2024/08/28 お役立ちコラム

太陽光発電投資で失敗しないために!知っておくべきリスクと対策

はじめに:太陽光発電投資、本当に儲かるの?

近年、注目を集めている投資の一つに「太陽光発電投資」があります。 「太陽光発電」と聞くと、環境に優しく、地球にも家計にも優しいイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

確かに、太陽光発電投資は、

  • 売電収入による安定収入
  • 節税対策 といったメリットが存在します。

しかし、その一方で、

  • 自然災害リスク
  • 売電価格の変動リスク
  • 悪質業者の存在 など、注意すべき点も存在します。

これから太陽光発電投資を検討されている方の中には、

「本当に儲かるの?」 「リスクが心配…」

といった不安を抱えている方もいるかもしれません。

そこで、太陽光発電投資の実態について、メリット・デメリットを踏まえながら、わかりやすく解説していきます。

太陽光発電投資の魅力を徹底解剖!

夢の高利回り!本当に実現できるのか?

太陽光発電投資の魅力として、よく「高利回り」が謳われます。確かに、他の投資商品と比較して高い利回りが期待できるケースも少なくありません。

しかし、ここで注意が必要です。「高利回り=必ず実現する」わけではありません。

表面利回り10%をうたっていても、ローン返済や設備の維持管理費などを差し引くと、実際の手元に残る実質利回りは7%になることもあります。

太陽光発電投資で本当に高利回りを得るためには、初期費用やランニングコスト、売電価格の推移などを考慮した上で、慎重に判断することが重要です。

ローリスクって本当?メリットと落とし穴

太陽光発電投資は、株式投資や不動産投資と比べてローリスクと謳われることが多いです。 確かに、

メリット説明
物価変動リスクが低い原材料価格高騰の影響を受けにくい
空室リスクがない不動産投資のように、空室による収入減がない
長期固定価格買取制度(FIT)事業用など10kW以上であれば20年間、住宅用など10kW以下であれば10年間、固定価格で電力会社が買い取ってくれるため、安定した収入が見込める

といったメリットが存在します。

しかし、「ローリスク=絶対に損しない」というわけではありません。 太陽光発電投資にも、以下のような落とし穴が存在します。

  • 売電価格の下落: FIT期間終了後、売電価格は市場価格連動となり、下落する可能性があります。
  • 設備の故障: 自然災害や経年劣化による故障は、想定以上の修繕費用が発生するリスクがあります。
  • 制度変更リスク: FIT制度の買取期間短縮や、廃止の可能性もゼロではありません。

重要なのは、リスクを正しく理解し、対策を講じることです。

節税効果で賢く投資!でも注意すべきことも…

太陽光発電投資は、所得税や法人税の節税対策としても有効です。 代表的なメリットとして、下記のようなものがあります。

控除・減税制度概要
減価償却購入費用や設置費用を、法で定められた耐用年数に応じて経費として計上し、その分の税負担を軽減できる
固定資産税の軽減発電設備を導入した土地の固定資産税が軽減される場合がある

ただし、これらの節税効果は、あくまで利益が出ている場合にのみ有効であることを忘れてはいけません。 売電収入よりも経費が上回る場合は、節税メリットは得られません。 また、税制は頻繁に変わる可能性もあるため、最新の情報を確認することが重要です。

太陽光発電投資のリスクと対策

天候に左右される不安定な収益…対策はある?

太陽光発電は、その名の通り太陽の光エネルギーを利用して発電するため、発電量はその日の天候に大きく左右されます。 日照時間が短い、あるいは雨や曇りの日が続くと、発電量が減り、売電収入も減少してしまうことは避けられません。

【東京都の平均日照時間と想定発電量の例】

平均日照時間/ 月想定発電量
4月178.8時間3,576kWh
5月179.6時間3,592kWh
6月124.2時間2,484kWh

※上記はあくまで例です。地域や設置条件によって異なります。

参照:気象庁

では、天候による収益の不安定さに対して、何か対策はあるのでしょうか? 完全に天候の影響をなくすことはできませんが、リスクを軽減するための方法として、以下の2点が挙げられます。

  • 高性能な太陽光パネルの導入
    • 日照効率の高いパネルを選ぶことで、少ない日照量でも効率的に発電することができます。
  • 蓄電池の導入
    • 発電した電気を蓄電池に貯めておくことで、天候が悪い日でも安定した電力供給と売電が可能になります。

これらの対策を検討することで、天候による収益変動リスクをある程度抑えることが可能になります。

売電価格はどうなる?FIT制度終了後のシナリオ

太陽光発電投資で気になるのは、迫るFIT制度終了後の売電価格です。FIT制度とは、再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が一定価格で買い取ることを国が保証する制度です。

買取価格(事業用10kW以上200kW未満)
2017年度30円
2019年度26円
2024年度16円
2025年度15円

※上記は2024年現在の情報です。

20年後にはこの制度が終了し、売電価格は電力市場の動向に左右されることになります。電力需要が低下すれば価格が下落する可能性も考えられます。

FIT制度終了後の売電価格は、以下の3つのシナリオが考えられます。

シナリオ①:電力会社による固定価格買取制度の継続

シナリオ②:電力市場での売電

シナリオ③:自家消費の拡大

売電収入が減る可能性も考慮し、長期的な視点で投資計画を立てる必要があります。

予想外のトラブル!設備故障、自然災害への備えは?

太陽光発電システムは、一度設置すれば終わりではありません。 設備は経年劣化し、故障のリスクがあります。 また、近年増加している自然災害による被害も想定しなければなりません。

トラブルの内容対策例
パネルの故障・破損メーカー保証や設備保険への加入
パワーコンディショナーの故障定期的なメンテナンス、長期保証への加入
台風・豪雨による被害耐風・防水性の高い設備を選ぶ、保険でカバー
落雷による被害避雷設備の設置、保険でカバー

予想外のトラブルによる損失を最小限に抑えるためには、日頃からの備えが重要です。 具体的には、信頼できる施工会社に依頼し、長期保証や保険への加入を検討しましょう。 また、自然災害のリスクを考慮した設置場所の選定も大切です。

投資詐欺にご用心!悪徳業者の見分け方

太陽光発電投資は、長期にわたる資産運用です。そのため、信頼できる販売会社を選ぶことが非常に重要になります。しかし、中には悪質な業者も存在しますので、悪質業者の見分け方について解説します。

チェック項目具体的な内容
会社の信頼性・設立年数や資本金は十分か?
・実績や顧客の声は豊富か?
・第三者機関の認証を受けているか?
提案内容・メリットだけでなく、リスクもしっかり説明しているか?
・根拠が明確な収益シミュレーションを提示しているか?
・契約内容を分かりやすく説明しているか?
対応・質問に対して誠実に答えているか?
・強引な勧誘や契約を迫っていないか?

上記のような点に注意し、少しでも不安を感じたら、契約を急がず、他の会社にも相談することをおすすめします。信頼できるパートナーを見つけることが、太陽光発電投資を成功させるための第一歩です。

失敗談から学ぶ!太陽光発電投資で損しないためのチェックポイント

あなたに最適な投資プランは?目的・予算・リスク許容度を明確に

太陽光発電投資と一口に言っても、その規模や内容は実に様々です。 あなたにとって最適な投資プランを見つけるためには、以下の3点をまず明確にしましょう。

項目説明
投資目的老後資金のため?資産運用の一環?
予算自己資金は? ローンは利用する?
リスク許容度損失が出ても許容できる範囲は?

例えば、老後資金を確保したいものの、大きなリスクは取りたくないという方は、比較的小規模で、ローンを使わずに済むプランが考えられます。一方、ある程度のリスクを取ってでも、高利回りを目指したいという方は、大規模なプランや、ローンを活用したプランも選択肢に入ってきます。

重要なのは、あなたの状況や考え方に合ったプランを選ぶことです。

数字で安心!シミュレーションで将来予測

太陽光発電投資は長期にわたるため、初期費用だけでなく、将来的な収益や費用も考慮することが重要です。信頼できる販売会社は、お客様一人ひとりの状況に合わせて、詳細なシミュレーションを提供しています。

例えば、以下のような項目を盛り込んだシミュレーション結果を確認することで、より具体的に投資計画を立てることができます。

項目説明
年間予測発電量設置場所の日照条件などを加味した、年間の発電量の予測値
売電収入年間予測発電量に、売電単価を乗じた年間の売電収入予測額
設備の維持管理費太陽光発電システムの点検や清掃にかかる費用
ローン返済額太陽光発電システムの購入にローンを利用する場合の年間返済額
年間収支売電収入から、維持管理費やローン返済額などを差し引いた収支
累積収支投資開始から運用終了までの期間における、年間収支の累計

これらのシミュレーション結果を元に、投資期間全体での収益性や、投資回収までの期間などを確認することで、より安心して投資判断を行うことができます。

まとめ:太陽光発電投資は正しい知識と準備で成功に導く!

太陽光発電投資は、正しい知識と準備があれば、長期的に安定した収益をもたらす魅力的な投資先となりえます。

メリットリスク対策
高利回り天候による発電量の変化長期的な収益シミュレーション、蓄電池の導入検討
節税効果FIT制度終了後の売電価格の低下売電価格変動リスクを理解した上での投資判断
環境貢献設備故障信頼できるメーカーの製品選び、適切なメンテナンス

太陽光発電投資を成功させるためには、リスクを正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。信頼できる販売会社を選び、将来を見据えた計画を立て、安心して投資を始めましょう。

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    この記事のライター

  • 所属
    代表取締役
    名前
    池田 将太
    これまでの経験

    麗澤大学に在学中、大洋州の島国ミクロネシア連邦へ渡航し、同国の環境問題に衝撃を受けて国際協力活動を開始しました。小学校における環境教育や廃棄物を活用した商品開発を経験した後、島国のエネルギー課題のモデルを研究し、2020年10月より小水力発電のコンサルティングを行う株式会社リバー・ヴィレッジでインターンとして勤務。2021年4月からは、社会課題をビジネスで解決する株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒起業家として入社し、ハチドリ電力事業にて法人営業やカスタマーサポート業務に従事しました。その後、同年7月に初期費用0円のハチドリソーラー事業を創業し、2022年8月にハチドリソーラーを独立法人化し、代表取締役に就任。その後2023年12月には自然エネエルギー小売事業「ハチドリ電力」の代表にも就任。

    ハチドリソーラーでの担当業務

    新規事業の立案・戦略設計・およびBtoBアライアンス営業に重点を置いています。国内外のエネルギー問題に対応するため、革新的な社会的ソリューションの開発に注力しています。市場のニーズを深く理解し、持続可能なビジネスモデルを生み出すことで、エネルギー分野における重要な社会課題を解決します。

    私の想い

    世界規模の大きな課題である「地球温暖化」「エネルギー資源」問題の解決に人生を賭けて、取り組んでいきたいです。
    「今よりいい社会を次の世代につなぐ」その想いを大切にして、本当に持続可能と呼べる社会づくりに取り組んでいきます。

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