
5.蓄電池の価格相場と工事費
蓄電池の価格相場
経済産業省は、一般的な家庭用の蓄電池の本体価格は蓄電容量1kWhあたり平均14万円(税込)と報告しています。
【蓄電池の本体価格の相場】
kWh | 6.8kWh | 9.8kWh | 16.4kWh |
本体価格 | 95.2万円 | 137.2万円 | 229.6万円 |
蓄電池は、太陽光発電同様に本体価格が高額です。なお、太陽光パネルの設置にかかる初期費用が知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
出典:経済産業省 「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」
蓄電池を設置する際の工事費
蓄電池の初期費用は本体にかかる費用だけでなく、設置の工賃も必要です。
経済産業省は、蓄電池の設置にかかる工賃の相場は35万円程度と報告しています。
蓄電池の設置工賃は施工会社によって異なるため中には工賃が高額な業者もあります。
蓄電池の設置を検討する際は、いくつかの業者を比較しましょう。
出典:経済産業省 「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」
6. 初期費用を抑える補助金
蓄電池は本体価格と設置工賃を合わせると、初期費用におよそ130万円〜200万円程度必要となります。
また、蓄電池は単体では使用できないため太陽光発電の設置も必須です。
一般家庭用の太陽光発電は初期費用に150万円程度の費用が必要です。
そのため、太陽光発電と蓄電池をセットで設置しようとすると平均300万円という高額な初期費用を用意しなければなりません。
太陽光発電と蓄電池にかかる初期費用を抑えてお得に設置したい方は、ハチドリソーラーへの相談がおすすめです。ハチドリソーラーであれば太陽光発電と蓄電池の設置にかかる初期費用を0円で設置できます。
国や自治体による補助金制度
蓄電池は国や各自治体の補助金制度を活用することで、初期費用を抑えられます。
例えば、東京都の場合では太陽光発電の導入時に蓄電も併せて設置することに補助金制度を行っています。
また、京都府の場合はリースもしくはPPAの0円ソーラーのサービスをご利用の際に一律10万円の補助金を受け取れます。
各自治体の蓄電池設置に対する補助金を活用することで、お得に設置できます。
なお、各自治体の蓄電池設置の補助金について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
7.蓄電池の選び方とポイント
世帯人数とおすすめの蓄電池容量
蓄電池を選ぶ際は、ご家庭にあった容量選びが重要です。容量が大きければ長時間の電気の供給が可能ですが、価格も高くなります。ご家庭の電気使用量に応じた適切な容量を選ぶことをおすすめします。
世帯人数 | おすすめ容量 | こんな使い方ができる |
1~2人 | 4.5~7kWh | ・災害対策として、非常時に電気を使いたい方 ・電気の使用量が月間400kWh未満で比較的使用量が少ない方 |
3~4人 | 7~10kWh | ・夜間電力も蓄電池である程度賄いたいと考えている方 ・電気の使用量が月間400kWhを超える方 ※9.8kWhを導入することで自宅で使用する電気の約8割を太陽光と蓄電池で 賄うことができる可能性があります! |
5人以上 | 10kWh以上 | ・かなり大容量のため、電気の使用量が極端に多い方(例 二世帯で暮らしている方) |
事前に確認するべきポイント
メーカーの信頼性も重視すべきポイントです。メーカーの実績や保証内容などを確認し、アフターサポートが充実している製品を選びましょう。
設置場所の確保も欠かせません。蓄電池には一定のスペースが必要です。設置場所に加え、メンテナンスの際のアクセス経路も考慮する必要があります。
8.蓄電池の設置後に後悔しないために
蓄電池を設置した後に、「やっぱり辞めておけばよかった…」と後悔しないためには、設置した蓄電池をしっかり活用していくことが大切です!
月々の電気代の使用量を定期的に確認する
太陽光発電を効率的に利用するには、日々の電気代や発電量を確認したり、意識することが大切です。
例えば、日々家計の支出や収入を家計簿やアプリなどで記録したり、管理したりすることがあると思いますが、電気も同じように考えてみるといいかもしれません。どれくらい電気量を使用しているのか、どのくらい節電できたか、太陽光で賄えたか…などを定期的に確認することで、ご自身のライフスタイルに併せて太陽光や蓄電池の良い活用方法を見つけることができます!消費電力のモニタリングを行い、不要な電力消費を避けるための習慣を身につけてみることがおすすめです。
最近ではスマートフォンで発電状況を確認することができるため、記録や確認も簡単にできます!
長期的な計画を立てる
太陽光発電や蓄電池の導入には大きな初期投資が必要ですが、予想される発電量を基に、投資回収期間や利益を計算し、長期的な目線で経済的なメリットが出せるのかシミュレーションすることが重要です。また、補助金や税制優遇などの利用可能な支援策についても合わせて調査しましょう。
太陽光パネルとの相乗効果を狙う
太陽光発電と蓄電池を併用して使用することで日中の電気を溜めておき、夜間の電気を買わなくて済むため電気代の節約に繋がります。
9.まとめ
蓄電池の設置で後悔しないようにするには、前述した蓄電池の性質や、押さえておくべきポイントをしっかりと知っておくことです!
そうすることで自分に合う蓄電池を選択できるので、「やっぱり蓄電池失敗したな。」と思うことを回避することに繋がります。蓄電池でしか太陽光で発電した電気を貯めて、夜間や停電時に使用できないので、ソーラーパネルとの併用効果は抜群です◎
大切なことはご自宅の生活スタイルに合う蓄電池を見つけて適切に活用することです。
「どの蓄電池を選べばいいのか分からない」と、お悩みの方は、いつでもハチドリソーラーにご相談ください!
直ぐに契約のお申込みに繋がるものではなく、ご自宅に合うプランを無料シミュレーションがさせていただくことからさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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太陽光発電と蓄電池をセットで設置することで、節電効果や停電時に電気が利用できるなどメリットが豊富です。
電気代を節約したい方は太陽光発電に加えて蓄電池の設置も検討してみましょう。
なお、蓄電池の設置にかかる初期費用を抑えたい場合はハチドリソーラーにお問い合わせください。
初期費用無料でお得に設置できるため、気軽に導入できます。
ハチドリソーラーでは、リース・購入など皆さんのライフスタイルに合わせたぴったりのプランをオーダーメイドでご提案いたします。
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とお悩みの方も、ぜひ一度ハチドリソーラーに相談してみませんか?
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