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2025/01/30 お役立ちコラム

太陽光発電はやめたほうがいいとされる理由とは?メリット・デメリット解説

近年、環境への影響を考慮した生活が注目され、その一環として多くの人が導入を検討しているのが、自然エネルギーを利用した「太陽光発電」です。一方で、なかには「太陽光発電をやめたほうがいい」という声も少なからず存在します。

その理由として、初期費用が高額であったり、売電価格の低下、発電量が期待できない場合など、さまざまな問題が指摘されているのも事実です。

しかし、2025年現在では、太陽光発電の注目度が高まっています。特に、東京都では太陽光発電が義務化されるなど、導入を検討する方が増加傾向にあるのもポイントです。

そこで今回は「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われるケースを具体的に解説します。太陽光発電のメリットとデメリットを比較しながら、導入する際のポイントも紹介します。

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太陽光発電はやめたほうがいいとされる5つの理由と対策

太陽光発電はやめたほうがいい、と言われる理由には以下の5つの理由が挙げられます。

  • 初期費用が高額
  • 売電価格の低下で元を取れない
  • 発電量が安定しない
  • 雨漏りなどのリスクがある
  • 維持コストが掛かる

初期費用が高額

太陽光発電の導入には、高額な初期費用がかかるため、「やめたほうがいい」とされる口コミもあります。初期費用や大きなコストをかけて無理に導入しても、投資に見合うだけのリターンが得られないと考える方も少なくありません。

実際のところ、「家庭用太陽光発電」の設備コストは減少傾向にあります。

経済産業省によると、2012年代は40万円台/kWだったシステム費用は、2023年時点で平均28.8万円/kWと、およそ30%近くコストが減少しています。

ただし、設備コストの低下にはパネルやパワコン等の設備価格が低下している面が挙げられるものの、人手不足などの影響で工事費は横ばい~微増しています。とはいえ、数年前に比べると大きく初期費用を抑えられているのがポイントです。

「コストが高いから見合わない、太陽光発電はやめたほうがいい」という状況は、だいぶ改善されつつあると言えます。

初期費用が高額なときの対策

初期費用が高額だからやめたほうがいいとされる太陽光発電は、「0円ソーラー」などのサービスを利用するのもポイントです。

0円ソーラーとは、事業者側が機材等の初期費用を負担することで、利用者が初期費用を大きく抑えて導入できる仕組みを指します。その後は、一定期間の売電収入を事業者側が得たり、リース料金として月数千円が請求されたりするシステムとなっています。

ただし、リースとして利用できる0円ソーラーなら売電収入を自分のものにできるほか、蓄電池とセットで導入すれば発電の自家消費を促しやすくなります。特に、電気代が高騰している昨今では、リース料金よりも電気代が安くなることで相対的にパフォーマンスが上昇しているのもポイントです。

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売電価格の低下で元を取れない

太陽光発電の投資回収は、その大部分を売電による収入で見込むことが一般的です。しかし、近年は売電価格の低下が進んでいるため、計画通りの収益が見込めなくなる場合もあります。たとえば、一定の売電額が定められるFIT価格は、以下のように年々低下しているのが現状です。

  • 2021年:19円/kWh
  • 2022年:17円/kWh
  • 2023年:16円/kWh
  • 2024年:16円/kWh
  • 2025年:15円/kWh

特に11年目以降の「卒FIT」では、売電収入による経済メリットを生み出しにくくなるのが現状です。

売電価格の低下で元が取れないときの対策

売電試算

売電価格の低下時は、「自家消費」を増やすことで、経済的なメリットを増やすのが対策方法のひとつです。

売電価格で元が取れないから太陽光発電はやめた方が良いという意見は、あながち間違いでもありません。FITの固定買取価格も低下傾向にあり、売電収入自体は落ち込んでしまうため、売電だけを目的にすると経済的なメリットを生み出しにくくなります。

そこで、近年では太陽光発電設備として、セットで蓄電池を導入するご家庭も増加傾向にあります。蓄電池とセットで導入すれば、昼に発電した電気を夜に活用して自家消費を促せるため、電力会社から買電する額を減らせるのがメリットです。

電気代が高騰している昨今では、太陽光発電で自家消費をしたほうが、売電するよりもオトクになる傾向にあります。

▼合わせて読みたい!卒FIT後の「売電価格」と向き合うコツについて解説

発電量が安定しない

太陽光発電で経済的なメリットを生み出そうとして、発電量等を計算せずに導入する方も少なくありません。しかし、設置できるパネル枚数が少なかったり、設置する屋根が北向きだったりする場合には、経済効果が小さくなってしまうのも事実です。

気候などが安定しないと発電量も低下してしまうため、太陽光発電はやめたほうがいいとする方も多くなっています。

【一般的な家庭の年間発電量目安】

設置容量3kW4kW5kW
年間の発電量2.956kWh3.942kWh4.927kWh

実際に導入する前に、太陽光発電パネルの設置でどの程度の発電量が見込めるのか計算することが大切です。

導入前に発電量の目安をチェックして対策

太陽光パネルが1日に発電できる電気量は以下の計算式で求められます。

「システム容量×日射量×損失係数(0.85)=1日の発電量」

太陽光パネルで年間どの程度発電できるかの目安は、地域や設置する屋根の形、向きによって大きく変動します。そのため、自分の環境を振り返ってどの程度の発電量が見込めるか、事前にチェックすることで、発電量が期待値を下回るかどうか事前に把握できます。

▼合わせて読みたい!太陽光パネルの年間発電量目安の計算方法や地域別の目安

雨漏りなどのリスクがある

太陽光発電パネルを取り付けると、屋根に穴を開けるため、雨漏りなどのリスクがある点も「太陽光発電はやめたほうがいい」とされる理由のひとつです。ノウハウに長けていない職人さんや実績が少ない施工会社では、屋根に穴を開ける前後でミスが生じ、雨漏れの原因となってしまうケースもあります。

一度雨漏りが起きてしまうと、木材が腐ったり、金属が腐食したり、建物の強度を低下させてしまうのは大きな懸念点です。

雨漏りのアフターフォローや実績を要チェック

太陽光発電の取り付け施工会社では、雨漏りのアフターフォローを実施している企業が多くなっています。万が一のトラブルでもアフターフォローがあれば、大切なご自宅を守れます。

「0円ソーラー」を提供しているハチドリソーラーでは、全国で太陽光発電導入をサポートしており、20,000件を超える実績を持つ施工会社とも提携しています。

太陽光パネルの設置を多く取り扱っている業者であれば、雨漏りリスクのデメリットを低減できるのはポイントです。雨漏りがないように太陽光パネルを設置してくれるかどうか、実績を含めて信頼できる業者に依頼すると、安心して太陽光発電を導入できます。

▼合わせて読みたい!太陽光発電の雨漏りにおける原因と対策

維持コストが掛かる

太陽光発電システムは、長期間にわたるメンテナンスや突発的な修理が必要になることがあります。メンテナンスコストや突発的な故障への対応を行っていない販売店の場合は、導入を見送ることも検討しましょう。

特殊な設置場所に太陽光発電を設ける場合、その費用は通常よりも高くつくことがあります。例えば、屋根が急勾配であったり、建物が高層であったりすると、作業員が安全に作業を行うための足場やクレーンなどの専門的な装置が必要となり、その結果として設置費用がかさみます。

このように、設置場所によっては太陽光発電の導入費用が高額になる可能性があるため、ご自宅等の設置環境をよく考慮した上で、導入を検討することが必要です。

交換等のサポート対応可否でメンテナンスコストを浮かせられる

太陽光発電設備が壊れてしまうと、修理にコストがかかり、太陽光発電の売電収入を上回ってしまうといったトラブルもあります。そのようなリスクを抑えるために、メンテナンスサポートがついているかどうかをチェックするのもポイントです。

たとえば、ハチドリソーラーでは15年間の自然災害補償を付帯。さらに、太陽光パネルには25年間の保証も付帯しています。リース契約終了後は資産をそのままお客様所有のものにしていただけますので、万が一のトラブルが起きても安心してご利用いただけます。

▼合わせて読みたい!メンテナンス周りに関する点検や費用感を解説

太陽光発電で得をするか損をするかは何が違うの?

太陽光発電の導入はやめたほうがいいという声も見られますが、導入によってさまざまなメリットを得られたケースも多く存在します。太陽光発電で「得をした人」と「損をしてしまった人」の違いには、以下の要素が大きく影響していると考えられます。

導入時の条件が異なる

まず、導入時の条件は非常に重要です。設置費用は業者によって大きく異なるため、複数の業者から相見積もりを取り、信頼できる業者を選ぶことが大切です。また、国や自治体の補助金制度を最大限に活用することも、導入コストを抑えるうえで役立ちます。

また、設置環境も重要な要素です。日当たりが良い場所に住んでいるか、屋根の形状や方角が太陽光発電に適しているかを確認しましょう。さらに、電力会社との契約プランも慎重に選ぶ必要があります。電力会社やプランによって売電価格や余剰電力の買取条件が異なるため、自分に合ったプランを選ぶことが重要です。

太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの機器の性能も発電量に影響します。高効率な機器を選ぶことで、より多くの電気を発電することができます。

導入後の運用方法が異なる

FIT制度の買取期間終了後は、売電価格が下がる可能性があります。そのため、自家消費を増やすなど、変化に対応できる柔軟性も必要です。

ライフスタイルの変化などで電力消費量が増えた場合、発電量とのバランスを見直すことも重要です。蓄電池を導入すれば、昼間に発電した電気を夜間や停電時に活用できるため、経済効果を高められます。

さらに、予期せぬリスクにも備えておく必要があります。台風や地震などの自然災害によって太陽光発電システムが被害を受けた場合、修理費用がかかる可能性があります。また、設置業者が倒産した場合、アフターサービスを受けられない可能性もあるため、業者の経営状況も確認しておきましょう。

太陽光発電を導入するメリット

太陽光発電を設置する主なメリットとして、以下のようなものがあります。

  • 電気代を節約できる
  • 断熱効果が期待できる
  • 環境負荷が小さい

電気代を節約できる

発電した電気は自由に使用できるため、電力会社から購入している電気量を削減できます。高騰する電気代の節約をしたい方に大きなメリットと言えます。

自家消費した電気は、電線を通さないためエネルギーロスが少なく、もっとも効率的に太陽の光を有効活用できる手段です。発電した電気を自家消費している時間帯は、電力会社から電気を買う必要がないため、本来購入していた電気料金分が削減効果として得られます。

例えば、月々の電気使用量が450kWh(自家消費割合:35%)のご家庭の場合、自家消費することで得られる削減効果は、毎月約6,373円になります。年間では約76,487円の削減効果になるので、かなり大きな経済メリットが得られるといえます。

断熱効果が期待できる

パネルを屋根に設置することで、断熱効果が得られます。太陽からの直射日光を防げるため、夏場の室温の上昇を抑えられ、また、室温の放熱を防ぐ効果もあるため冬場の室温低下も抑えられます。家庭でのエネルギー効率向上が期待できます!

環境負荷が小さい

太陽光発電は再生可能エネルギーのため、CO2排出量を抑えられます。地球温暖化やエネルギー資源の枯渇問題に貢献します。

太陽光パネルの寿命は一般に約20年から30年とされており、この期間中は安定して電力をつくることができます。そのため、長期的なCO2排出量の削減にも貢献できます。

太陽光発電を導入するデメリット

太陽光発電はやめたほうがいいという意見もあるように、メリットだけでなくデメリットも存在します。具体的なデメリットは以下のとおりです。

  • 発電量が天候に左右される
  • 反射光によるトラブル
  • 売電価格の下落

発電量が天候に左右される

太陽光発電の発電量は天候に左右されるため、毎日一定の電気を発電できるわけではありません。そのため、梅雨の季節や曇りが続く月、積雪によりパネルが雪で覆われる冬の時期は思いのほか電気を発電できません。常に一定量の電気を発電できるわけでは無いことがデメリットと言えます。<

反射光によるトラブル

ソーラーパネルから反射する光により、近隣トラブルが起こるリスクもあります。反射光でトラブルが起こる原因は、ソーラーパネルを北面に設置しているためです。北面にソーラーパネルを設置すると、太陽光の入射角度の関係上、周囲に光を反射しやすくなります。また、ソーラーパネルを北面に設置すると直射日光が当たりにくくなるため発電量も低下します。そのため、反射光を防いで発電量を最大化するためにはソーラーパネルの面を南向きに設置する必要があります。

売電価格の下落

FIT制度の買取価格が年々下落していることもデメリットのひとつと言えます。先述した通り、FIT制度の買取価格は年々下落傾向にあり、売電による収益は年が経つにつれて見込みにくくなってきました。

  • 2021年:19円/kWh
  • 2022年:17円/kWh
  • 2023年:16円/kWh
  • 2024年:16円/kWh
  • 2025年:15円/kWh

そのため、売電をメインに太陽光発電設備を導入する場合、特に家庭用向けでは理想的な選択肢とは言えません。

太陽光発電を導入する際の注意点

太陽光発電を導入する際には、いくつかの注意点が存在します。ここでは、「太陽光発電はやめたほうがいい」といった意見で不安になられている方へ向けて、導入前に注意すべきポイントを解説します。

正しい知識を持つこと

太陽光発電を導入する際には、その性質や性能、運用に関連する知識を持つことが重要です。正確な知識を持つことで初期費用や運用コスト、そしてパネルの性能やメンテナンスがどれほど重要なのかの必要性等を理解し、最適な選択を行えます。

例えば、高性能のパネルを選択したとしても、その性能が必要以上であれば払う費用と得られる効果のバランスコストが悪いという結果につながります。また、安価なパネルを選んだとしても、その品質が低くメンテナンスが頻繁に必要となれば、結局のところ全体のコストは高くなってしまいます。

さらに、ある程度の知識を持つことで、専門業者からの提案や説明が理解しやすくなり、自身の状況に合った提案があるかどうかを判断することもできるようになります。太陽光発電を導入する前には、まず自身で基本的な知識を身につけることがポイントです。

ご不明点やご質問はお気軽にハチドリソーラーにお問い合わせください!

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複数の事業者を比較すること

太陽光発電の導入を考える際には、1一社だけで決定せずに複数の事業者を比較することが重要です。例えば、同じ出力の家庭用ソーラーパネルでも、販売会社によって価格差が生じることがあります。また、保証期間やアフターサービス内容も各社により異なります。さらに、設置工事の品質も設置工事業者により差があるため、設置経験が豊富な会社を選ぶこともポイントになります。自分のニーズに最も合う会社を選ぶことで、満足のいく選択ができるようになり、長期間安心して太陽光発電を利用することができるので、下記の比較ポイントも参考に検討することをおすすめします!

比較ポイント詳細
価格同一容量のシステムでも価格は異なる
保証期間長期使用に耐えうるか確認が必要
アフターサービス故障時の対応やメンテナンス体制を確認
設置経験工事の品質が左右されるため重要

まとめ

今回は、「太陽光発電をやめたほうがいい」とされるケースを初期投資の高額さ、売電価格の低下による回収難度、設置場所の特殊性による費用増加、設備トラブルの発生可能性、期待以下の発電量といった課題から検討してみました。

導入にあたっては、適切な知識を身につけ、複数の事業者を比較することが重要です。一方で、太陽光発電のメリットとデメリットを理解した上で判断すれば、必ずしも「やめたほうがいい」わけではありません。適切な情報と知識を持ち、自身のライフスタイルや価値観に合った方法で太陽光発電を活用することが、一番のポイントになります。

<補足>太陽光発電を始めたいときは、0円ソーラーがおすすめ!

「太陽光発電を始めたいけど、やっぱり高額な初期費用が出せない。」そんな方には初期費用無料で始められる0円ソーラーがおすすめです。

ハチドリソーラーは、初期費用無料で太陽光パネルを設置できる太陽光リースサービスです。太陽光発電システムおよび工事費用を含む初期費用は無料で太陽光発電を始めることができます。そして、月々定額のリース料金をお支払いいただくことで、発電した電気は使い放題、余った電気は売電して収入にしていただけます。初期費用0円で設置&電気代も削減できるので、気軽に太陽光発電を始めたい方にはおすすめです!先に述べたように、10年後の卒FIT電源も買取保証いたしますので、売電先にも困らずずっと安心してお使いいただけます。ハチドリソーラーでは、各市町村区の日射量など、詳細なデータに基づいた発電シミュレーションを元に、お一人おひとりにぴったりなご提案をオーダーメイドでいたします。

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    この記事のライター

  • 所属
    代表取締役
    名前
    池田 将太
    これまでの経験

    麗澤大学に在学中、大洋州の島国ミクロネシア連邦へ渡航し、同国の環境問題に衝撃を受けて国際協力活動を開始しました。小学校における環境教育や廃棄物を活用した商品開発を経験した後、島国のエネルギー課題のモデルを研究し、2020年10月より小水力発電のコンサルティングを行う株式会社リバー・ヴィレッジでインターンとして勤務。2021年4月からは、社会課題をビジネスで解決する株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒起業家として入社し、ハチドリ電力事業にて法人営業やカスタマーサポート業務に従事しました。その後、同年7月に初期費用0円のハチドリソーラー事業を創業し、2022年8月にハチドリソーラーを独立法人化し、代表取締役に就任。その後2023年12月には自然エネエルギー小売事業「ハチドリ電力」の代表にも就任。

    ハチドリソーラーでの担当業務

    新規事業の立案・戦略設計・およびBtoBアライアンス営業に重点を置いています。国内外のエネルギー問題に対応するため、革新的な社会的ソリューションの開発に注力しています。市場のニーズを深く理解し、持続可能なビジネスモデルを生み出すことで、エネルギー分野における重要な社会課題を解決します。

    私の想い

    世界規模の大きな課題である「地球温暖化」「エネルギー資源」問題の解決に人生を賭けて、取り組んでいきたいです。
    「今よりいい社会を次の世代につなぐ」その想いを大切にして、本当に持続可能と呼べる社会づくりに取り組んでいきます。

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