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NPO法人アクセプト・インターナショナル
2020/10/04
Paris Peace Forumにて「RPAモデル」採択決定!

NPO法人アクセプト・インターナショナル広報局の河野です。

日本時間2020年8月4日、フランスのパリで行われるParis Peace Forum 2020(以下PPF2020)Peace and Security部門にて当法人のRPAモデルが日本から初めて採択されました。

PPFとは、地球規模課題の問題解決策を世界中からセレクションし、それを集めて公開することを目的としており、フランスのマクロン大統領が主導する国際的なフォーラムです。

今回は、PPF2020と当法人との関連や採択された「RPAモデル」についてご紹介致します。

 

採択されたプロジェクト一覧はこちら

目次

  1. 1. Paris Peace Forumとは?
  2. 2. Paris Peace Forumとアクセプト・インターナショナルとの関係

 

1. Paris Peace Forumとは?

Paris Peace Forumの3つの問題意識:
 ①協調的な解決策を持たない国際問題は紛争に繋がる
 ②世界は正しい方向に向かっていない
 ③現状は平和に繋がっていない(*1)

Paris Peace Forumの目的:
 あらゆる規模・種類の国際機関が他機関とネットワークを構築できるためのプラットホームを提供し、それらの機関がリードするガバナンスの差の縮小化に貢献すること

Paris Peace Forumで実施すること:
 世界各国のステークホルダーを結集させ、あらゆる課題とその解決策について、3つのスペースに分かれて議論します。その主な目的は、現在各団体が掲げているプランをより良いものへと発展させ、より効果的に世界へ貢献できるような仕組みを強化することです。

【第一のスペース】:解決案を提案する場
 採択された全ての団体が、国際的な情勢にからめながらあらゆる課題とその解決策についてプレゼンテーションを行う。

【第二のスペース】:解決案について議論する場
 ステークホルダー(有識者)たちが、提示された解決策に対してアドバイスや新たなアイディアを提案する。

【第三のスペース】:解決に向けて革新的技術を提供する
 未来の世界のため、技術的専門者や新しい技術を用いた課題解決手法を提供し、より良い解決策へと導くべく話し合う。

2. Paris Peace Forumとアクセプト・インターナショナルとの関係

前述のとおり、PPFでは、数日間のフォーラムの中で、世界中から選び抜かれた地球規模の課題に対するソリューションが公開され、国連事務総長はもちろん、欧米各国の首脳や専門家が集う大規模な国際的イベントです。

そしてこの度、当法人が暴力的過激主義組織からの投降兵/逮捕者へのアプローチとして確立した「RPAモデル」がPeace and Security部門において、過去最高の約9倍の倍率を経て選出されました。

RPAモデルとは、テロ組織の投降兵や逮捕者、ギャングメンバーの「脱過激化」と「社会復帰」を達成する為の手法として当法人が運用している独自のフレームです。Re-define(再定義する)、Prepare(準備する)、Action(行動する)という3つの段階を通して、一方的に矯正・更生させるのではなく、彼ら一人一人と向き合い、理解と対話を通じて彼らのマインドと行動に変化を促すことを目的としています。

Re-define(再定義する)とは、まず、暴力的過激集団に加わってしまった若者ひとりひとりの加入の背景を理解し、組織を脱退した後の夢や今後の目標を聞きつつ、「テロ組織のメンバー」以外のアイデンティティを一緒に考えるフェーズです。当法人ではケアカウンセリングや意識改革セッションを実施しながら、ギャングや元テロリストたちが新しいアイデンティティを構築できるよう支援しています。

Prepare(準備する)とは、 元ギャングや元テロリストが経済的・社会的に自立していくために必要なスキルを身につけるトレーニングや、組織への再加入を防ぐ幻滅対策プログラムを実施するフェーズです。特にケニアでは、2019年度から元ギャングたちの収入源創出に向けたスマホ修理トレーニングを実施し、彼らの労働機会獲得にむけた支援を本格化しました。

ケニアでのスマホ修理トレーニングの様子

Action(行動する)とは、社会復帰を実践していく元ギャング・元テロリストに対して、定期的に連絡をとりつつモニタリングやカウンセリングを実施するフェーズです。社会的・経済的自立を継続するために必要不可欠な取り組みだと言えます。

当法人が確立したこの「RPAモデル」には前例がなく、且つコネクションや権力、資金など、何も持っていないゼロの状態から、代表・永井を始めとするアクセプト・インターナショナルのメンバーが、現場での仮説と検証を繰り返しながら作り上げたモデルです。

日本国内の専門家などからの評価はいただいているものの、世界的に認められたことは今回が始めてであり、このような大きなフォーラムにて、世界規模の問題解決のモデルとして発表の場をいただけるということは、これからの活動の活性化、そして発展に大きく繋がることです。

今後もRPAモデルを実際の現場での変化につなげるべく、ニーズファーストで活動に尽力してまいります。変わらぬご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

(*1) 平和の定義はPPFが触れている観念以外にも様々なものがあります。平和学の関連でよく触れられる定義では、「消極的平和(戦争が無い状態)」「積極的平和(戦争に限らず、不平等や貧困といった構造的暴力も含めて不在の状態)」等が存在しています。

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