2021/06/19 お知らせ

ハチドリアカデミーvol.10でいただいた質問に辻井さんがお答えします!

先日、『ハチドリアカデミーvol.10 今さら聞けない気候変動の「基礎」 〜今地球で何が起こっているのか?〜』を開催しました。


大好評につき増席を重ね最終的に500名の方にお申し込みいただき、質疑応答もいつも以上の盛り上がりでした!
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。


今回はイベント内でお答えすることが出来なかった沢山の質問に、登壇者の辻井隆行さんがお答えしてくださいました!


■環境問題について

二酸化炭素に関する対策は多々行われていると思いますが、
二酸化炭素よりも温室効果の高いメタンガスに対する対策は行われているのでしょうか?
そもそも、メタンガスを気にする必要があるのでしょうか…?
メタンガスも二酸化炭素ももう一度見直す必要があります。

メタン発生源としては、牛のゲップなどが知られていますが、
温室効果は二酸化炭素の20倍以上と言われています。

牛の飼育については、講座でお話しした通り、飼料を育てるために世界中の森林が伐採されており、
二酸化炭素の発生源となっています。

そういう意味で、メタン、二酸化炭素、両方の側面からも畜産のあり方は見直す必要がありそうです。

また大型ダムのダム湖からメタンガスが発生しているという研究もありますし、
ダムそのものの生態系への影響を鑑みて、
大型ダムを自然エネルギーとして捉えるべきではないという議論も起きているようです。
焚火や炭を焼くとCO2が出ますが、
それも地球温暖化に影響しますか?
影響しないと言えます。

焚火や炭を焼くとCO2が排出されますが、大元である植物は、成長過程(光合成)で同じ量のCO2を吸収します。

そのため、大気中のCO2濃度に影響を与えず、地球規模でCO2のバランスを崩さない性質があります。(事務局より回答)
環境問題について、スポールを通して担えるアクションがあれば、ヒントいただきたいです!
プロテクト・アワ・ウィンターズなどの活動は参考になると思います。

アウトドアスポーツの愛好家が多数参加する、プロテクト・アワ・ウィンターズなどの活動は参考になると思います。
こちらのリンクをご参照ください。
これだけちゃんとしたデータがあるのに「環境問題は大丈夫らしい」という噂はどこから発生しているのでしょうか?
気候変動否定論者について述べられている、こちらの記事などを参考にしてみてください。
(事務局より回答)
炭素税についてどう思いますか?
カーボンニュートラルへのプロセスとして必要だと思います。

■環境意識について

学校の授業やテストで環境問題のことがあまり題材にならないのは、文科省が環境問題に対して興味が無いからでしょうか?

色々な科目で環境のことを試験問題にすれば、もっと意識が向くと思うのですがいかがでしょうか?
教育が大切だというご意見に賛同します!

教育を変えるにはそうした意見を声に出し、政治家の中から「環境問題をきちんと教育で教えていくべきだ」という政策を掲げている人を調べて、応援することも大切だと思います。
個人的な印象ですが、環境問題に強い監視を持っている国が欧州(特に北欧)に多いように感じるのですが、実際に温暖化の影響を直に受けるのは南に位置する国々だと思います。

どうして北欧等の北国が環境問題に特に強い関心を持つのでしょうか?
複合的な理由が関係していると思います。

教育、市民による政治への関心や参加、意見を表明することが、
是とされる文化などの複合的な理由だと感じます。
身近にできる行動の一つとして、マイボトル持参があると思いますが、やはり重いから持ち歩きたくない人もいます。

どうしたらマイボトルがもっと普及すると思いますか?

大学の友人の多くがペットボトルをよく買っていて、どうしたら良いかな?と考えています。
「仕組み」そのものに働きかけるのも1つの手です。

僕の場合は、コーヒーが飲めない(そうすると困る場面が多い)ので、
好きな紅茶に蜂蜜を入れたものを持ち歩いていて、それを一口あげたら「マイボトルの持参をやってみる」!と話てくれた友人は結構います。

スタバでいちいち買ってたらお金ももったいないねって話も良いかもしれません。
ただ、全員に同じ考えを持ってもらうのは本当に難しいですよね。

なので、賛同してくれる友達数名と大学側に働きかけて、水やお茶を無料でマイボトルに入れられる場所(売店とかロビーとか)を作ってもらうとか、コーヒーなどもマイボトルに入れたら割引になる制度を入れてもらうなど、仕組みそのものに働きかけることも大切に感じます。

 

■その他の質問

 

上場企業を中心に、企業はサステナビリティ重要課題(マテリアリティと2030年目標)を掲げていると思います。

日本として今掲げている46%の削減もしくは50%削減を達成するために、今の流れで削減目標に対して到達の見込みはどのように評価しますか?

また、46%の目標をゴールとする場合にこちらを達成するために日本として(又は世界として)
抑えないといけないわかりやすいKPIみたいなものはあったりしますでしょうか?

個人のアクション以外にも大事なKPIを抑えておきたいです。
今のままでの目標達成は難しく、大きなシステム転換が必要です。

KPIは存在しません。だからこそ先進国が率先してCO2削減に取り組む必要があります。

既存の延長線上では難しく、大きなシステム転換が必要だと思います。
KPIは、世界全体で2050年人為的温室効果ガス実質0、2030年で50%削減。
そこにどう到達するかという点では、国同士の政治的な駆け引きなどがあり、どの国がどれくらい削減すべきだというKPIは存在しません。

だからこそ、これまで温暖化の要因を産み続けてきた先進国が率先してリードしていくべきだと感じています。

実際に、EUやイギリスなどはかなり積極的な数字を掲げています。
二酸化炭素排出量TOP5に入り続けいてる日本もそれに続いて欲しいと強く思います。
辻井さんがパタゴニアさんで働かれていた理由が知りたいです。
ご縁があったり、仲間や理念に惹かれたからです

アウトドアスポーツを通じてご縁があったこと、働いている仲間が素晴らしかったこと、
理念とそれを実行する姿勢に共感したことが大きな理由だと思います。
この学者さんの話は面白い!みたいなおすすめがありましたら、お伺いしたいです。
2人おすすめの学者さんがいます!

斎藤幸平さん(大阪市立大准教授)と江守正多さん(国立環境研究所)のお話、ぜひ聞いてみてください。
イベント最後に紹介されていた世界市民会議アンケートの「世界全体」とは具体的な国、或いは何カ国ぐらいですか?
76の国と地域になります。
(事務局より回答)

ハチドリ会員の方はアーカイブで無料で視聴!



沢山のご質問ありがとうございました。
イベントではさらに詳しく気候変動についてお話していただいております!

イベント当日に参加できなかった方、辻井さんのお話が気になる方、もう一度イベントを観たい方はアーカイブ視聴をご確認ください!

▼アーカイブ視聴はこちらから▼
https://vimeo.com/ondemand/hachidoriacademy10

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