2024/08/26 お役立ちコラム

太陽光発電の詐欺の手口を紹介!勧誘電話の実例&対策法を解説

はじめに:太陽光発電は詐欺が多いってホント?

増える太陽光発電のトラブル

近年、地球温暖化対策や電気料金の高騰を背景に、太陽光発電システムの導入が広がっています。その一方で、太陽光発電システムの設置や契約に関するトラブルも増加傾向にあります。

【太陽光発電に関する相談件数】

年度件数
2020年2,005件
2021年1,857件
2022年2,089件

(出典:資源エネルギー庁

トラブルの内容は、悪質な訪問販売や電話勧誘、ずさんな設置工事、契約内容と異なる発電量など多岐に渡ります。こうしたトラブルに巻き込まれないように、事前に正しい知識を身につけておくことが重要です。

被害に遭わないために

近年、太陽光発電システムの導入を検討する方が増える一方で、悪質な販売業者によるトラブルも増加しています。

太陽光発電システムは決して安い買い物ではありません。導入を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも十分に理解し、悪質な業者に騙されないよう注意することが大切です。

具体的には、以下のポイントに注意しましょう。

注意点説明
業者を比較する1社だけでなく、複数の業者から見積もりを取り、比較しましょう。
契約を急がないすぐに契約を迫ってくる業者は要注意です。契約内容をよく確認し、納得するまで時間をかけて検討しましょう。
デメリットの説明があるか確認する発電量や売電収入の見積もりが現実的かどうか、災害時の対応はどうなるのかなど、デメリットについてもきちんと説明してくれる業者を選びましょう。
契約内容をしっかり確認する特に、契約書は注意深く読み込みましょう。不明点があれば、業者に説明を求めるか、専門機関に相談しましょう。
家族や友人に相談する太陽光発電システムの導入は大きな決断です。家族や友人に相談し、冷静に判断できる環境を作りましょう。

太陽光発電システムは、正しく導入すれば、電気代削減や環境貢献につながる有効な手段です。

しかし、悪質な業者に騙されてしまうと、経済的な損失だけでなく、精神的な負担も大きくなってしまいます。トラブルに巻き込まれないよう、事前にしっかりと情報収集を行い、信頼できる業者を見極めることが重要です。

太陽光発電詐欺の手口|悪質業者の巧妙な勧誘方法と手口を紹介

訪問販売詐欺

突然の訪問で、太陽光発電システムを即時に契約させる手口です。強引な営業や「今だけお得」という言葉で急かされる場合があります。

低品質な機器の提供

安価な価格を提示し、実際には耐久性の低い太陽光パネルやインバータを設置することで、長期的に大きな損失を生じさせます。

契約書不備詐欺

契約書に細かな規約が記載されておらず、後になってから多額の追加費用を請求されることがあります。契約書を細かく確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。

偽造された認定証明書

偽の認定施工業者として活動し、設置作業を行うことで、消費者に対して信頼を持たせようとする手口です。業者の認定証明書は必ず確認する必要があります。

料金先払い詐欺

前金を請求し、工事を行わずに業者が消えてしまう手口です。前金を支払う際には、契約内容が明確であることを確認し、可能であれば工事完了後に支払いを行うようにしましょう。

偽のメンテナンス契約

「定期メンテナンスが必要」として高額なメンテナンス費用を請求する詐欺です。太陽光発電システムは通常、頻繁なメンテナンスが不要なため、過剰なサービスに警戒が必要です。

3. 太陽光発電詐欺の実例|勧誘電話の実例を紹介

【実例1】「モニターに選ばれました!初期費用無料で太陽光発電を設置しませんか?」

太陽光発電の詐欺でよくあるのが、「モニターに選ばれました!」という電話がかかってくるケースです。

例えば、以下のような電話がかかってきたとします。


「もしもし、〇〇さんのお宅でしょうか?こちらは△△電力と申します。この度、お住まいの地域で太陽光発電システムのモニターを募集しておりまして、〇〇様のお宅が選ばれました!」

「モニターに選ばれたご家庭には、特別に初期費用無料で太陽光発電システムを設置させていただきます!発電した電気はご自宅で使えますし、余った電気は売ることもできますよ。」

「とてもお得な話なので、ぜひご検討ください!」


このように、モニターに選ばれたことを強調し、初期費用が無料になるなど、お得な情報を提示してくるのが特徴です。

しかし、実際にはモニター募集という名目で、高額な太陽光発電システムを契約させようとする悪質な業者も存在します。

注意点説明
モニター募集の電話は要注意!後日、高額な契約を迫られる可能性も。安易に契約しないようにしましょう。
契約内容をしっかり確認契約書にサインする前に、費用や契約期間など、内容をしっかり確認しましょう。
不安な点は専門家に相談少しでも不安な場合は、消費者センターや弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。

「モニターに選ばれました!」という甘い言葉には、十分注意が必要です。

【実例2】「太陽光発電投資で老後資金を貯めませんか?」

最近は、太陽光発電で投資をしようという勧誘が増えています。 「太陽光発電投資で老後資金を貯めませんか?」 「毎月安定した収入が得られますよ。」 このような、甘い言葉で近づいてくる業者は要注意です。

太陽光発電投資は、

メリットデメリット
・安定した収入を得られる可能性がある・初期費用が高い
・長期的な運用が見込める・太陽光発電システムの設置場所が必要
・環境に優しい投資・自然災害によるリスクがある
・発電量や売電価格は天候に左右されるため、安定しない場合もある

といったようにメリットだけでなくデメリットも存在します。

悪徳業者は、メリットばかりを強調し、デメリットをきちんと説明しないケースが多いです。 「必ず儲かります」などといった断定的な表現を用いる業者には注意が必要です。 太陽光発電投資を検討する際は、メリット・デメリットの両方を理解した上で、信頼できる業者を選びましょう。

4. 太陽光発電詐欺の対策|悪質業者を見抜くポイントを紹介

契約を急かしてくる

悪質業者は、突然の訪問販売で消費者に契約を急がせることが多いです。「今だけ」「限定価格」といった言葉で契約を迫られる場合は、注意が必要です。冷静に考える時間を持ち、他の業者と比較検討する余裕を持つことが重要です。

強引な勧誘をしてくる

「政府からの特別補助金が出る」や「今なら大幅割引」といった甘い言葉で誘導する場合があります。しかし、実際にはそのような補助金が存在しない、または適用条件が非常に厳しいことが多いです。補助金の存在や適用条件は、必ず公式な情報源で確認しましょう。

認定資格の確認

太陽光発電システムの設置には、専門的な資格が必要です。悪質業者はこれを偽造したり、実際には持っていない資格を持っていると偽ることがあります。業者の資格証明書を確認し、信頼できるかどうかを調査しましょう。

契約書の内容を曖昧にする

契約書に不明瞭な点が多い場合、特に細かい条項や費用に関する記載が曖昧な場合は、慎重に対応すべきです。契約書に含まれる内容はすべて理解したうえで署名するようにしましょう。疑問点があれば、必ず業者に確認するか、第三者に相談しましょう。

5. 太陽光発電詐欺に遭わないために|具体的な対策方法を解説

– 信頼できる業者を選ぶ

まずはインターネットや知人からの口コミを確認し、信頼できる業者を選びましょう。特に評判が高く、実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。次に、業者が正式な認定資格を持っているか確認しましょう。太陽光発電システムの設置には専門的な資格が必要です。

– 複数の業者から見積もりを取る

1社だけでなく、複数の業者から見積もりを取ることで、価格やサービス内容の比較ができます。これにより、過剰な料金を請求されるリスクを減らせます。

また、見積もりの内容が詳細に書かれているかを確認しましょう。特に、追加費用の有無や保証内容については注意が必要です。

– 契約内容をよく確認する

契約書には細かい条項が含まれているため、それを理解することが大切です。不明点があれば、必ず業者に質問しましょう。 契約書の内容に不安がある場合、弁護士や消費者センターなどの専門家に確認してもらうことをおすすめします。

– 不安な場合は専門機関に相談する

自治体や消費者センターには、太陽光発電に関する相談窓口が設けられていることが多いです。不安や疑問があれば、相談窓口に問い合わせると良いでしょう。

また、契約を結ぶ前に、相談窓口でアドバイスを受けることも有効です。専門家からのアドバイスを得ることで、リスクを回避できます。

6. まとめ|太陽光発電詐欺から身を守るために

太陽光発電は、地球環境にも家計にも優しい投資として注目されています。しかし、その一方で、悪質な業者による詐欺被害も後を絶ちません。

太陽光発電詐欺から身を守るためには、以下のポイントを心掛けることが重要です。

ポイント説明
業者選びは慎重に信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。実績や評判などを参考に、複数の業者から比較検討しましょう。
契約内容をしっかり確認する契約書は必ず隅々まで目を通し、不明点があれば納得するまで説明を求めましょう。
不安な場合は専門機関に相談する消費者センターや国民生活センターなどに相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

太陽光発電は、正しい知識と慎重な業者選びによって、安心して導入することができます。

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    この記事のライター

  • 所属
    代表取締役
    名前
    池田 将太
    これまでの経験

    麗澤大学に在学中、大洋州の島国ミクロネシア連邦へ渡航し、同国の環境問題に衝撃を受けて国際協力活動を開始しました。小学校における環境教育や廃棄物を活用した商品開発を経験した後、島国のエネルギー課題のモデルを研究し、2020年10月より小水力発電のコンサルティングを行う株式会社リバー・ヴィレッジでインターンとして勤務。2021年4月からは、社会課題をビジネスで解決する株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒起業家として入社し、ハチドリ電力事業にて法人営業やカスタマーサポート業務に従事しました。その後、同年7月に初期費用0円のハチドリソーラー事業を創業し、2022年8月にハチドリソーラーを独立法人化し、代表取締役に就任。その後2023年12月には自然エネエルギー小売事業「ハチドリ電力」の代表にも就任。

    ハチドリソーラーでの担当業務

    新規事業の立案・戦略設計・およびBtoBアライアンス営業に重点を置いています。国内外のエネルギー問題に対応するため、革新的な社会的ソリューションの開発に注力しています。市場のニーズを深く理解し、持続可能なビジネスモデルを生み出すことで、エネルギー分野における重要な社会課題を解決します。

    私の想い

    世界規模の大きな課題である「地球温暖化」「エネルギー資源」問題の解決に人生を賭けて、取り組んでいきたいです。
    「今よりいい社会を次の世代につなぐ」その想いを大切にして、本当に持続可能と呼べる社会づくりに取り組んでいきます。

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