2022/06/08 お役立ちコラム

太陽光パネルの寿命や耐用年数は何年?長持ちさせる方法を徹底解説!

最終更新日|2024年4月19日

最近、電気代に関するニュースも多く、太陽光パネルの導入を検討される方も多いのではないでしょうか?導入するなら、どのくらい使えるものなのか、扱い方によっても違いがあるのか、理解した上で導入したいですよね。

今回はそんな太陽光パネルの寿命について、具体的に解説し、劣化の要因などもご説明します!

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1.太陽光パネルの寿命は一般的にどのくらい?

太陽光パネルの寿命は意外と長い!

現在の太陽光パネルの寿命は、一般的に30年以上と言われています。

太陽光発電の歴史がまだ浅いため公式のデータがそろっていないのが現状ですが、技術向上により、すでに寿命は35年まで伸びているともいわれております。

家庭用太陽光発電所としては、大阪府の「桑野太陽光発電所」が長期間稼働していることで有名です。こちらは1992年に設置されてからパネルは一度も故障せず、30年経った今でも稼働し続けています。

太陽光発電メーカーが付帯する保証も25年という長い期間適用されることも増えているので、太陽光発電設置後、突如の出費が発生するリスクも少なく、安心して導入できますね。

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太陽光パネルの耐用年数と寿命は何が違うの?

太陽光発電の寿命を調べるうえで、「耐用年数17年」という表現を見たことがある方も多いと思います。太陽光発電の耐用年数が意味するのは、太陽光発電システムの減価償却に関わる年数になります。

ちなみに、太陽光発電の法定耐用年数は17年と定められており、固定資産税を支払う際、税務上で考慮すべき数値になります。

そのため、実際の太陽光発電の寿命や耐用年数を表しているわけではないことを理解しておきましょう!

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太陽光発電には必須のパワーコンディショにも寿命がある?

太陽光パネルの電気を使うには、パワーコンディショナという太陽光で発電した電気をご家庭で使えるようにする機器も必ず必要になります。

パワーコンディショナは太陽光パネルと違って、機器内部が発電時間帯に常時可動しているため、太陽光パネルより寿命が短く、15年ほどと言われています。

そのため、太陽光発電を30年稼働させるためには、1度はメンテナンスが必要になります。

パワーコンディショナの価格は約20万円と決して安くないものになるので、パワーコンディショナを選ぶときは、できるだけ保証期間が長いものを選びましょう。

2.太陽光パネルの劣化要因

経年劣化

太陽光パネルの性能は時間が経過するにつれて少しずつ低下しますが、多くの場合、設置から25年経過しても80%以上の性能を保持するとされています。これは、パネルの品質や設置環境にもよりますが、定期的なメンテナンスを行うことにより、長期間にわたって高い性能を維持することが可能です。

また、多くのメーカーは太陽光パネルに対して長期保証を行っており、例えばハチドリソーラーで取り扱っている長州産業株式会社の太陽光パネルには25年の出力保証がついています。これにより、パネルの性能が保証期間内に大幅に低下した場合には、保証を受けることができます。

破損や汚れ

太陽光パネルはガラスや金属、樹脂シートなどが強力に密着した層構造でできていて、パネル温度が100℃を超えた状態が続くと、この密着層が剥がれることがあります。パネル内部が剥がれた場所では、太陽光パネルは発電ができません。
さらに、できた隙間に水蒸気などの粒子の小さい水分が入り込むと樹脂が劣化し、太陽光パネルの配線の劣化に繋がる場合もあります。

また、鳥のフンやほこりなど、パネル表面の汚れによりパネルの一部が発電できない状態が続くことで、影と同じようにパネルの一部が高温になり、発電できなくなります。
基本的に鳥のフンやほこりは、正しい角度でパネルを設置していれば、雨風とともに流されることがほとんどです。

設置環境による影響

パネルの近くに木や建物が常にあると、パネルの一部(セル)が発電できない状態になります。

この状態が続くと、パネルの一部(セル)だけ電気抵抗が非常に大きくなり、ある一部分だけが発熱する現象(ホットスポット*)が起きる場合があります。

影の場合、大体複数のセルに一度に影がかかる場合が多いので、そこまで大きな電気抵抗は起きず温度が異常に上がることはほぼありません。ただ、影がない場合と比べると、影がかかる方が劣化しやすくなります。

*「ホットスポット」とは、太陽光パネルが局所的に発熱して高温になる不具合、またはその発熱した部分のことを指します。高温(100℃以上)になった箇所は発電しにくくなることで、パネルへの負荷が大きくなり劣化に繋がります。

3.太陽光パネルの寿命のサインと交換のタイミング

太陽光パネルの寿命が近づいているサインや交換のタイミングを見極める、いくつかのポイントがあります。下記にあげるポイントを把握し、適切なタイミングで交換を行うようにしましょう!

寿命のサイン

  1. 発電効率の低下:
    • 劣化の要因としても述べたとおり、パネルの発電量は時間が経過するにつれ、徐々に低下し始めます。通常、パネルは年間約0.5%から1%程度劣化しますが、著しくその範囲を超える場合は異常である可能性が高くなります。
  2. 物理的な損傷:
    • パネルのガラスが割れている、フレームが曲がっている、またはバックシートが剥がれているなどの物理的な損傷も交換すべきサインです。
  3. ホットスポットの発生:
    • パネルの一部(セル)だけ電気抵抗が非常に大きくなり、ある一部分だけが発熱する現象(ホットスポット)が起きた場合、内部の効率低下や損傷を引き起こす可能性があります。定期的に発電量をモニタリングしていて、出力が予想よりも著しく低い場合、その原因の一つとしてホットスポットが考えられます。

交換のタイミング

  1. 保証期間の終了:
    • 多くの太陽光パネルには、性能を保証する期間が設定されています(長いもので25年程度)。この保証期間が終了する頃には、パネルの性能が基準値を下回ることが多く、交換を検討する良いタイミングになります。
  2. 修理費用と新規投資の比較:
    • 設置されているパネルの修理またはメンテナンスする費用が新しいパネルの購入費用と変わらない金額になる、あるいはそれ以上になる場合、新しいパネルに交換することが良いでしょう。
  3. 技術の進化:
    • より効率的で新しい技術のパネルが出た場合、システム全体の交換を検討するのも良いタイミングです。

4.太陽光パネルの寿命を延ばすポイント

保証が充実しているサービスを選ぶ

基本的にメンテナンスフリーである太陽光発電。定期点検を行うことで製品の不良や施工トラブルの影響が小さいうちに対処できるため安心ですが、ランニングコストを考えるとできるだけ定期点検の回数は減らしたいですよね。

そんな時には、保証期間が長く、保証内容も充実しているサービスを選ぶと良いでしょう。保証適用期間内であれば、万が一太陽光パネルに不具合が起きても無償で修理・交換できるので、実質保証適用期間内での定期点検・メンテナンスコストは不要になります。

ハチドリソーラーでは15年以上の太陽光発電システムの機器保証はもちろんのこと、自然災害保証も15年間付いているため、メンテナンスコストを抑えながら安心してお使いいただけるサービスになっています。

信頼のおける施工会社を選ぶ

施工品質は太陽光発電システムにとって非常に重要です。施工がしっかり行われていなかったために、接続部のゆるみによって発火してしまうといった事例も発生しています。

信頼できる施工会社を選ぶポイントとしては、各パネルメーカーが発行している「施工ID」を所有しているかどうかです。「施工ID」は、メーカーが自社の保証適用をするに値する施工ができていると認められた施工会社に発行されるIDになるので、「施工ID」を持っている会社はメーカーの審査を突破した安心の施工会社といえるでしょう。

ハチドリソーラーで太陽光パネルを設置する際は、全て「施工ID」をもった安心の施工会社でパネル設置工事をお願いしています。万が一施工による不具合が起きても、施工保証も付いているのでずっと安心して太陽光パネルをお使いいただけます。

パネルの発電量をこまめにチェックする

故障や不具合があることに長期間気づけなければ、発電量がずっと下がったまま使い続けることになります。そんな時に役立つのが、毎日の発電量をモニターでチェックできる「カラーモニター」です。

<出典:長州産業

「カラーモニター」とは、発電量や売電量などもリアルタイムでモニタリングできる機器になります。
こまめに確認することで不具合などもご自身で発見することができます。

定期メンテナンスも大切ですが、できるだけこまめにカラーモニターで発電量をチェックしておくことが、コストをかけずに不具合・故障を発見することができます。

パワーコンディショナをこまめに掃除する

パワーコンディショナにほこりがたまると、故障の原因になります。毎日ささっと拭くだけでも、パワーコンディショナを長持ちさせることができます。一番メンテナンスコストがかかってしまうパワーコンディショナなので、できることからコツコツしてみましょう!

5.寿命が尽きた太陽光パネルの処理

太陽光パネルの設置は、自然エネルギーの普及を進めていくうえで大切な手段ですが、太陽光パネルの寿命や劣化が起きた際の廃棄方法には、特別な注意が必要です。

太陽光パネルの処分方法

リユースする

リユースは、使用済みの太陽光パネルをそのまま、または最小限の修理・改修を行った上で再利用する方法です。これは最も環境に優しく、資源の無駄遣いを防ぐため、廃棄を選択する前に再活用できないか一度考えてみることが大切です。
例えば、パフォーマンスは下がっているがまだ機能する太陽光パネルを、小規模なプロジェクトや発展途上国での電力供給に再利用することができます。

リサイクルする

リサイクルは、太陽光パネルを分解し、その材料を再利用する方法です。しかし、日本国内でリサイクルを行う体制がまだ整っていないため、リサイクルコストが高いとされています。
しかし、最近ではリサイクル技術も段々と上がってきており、今後は他の資源と同じように太陽光パネルのリサイクルの仕組みができるようになると考えられます。
太陽光パネル自体はガラスとアルミが大半を占める機器のため性質上はリサイクルが可能な商品です。

一部だけ埋立処分する

埋立処分は、太陽光パネルで一部リサイクルができないものを(有害物質を含む等)埋め立て処分する必要があります。しかし最近では、太陽光パネルを100%リサイクルすることに取り組む企業も出てきています。

参照:
日経BP メガソーラービジネス「太陽光パネルの銀や銅もほぼ100%回収、ガラスの「水平リサイクル」も視野に
一般社団法人 太陽光発電協会「太陽電池パネルの適正処理・リサイクルについて

パネル廃棄に伴う環境問題への対策

太陽光パネルの廃棄において、発生する有害物質の管理は重要な課題です。
太陽光パネルにはカドミウム、鉛、セレンなどの有害物質が含まれていることがあり、これらの物質は環境や人の健康に害を及ぼす可能性があり、また、環境への影響を最小限に抑えるため、適切な処理が必要となります。

6.まとめ

太陽光パネルの寿命を延ばすためのポイントをおさらいしましょう。

ポイント具体的な対策
保証の充実長期間の性能保証のあるメーカー製品を選ぶ
施工会社の信頼性実績と高い技術力を持つ施工会社に依頼する
発電量のチェックパネルの発電量を定期的に確認し、異常を早期発見する
メンテナンスパワーコンディショナの掃除など、適切な手入れを行う

日本での太陽光パネルの設置はここ数年で普及が進んだため、既に太陽光パネルの廃棄を行ったことがあるご家庭は少ないのが現状です。しかし、太陽光パネルの平均的な寿命は約25〜30年であることから今後、処分や買い替えなどを行う必要が出てきます。
太陽光パネルの寿命を延ばすポイントを意識して長く使い、寿命を迎えた際は、リユース・リサイクルにより環境に配慮した処理を心がけ、地球環境にも優しい発電システムを、有効活用していきましょう!

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    この記事のライター

  • 所属
    代表取締役
    名前
    池田 将太
    これまでの経験

    麗澤大学に在学中、大洋州の島国ミクロネシア連邦へ渡航し、同国の環境問題に衝撃を受けて国際協力活動を開始しました。小学校における環境教育や廃棄物を活用した商品開発を経験した後、島国のエネルギー課題のモデルを研究し、2020年10月より小水力発電のコンサルティングを行う株式会社リバー・ヴィレッジでインターンとして勤務。2021年4月からは、社会課題をビジネスで解決する株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒起業家として入社し、ハチドリ電力事業にて法人営業やカスタマーサポート業務に従事しました。その後、同年7月に初期費用0円のハチドリソーラー事業を創業し、2022年8月にハチドリソーラーを独立法人化し、代表取締役に就任。その後2023年12月には自然エネエルギー小売事業「ハチドリ電力」の代表にも就任。

    ハチドリソーラーでの担当業務

    新規事業の立案・戦略設計・およびBtoBアライアンス営業に重点を置いています。国内外のエネルギー問題に対応するため、革新的な社会的ソリューションの開発に注力しています。市場のニーズを深く理解し、持続可能なビジネスモデルを生み出すことで、エネルギー分野における重要な社会課題を解決します。

    私の想い

    世界規模の大きな課題である「地球温暖化」「エネルギー資源」問題の解決に人生を賭けて、取り組んでいきたいです。
    「今よりいい社会を次の世代につなぐ」その想いを大切にして、本当に持続可能と呼べる社会づくりに取り組んでいきます。

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