「自分ごと」で動かした総務チームの物語。ベイクルーズが自然エネルギー100%の電気を選んだ理由

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株式会社ベイクルーズさま

  • ファッション
  • 飲食
  • 5000名〜7000名

Overview

事例概要

導入の決め手

  • 自然エネルギー100%の電気を提供している電力会社であること
  • 再生可能エネルギーの電源構成や仕組みを明確に開示している点
  • 電力の仕組みやJEPX価格の考え方について、継続的な説明・サポートが受けられたこと

今後の展望

  • サステナビリティに関する取り組みを、社内全体へ広げていくことを想定
  • 自社で電力契約を持つすべての拠点において、自然エネルギー100%の電気の利用を継続
  • 電気代の1%が寄付につながる仕組みで、寄付先とのコラボレーションなど、共にアクションを生み出す可能性も視野に入れている

1977年に創業した株式会社ベイクルーズは、「”衣食住美”を通じて人生の楽しみを提供。」をパーパスに、FASHION・FOOD・FITNESS・FURNITUREなど80以上のブランドを展開する「ファッションカンパニー」です。2024年、ベイクルーズは自社で電力契約を持つすべての拠点を自然エネルギー100%の電気へ切り替えました。なぜいま再エネなのか。その背景には、変化の激しい時代にあっても“質の追求”を軸に固定概念に捉われない挑戦を続ける企業姿勢があります。
本記事では、切り替えをリードした総務部の内田さんに再エネ導入の経緯や社内調整のプロセスについて伺いました。

「電気を変える」から始まった、サステナビリティ推進

電力会社の切り替えを検討されたきっかけを教えてください

内田さん:総務部にサステナビリティ推進のミッションが組み込まれたのは、46期がスタートした2024年9月でした。プロジェクトチームを組み、「何から取り組むべきか」を議論する中で挙がったのが“電気の切り替え”でした。

最初はグリーン電力証書の購入を検討しました。でも、調べてみると実際の電気は再エネに変わっていないという仕組みで、証書だけでカバーしていることを初めて知りました。本当に再エネを使おうと思ったら、電力自体を変える必要があると分かったんです。

そこから電力の仕組みを学ぶことを始めました。それまで電気について深く考えたことはありませんでしたが、調べれば調べるほど、仕組みが理解できるようになっていきました。

最終的にどのように絞り込んでいったのですか?

内田さん:まず7社ほどの見積を取り、料金やプランを比較しました。同時に、再エネをうたっていても実は「実質再エネではない」ケースがあることも分かったので、自然エネルギー100%の電気を供給している会社を重点的に調べました。

その中で最初に出てきたのがハチドリ電力さんでした。電気の仕組みを明確に開示していて、寄付や社会貢献の活動についても透明性が高く、「ここは信頼できる」と感じました。同じく再エネを徹底している電力会社2社を軸に検討することになりました。

「市場連動型」プランを理解し、議論を重ねた3ヶ月

候補が固まってから社内承認までは、どれくらい時間がかかりましたか?

内田さん:承認までには3カ月ほどかかりました。再エネに切り替えると電気代は必ず上がると思っていたのですが、最初の見積で「むしろ今より下がる可能性がある」と分かって驚きました。

ただし、ハチドリ電力さんの「市場連動型」の再エネプランは専門性が高く、理解するのに時間がかかりました。市場価格が昼は下がり、夜は上がるなど、仕組みを理解してリスクを把握したうえで判断する必要がありました。 そこで毎週ミーティングを重ね、JEPX(日本卸電力取引所)の価格の見方まで教えていただきながら、最適なプランを検討しました。総務チームとして役員向け資料をつくり込み、関係部署とも連携しながら、丁寧に判断基準を整えていきました。

年間1,410トンのCO₂削減を実現

今回の切り替えによって、どのような実績が見込まれていますか?

内田さん:最終的に切り替えられたのは、自社で電力契約を持つすべての拠点です。アパレル企業の場合、商業施設のテナントとして入っている店舗が多く、自社で電力を選べる物件は限られているので、今できる限りの範囲で切り替えを行いました。それでも、

年間CO₂削減量:1,410トン

という大きな試算結果が出ています。電気の切り替えは、社員にとって目に見える変化ではありません。数値として大きな効果が見えることで、総務としても強い手応えを感じました。

ハチドリ電力の「1%寄付」に感じた価値

ハチドリ電力の特徴でもある「電気代の1%」が寄付にまわる仕組みについては、どのように受け止めていますか?

内田さん:この仕組みを最初に知ったとき、ハチドリ電力は気候変動だけでなく、さまざまな社会課題に取り組んでいる事業なんだと感じましたし、日々支払っている電気代がそのまま寄付につながるというのは、純粋に素敵なことだと感じました。

現在は環境保全分野の団体を寄付先に選んでいますが、今後はコラボレーションなど、より広い展開をする可能性もあると思っています。“寄付して終わり”ではなく、寄付先と一緒に何かアクションを生み出すことができたら嬉しいですね。

ハチドリ電力とは、今後どのような関係を築いていきたいですか?

今回の再エネ導入は、ハチドリ電力さんとの関係の“はじめの一歩”だと感じています。電気以外にも、ボーダレス・ジャパンには多くの事業がありますので、提案をいただきながら、一緒に取り組みをつくっていけたらと思っています。

サステナビリティは「何から始めればいいのか分からない」ことも多い領域なので、電気だけでなく幅広い分野で伴走していただけるのは、とても心強いです。

電気を変えたという事実以上に、そこで生まれたつながりの方が、今後の可能性としては大きいように感じています。これからどんな共創が生まれていくのか、私自身も楽しみにしています。

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