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素晴らしい日本の文化を100年・200年先まで。木の命をいただく宮大工だからこそ、耐久性のある美しい建物と、持続可能な地球環境をつくりたい。

会社の電気を申し込みました

こんにちは。ハチドリ電力の佐野です。
この度「有限会社大浦社寺建築社」さんが、ハチドリ電力の仲間に加わってくれました。この記事では、代表取締役の大浦与一さんに、宮大工のお仕事や、その中で大切にされていること、ハチドリ電力へお申し込みいただいた理由など様々なお話を伺っていきます!
日本の素晴らしい文化を
100年・200年先まで

大浦さんは、有限会社大浦社寺建築社の代表なんですよね。どんなお仕事をされているのでしょうか?

弊社は、木造のお寺・神社専門の建築会社です。一般的には宮大工といわれるような仕事ですね。創業は江戸時代の享保年間1700年代初めなので、およそ300年くらいの歴史のある会社になります。

ええ、300年も!

はい。私で13代目になります。私自身は、福岡の出身なのですが、高校卒業後、京都の建築の専門学校に行きました。その後、関東で宮大工の修行をし、地元に帰ってきた後、5年前に父から会社を継ぎました。

専門学校に進まれた時には、すでに家業を継ぐことを決められていたのでしょうか?

そうですね。高校時代から建築の道を意識していました。子供の頃から絵を描いたりモノを作ったりする、図工や美術が大好きだったので、美術大学の建築科に行こうと思ったんです。自由度の高い現代建築に憧れたこともあって。

現代建築ですか。今のお仕事とは正反対にも思えます。

そこで、美術の大学を受験したのですが、全滅してしまって…。浪人中にじっくりと考えるうちに、やっと家業の素晴らしさに気づき、この世界に進むことを決めました。

そこで気づかれた素晴らしさというのは、どんなものなのでしょうか?

お寺や神社の建築というのは、とても長い時間軸でさせていただく仕事だと思います。修理させていただく建物にしても、100年・200年前の建物を修理して、私たちの手で蘇らせて、また200年・300年と続いていく。

そんなに長く!

宗教建築なので、皆さんとても大事にしてくださります。このような建物の素晴らしさを感じたことが、今の仕事につながっています。

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宮大工さんのお仕事には「修築」と「改築」があるんですよね。

はい。似た言葉なのですが、修築というのは、一般的にいう修理のことです。悪いところを取り替えたり、修理したり、建て替えと同じくらいの耐久性を持たせるために修理します。

では、改築は…?

こちらは、一般的にいう建て替えのことです。同じ場所に同じ規模のものを新しく建てます。

なるほど。宮大工さんのお仕事に「新築」のイメージはあまりありませんでした。

そうですよね。修理のイメージが強いですよね。京都や奈良に多く見られるような歴史的な文化財は修理が前提なのですが、日本全国津々浦々あるお寺・神社の中で、どうしても修理できない・修理しても耐久性が見込めない場合は、改築をお勧めしています。

それはどのように判断されるのでしょうか?

修築・改築する前に、お寺や神社の方から建物の診断をしてほしいと依頼をいただき、状態の調査をします。

床下から屋根裏まで全て寸法を測ったり、柱が傾いていないかを調査し、修理で持つのであれば修理をします。やはり昔の方の技を残すことができるわけですから。ただ、残念ながら、それだけのお金をかけても費用対効果が出ないと思われる場合は、やはり建て替えをします。

修理をすればまたかなり長い年月持つわけですよね。

100年・200年の建物を修理して、また100年・200年持たせることができます。

そこまでの耐久性を追求しようとなると、やはり技術や材料の面で、一般的な建築とは大きくことなるのでしょうか?

そうですね。全てが違うと思います。住宅とは建物の設計や用途が違いますし、やはり宗教的な建物は求められる寿命がより長いです。材料の違いはもちろん、修築の場合は、昔の方々がやってきたものを継承して、同じ技術で修理するようにしています。

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大浦さんがお仕事をする中で、特に大切にされていることはありますか?

やはり、お寺や神社の方にとって大切な建物をお預かりするわけですから、お施主様と社会にとって最善の判断をし、美しく良い建築技術と文化を残して引き継いでいくことです。

京都などへ行くと、街並みが素敵だなと思われるかと思いますが、あの街並みの良さは、町家など直線的な屋根のなかに所々混ざっているお寺や神社の屋根の曲線が街並みに深みを与えているからだと思うんですよね。ただ建物を建てるのではなく、このように街並みや文化に貢献していけたら良いなと思います。

これまであまり意識したことはなかったのですが、あの素敵な街並みは宮大工さんたちのおかげだったんですね。

木の命をいただく仕事

ハチドリ電力では、実質自然エネルギー100%のCO2排出量ゼロの電気をお届けしているのですが、建築業界でも環境への取り組みは進んでいるのでしょうか?

一般的な建築業界の話をすると、かつての高度経済成長期やバブル期には、「スクラップ・アンド・ビルド」といわれるように、速く建て、耐久性はそこまでなく、25年周期で住宅を建て直すような時代もありました。

ただ、最近は「自然素材を使って長く住み継いでいく」というコンセプトの住宅が増えてきています。これは環境への負荷を減らすという観点から考えても、喜ばしいことですね。

それって大浦社寺さんはずっと取り組まれていることですよね。

そうですね。私たちが使用する木材は一般建築とは違うというお話を先ほどしたのですが、例えば、お寺の本堂に使う柱は、元々の直径が1.5mあるような大木から製材するんです。

1.5mも!それほどの大きさの木になるには、どれくらいの年月がかかるのでしょうか?

樹齢300年くらい木が多いですね。それだけの樹齢の木の命をいただいているので、やはり地球環境を持続的なものにしていかないといけないという責任を感じますし、それだけ耐久性のある美しい建物を作らなければならないと思っています。

それを使ってさらに100年・200年持たせることができれば、合計400年~500年もその木は活躍できるんですね。

日本の木造建築の良さは、悪いところを取り替えていけばずっと持つことだと思います。法隆寺なんかは1000年以上も。これだけの樹齢の木の命をいただいていますが、それだけ持たせることができれば、長い目で見て合理的ではないかと考えています。

長く大切に使うというのは、持続可能な社会を作る上でとても大切ですよね。

確かに、建物を長持ちさせるということが、環境保護への一助になっていたら嬉しいですね。

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多様な文化を
尊重する社会に

ハチドリ電力へお申し込みいただいたのも、少しでも持続可能な地球にしていきたい、という思いからでしょうか?

はい。やはり地球環境に対する漠然とした危機感や関心はあったのですが、具体的に行動できていたかというと、そうではなくて。電気を変えるだけで、地球環境に貢献できるのなら本当にありがたいことだと思い、切り替えを決めました。

電気という身近なところから、とても気軽に環境負荷を減らせるのは良いですよね。

ハチドリ電力では、自然エネルギーでCO2を削減できるだけでなく、電気料金の1%でNPOなど社会のために活動する人や団体を応援することができるのですが、電気を通じた支援先にはどちらを選ばれましたか?

「子どもの貧困・教育」のカテゴリーに該当する全団体を選択しました。

何か理由があるのでしょうか?

やはり教育が1番大切だと思っていて。教育といいますか、知ることですね。

それはまたなぜ…?

私たちは日本独自の建築を扱っていますが、自分の国の文化やルーツを知ることが、ひいては世界のためになるのではないかと思っていて。

といいますと…?

世界中の多様な文化や、ひとつひとつの国や民族に文化があって歴史があるということを大切にすること、その多様性を尊重することが、究極的には世界の平和のためになると信じています。

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私はこれからも日本の美しい風土を守っていきたいと思いますし、その上で、多様な文化が尊重される社会を実現していきたいですね。そのためには、やはり自分たちの文化とルーツを知ることが大切だと思いますし、このような意味でもやはり教育が非常に重要になってくるのではないかと感じています。

そんな素敵な思いで支援先を選んでいただいて嬉しいです!

はい、ハチドリ電力はとても素晴らしい仕組みなので、私自身これを色々な人に伝えていきたいと思います!

嬉しいお言葉、ありがとうございます!ぜひ一緒により良い地球と社会を作っていきましょう!インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

プロフィール

大浦与一

有限会社大浦社寺建築社
代表取締役 一級建築士

木造の寺院・神社建築専門の設計・施工会社です。江戸時代・享保年間、肥前国松浦藩の宮大工棟梁として初代創業以来、北部九州を中心に、社寺の修復や新築に代々従事してまいりました。設計は宮大工としての経験を経た一級建築士、施工は専属の宮大工が担当します。

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