九州弁護団からのお知らせです。
2020年3月25日、結婚の自由をすべての人に訴訟・九州では福岡地裁に追加提訴を行いました。
新たな原告は、熊本在住のこうぞうさん・ゆうたさんカップルです。
すでに提訴しているまさひろさん・こうすけさんカップルの訴訟とあわせて、九州訴訟は原告4名となりました。
【写真】提訴のため、福岡地裁に入っていくこうぞうさん・ゆうたさん(中央)、同行するまさひろさん(一番右)・こうすけさん(一番左)
こうぞうさん・ゆうたさんと弁護団による記者会見も行いました。
こうぞうさん
「僕は昔から、なぜ悪いことをしていないのに、こんなに普通じゃない存在として扱われるのだろうかと感じて、生きてきました。大きな要因の1つとして、日本という国が、同性愛者を婚姻制度という2人の関係を公的に証明するものから除外していることで、同性愛者を『普通じゃないもの』として人々に考えさせることになってしまっているように僕は思います。」
「この訴訟の原告になり、地元でも多くの報道がありました。ネットに流れるニュースのコメントには個人への誹謗中傷だけでなく、家族が可哀想という声もありました。しかし、僕の家族もパートナーの家族も、僕らを、そして同性婚を望む多くの人を応援してくれています。」
「『両親が同性愛者だと知られると子供がいじめられたりするのではないか』、『自分たちのことしか考えていないのか』などと一見心配しているように見えるこのどちらの声も、そのような言葉こそが日本社会に根付く偏見であり、『可哀想』を作り出す要因にひと役かっていると思ってます。」
ゆうたさん
「誰のせいでもない『普通の価値観』を持っている市井の人たちに、私たちの存在を認めてもらうことは、一筋縄ではいかないことを、私たちは身をもって知っています。」
「結婚がすべてではありません。する・しないを選ぶのは、個人で、自由です。私たちはお互いに、することを選びました。ただ、それだけのことです。
職場の同僚との会話や、親戚の集まりで、パートナーで結婚の話になったとき、『しますよ、彼と』とためらいなく言える日がくることを願っています。」
認定NPO法人アジアキリスト教教育基金
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